2019年10月30日

モニュメントバレー 2

モニュメントバレーは国立公園ではない。
ナバホの聖地としてナバホトライバルパークとなっている。
入場料は自転車$6(現金のみ)。



ビジターセンター、ホテル、レストラン、ギフトショップあり。
食料はわずかで、レストランでサンドウィッチが売っている。
Wi-Fiはあるがホテル用でフリーではない。
スタッフは皆ナバホ。

ビジターセンターから未舗装ルートが敷かれており、片道6kmほどのコースを行ってみる。

雪は、溶けたというよりは蒸発。










カナダのピークがジャスパー~バンフなら、アメリカのピークはここだろうか。
巨大な奇岩が次々と迎えてくれる。











ジョン・フォード・ポイントという展望地で折り返す。
たまたまだろうか、ここには中国人はおらず、聞こえてきたのは日本語だった。





日本人にとっての富士山。
アボリジニにとってのウルル。
ナバホにとってのモニュメントバレー。
ただの岩や山をだたの岩や山と思えない人類普遍の何かがある気がしてならない。


往復12kmだがアップダウンがきつく、立ち止まる箇所も多く、気づけば日が傾いていた。

ビジターセンターの近くにあるView Campground。
$21.55(カードのみ)。
入場料は現金のみでキャンプ場はカードのみとは。
シャワーあり。
オフィス内でコンセント、Wi-Fi、自販機あり。

サイトを見てビックリ!

なんという絶景キャンピン。
未来の僕は今の僕を羨むであろうことは疑いの余地がない。









Kayenta, Arizona, USA



モニュメントバレー 1




白人によるアメリカ大陸の開拓は、先住民を追いやることであった。
現在は荒涼とした厳しい土地が先住民の居留地となっている。
ナバホ居留地(Nabajo Nation)はユタ、アリゾナ、ニューメキシコの3つの州にまたがり、ひとつの国家(nation)として独自の行政、司法が定められている。
人口は17万人ほど。






荒野に突如セブンイレブン。

店員はナバホ。
ナバホ居留地では酒が禁止されており、どこにも売っていないようだ。
ユタ州ではモルモンも禁酒だし、酒嫌いの僕としては、もし国外に住むとしたらユタ州はその候補となりうる。




ナバホの聖地、モニュメントバレーが見えてきた。

夕方はこのポイントは逆光となる。


風化と浸食によって削られた岩山が、あたかも記念碑のように並んでいることからモニュメントバレーと呼ばれる。


風向きは変わりやすく、ここ数日は強い向かい風。
アップダウンもきつく、予定通りに進めない。

そして、毎日パンクする。
1日1回から1日2回ペースになってきた。
LAND CRUISERはやはりハズレだった、少なくともツーリング向けじゃない。
シュワルベもこんな貧弱なタイヤをつくってるんだな。
今MARATHONが売っている店があったら迷わず買うところだが、あいにくここはナバホ国、自転車屋なんかありゃしない。

この日は力尽きて、野宿。
廃墟と化したナバホのジュエリーショップにテントを張った。

とにかく風が強いので、こんな掘っ立て小屋でもだいぶ安心感がある。


夜は満天の星空。
風はさらに猛威を奮い、一晩中風の音が聞こえた。
日中は20℃と暖かかったが、急激に冷え込んだ。

朝。

雪!?
全然気づかなかった。


雪景色の朝焼け、この神々しさ。


風はまだ強く、冷たく吹きつける。
-10℃。

そして、やはりパンクしていた。
毎朝パンク修理するのがライフワークになりつつある。













Kayenta, Arizona, USA

31750km