シエラレオネ側
イミグレーションで案内に従ってパスポートチェック、出国スタンプをもらう。
とっとと立ち去ろうとしたら引き止められ、イエローカードを提示する部屋に連れて行かれた。
僕はイエローカードを持っているのだが、これではダメだという。
僕のイエローカードは黄熱病のワクチンを受けた証明書で、他にもコレラやチフスなどの予防接種証明書をまとめるための冊子であるイエローブックレットが必要だと言う。
そしてそのイエローブックレットを持っていないのならここでそれを発行する、だから50USドルを払えと言う。
そんなバカな。
もちろん僕は疑ってかかったが、かれらの話し方はウソっぽくは見えず、レシートも発行すると言う。
入国時ならまだしもなぜ出国時にそんなものを求めるのか。
いろいろ疑問は尽きず問い詰めたが、これは強制で交渉の余地はないようだった。
イエローブックレットといっても、パスポートよりやや大きいサイズの安っぽい出来の紙にすぎず、それに黄熱病のイエローカードをホチキスで止めて、スタンプを数箇所押して、50ドル。
なんというヤクザ。
入国時にビザ代で100ドル払っているというのに、さらにこんな紙切れで50ドル払わせるとは。
ぜひとも金の行き先を明確にしてほしいものだ。
橋を渡ってリベリアへ。
リベリア側
イミグレーションへ入る前に、路上の検問でパスポートチェック。
ノートに個人情報を記入。
「どこへ行く? モンロビア? モンロビアのどこへ行く? ホテルの名は? 住所は?」
イミグレーションへ行き、窓口でパスポートチェック。
「どこへ行く? モンロビア? モンロビアのどこへ行く? ホテルの名は? 住所は?」
入国スタンプをもらい、とっとと立ち去ろうとしたら、イエローカードを提示する部屋に連れて行かれ、先ほどのイエローブックレットを見せた。
50ドルという金額は納得いかないが、これを提示しないとこの先の国を通過できないというのはたしかなようだ。
とっとと立ち去ろうとしたら、また謎の部屋に連れて行かれた。
ノートに個人情報を記入。
「どこへ行く? モンロビア? モンロビアのどこへ行く? ホテルの名は? 住所は?」
だー!!!
一箇所でまとめてやってくれ!!!
同じ質問を繰り返すな!!!
両替
国境前後の街でもイミグレーション付近でも、両替屋が多数たむろっている。
僕はリベリア側の国境の街で両替したが、久しぶりに盛大にちょろまかすヤツに出くわした。
もちろん気づいて正当な額を払わせた。
両替時に絶対怠ってはならない基本中の基本は、
※最後の最後まで自分の紙幣を決して相手に渡さないこと
※数人がかりで寄ってたかってなんやかんや言われても惑わされないこと
※煽られても惑わされてもゆっくり確実に相手の紙幣を数えて確認すること
以上を守っていればたいてい大丈夫。
危ういと思ったらすぐに交渉中止して別のところに行けばいい、自分の紙幣さえ渡していなければセーフ。
Diecke, Guinea
21852km