朝、雨の音で目が覚める。
雨は本当に嫌なものだ。
この日はレイクルイーズを見る予定で、朝早く発つつもりだったが、雨音ひとつで脆くもプラン崩壊。
しかし天気待ちするにしても、店も何もないこんな山の中では、ただ食料を消費するだけだ。
とりあえず行ってみるしかない。
モスキートクリークからレイクルイーズまで27km。
着く頃には雨はやんでいたが、まだ分厚い雲がドンヨリと居座っている。
ビジターセンターで、しばしネットに没頭。
ここはコンセントと椅子が豊富にあり、いくらでも長居できる。
午後、晴れ上がった。
店がそこそこ集まっているサービスエリア。
小さなスーパー1軒あり。
品ぞろえは良くなく、値段は高い。
ジェリービーンズ計り売り。
高値だが、こいつを切らすと禁断症状が出やがるんだ。
ビジターセンターもこのサービスエリアの一角にある。
サービスエリアから湖まで4km。
距離はわずかだが、けっこうな急勾配の登り。
ほとんどこげず、押して歩く。
途中で、iPhoneを拾った。
ケースの中にはクレジットカードや免許証など、持ち主にとっては最重要な物が詰まっていた。
おそらくロードバイカーだろう。
軽量化のため財布もバッグも持たず、iPhoneケースにすべてまとめて、ポケットに入れてサイクリングしてたら落としたのだろう。
めんどくさかったが、レイクルイーズには警察署もあるようだったので、届けた。
レイクルイーズ。
ロッキー最大のリゾートだけあって、インパクトあり、風格あり。
しかし感動はまったくなし。
ここも人が多すぎる。
絶え間なく繰り広げられる撮影大会。
誰が悪いわけでもないし、批判する気もない。
僕だって写真撮るし。
少し離れたところにあるモレーン湖も見るべきところだが、この日はこれでタイムアップ。
寝床を確保せねば。
レイクルイーズのキャンプ場に泊まることができれば、荷物を置いて身軽に移動できるのだが。
もうあのキャンプ場は永久に空きができることはないだろう、あきらめる。
23km西にあるモナークのキャンプ場へ。
ただ寝るだけのために、山道を登って下っての23kmはなかなかの苦労。
でも景色はすばらしい。
モナーク。
C$17.60(1401円)。
RVサイトはフルだったが、このキャンプ場はRV立入禁止のテントサイトがあり、そこはガラ空きだった。
国営キャンプ場がどこもフルなのは、RV前提でつくってスペースを取りすぎているからなんじゃないか?
乗用車、バイク、自転車のキャンパーも少なからずいる。
わずかなスペースでも足りるキャンパーのためのテントスペースを別につくれば、もっと土地を有効活用できるはず。
あらゆるものをコンパクトにうまくまとめるのは日本人の特技。
広大な土地で生まれ育ったアメリカ人やカナダ人はその辺のシビアさが足りない。
翌日。
モレーン湖を見るためまたレイクルイーズへ。
長い登りと向かい風で、23km進むのに3時間かかった。
レイクルイーズのサービスエリアからモレーン湖まで16km。
ひたすら登り。
この道路は交通規制されており、多くの人はバスで行くようだ。
そのため交通量は比較的少なく、比較的落ち着く。
標高1800mまで登って、モレーン湖に到着。
高台へ。
モレーン湖。
今まで見た中で、最も水色な湖。
ここも人多し。
でもルイーズやペイトーに比べたらいくらか落ち着いている。
それにこの水色が強烈すぎて、人の多さも忘れるほどだ。
下りはあっという間。
登りは長く感じた16kmの坂道、下りは記憶に残らないほど一瞬。
またモナークでキャンプ。
夜は天の川くっきり。
Golden, BC, Canada
27810km
2019年8月30日
スーパースターファーマー
2006年にカナダのナイアガラで出会った梶谷譲君が「クレイジージャーニー」に出演しました。
放送は去る8月14日、見逃した方は下記リンクから見てください!
http://m.pandora.tv/?c=view&ch_userid=ballot&prgid=58918548
01:03:30から
クッソ面白いです!
ユズル君は中学生の時から親元を離れてカナダで生活し、農業を学んだ。
僕がカナダを走行していたら、いきなり呼び止められ、引き込まれ、現地の日本人やカナダ人の仲間たちと楽しい時間をすごした。
その後、オーストラリア走行中になぜかユズル君のお母さんにお世話になり、いいレストランでごちそうになった。
(オーストラリアなんてたいした食文化ないと思っていたが、ちゃんとしたレストランならめちゃくちゃウマイんだなということをこの時知った。)
帰国後の2008年、広島の田んぼで結婚式を挙げ、僕も招待されて広島まで飛んだ。
それはそれはブッ飛んだ結婚式だった。
ユズル君は、他の農家が誰もやらないようなスタイルでビジネスの活路をつかんだ。
市場に出回る野菜をつくるのではなく、星のついたレストランのシェフと直接話をして、料理人が求める野菜(ハーブ)をつくり、個別に販売している。
それがまたたく間に評判が広まり、現在150軒以上のレストランと契約し、予約は300軒待ちだとか。
彼は英語堪能なので、外国人のシェフとの取引も難なくこなせる。
ハーブとは言っても元は雑草、「僕は雑草を売って金持ちになりました」と豪語する。
「クソ貧乏人とクソ金持ちは雑草食うんだよ」
これは含みのある名言。
小池栄子から「口悪いな」と突っ込まれてた。
現在僕は、奇しくも13年前と同じカナダを走行しており、雑草を食っている。
Lake Louise, Alberta, Canada
放送は去る8月14日、見逃した方は下記リンクから見てください!
http://m.pandora.tv/?c=view&ch_userid=ballot&prgid=58918548
01:03:30から
クッソ面白いです!
ユズル君は中学生の時から親元を離れてカナダで生活し、農業を学んだ。
僕がカナダを走行していたら、いきなり呼び止められ、引き込まれ、現地の日本人やカナダ人の仲間たちと楽しい時間をすごした。
その後、オーストラリア走行中になぜかユズル君のお母さんにお世話になり、いいレストランでごちそうになった。
(オーストラリアなんてたいした食文化ないと思っていたが、ちゃんとしたレストランならめちゃくちゃウマイんだなということをこの時知った。)
帰国後の2008年、広島の田んぼで結婚式を挙げ、僕も招待されて広島まで飛んだ。
それはそれはブッ飛んだ結婚式だった。
ユズル君は、他の農家が誰もやらないようなスタイルでビジネスの活路をつかんだ。
市場に出回る野菜をつくるのではなく、星のついたレストランのシェフと直接話をして、料理人が求める野菜(ハーブ)をつくり、個別に販売している。
それがまたたく間に評判が広まり、現在150軒以上のレストランと契約し、予約は300軒待ちだとか。
彼は英語堪能なので、外国人のシェフとの取引も難なくこなせる。
ハーブとは言っても元は雑草、「僕は雑草を売って金持ちになりました」と豪語する。
「クソ貧乏人とクソ金持ちは雑草食うんだよ」
これは含みのある名言。
小池栄子から「口悪いな」と突っ込まれてた。
現在僕は、奇しくも13年前と同じカナダを走行しており、雑草を食っている。
Lake Louise, Alberta, Canada
2019年8月29日
アイスフィールズパークウェイ 4
バンフからまたレイクルイーズをスルーして、再びボウレイク方面へ。
なぜなら、湖をひとつ見落としたからだ。
ペイトーレイクという有名な湖。
なぜ見落としてしまったのか、ボケてたようだ。
ヘクターレイク。
95kmほど走行して、またモスキートクリークのキャンプ場。
またフルだったので、草地にテントを張った。
しばらくして、レンジャーがやって来た。
「ここにテントを張っちゃダメよ。」
えっ!?
「数日前もここでキャンプしたんだけど、サイトがフルの場合は草地にテントを張っていいってレンジャーに言われたよ。」
「本当はダメなのよ。」
・・・カナダのレンジャーは責任ある発言ができないのか?
「でもフルだからどうしようもないじゃん。」
「ここからだったら、レイクルイーズに行けば・・・」
また始まった!
「レイクルイーズなんてフルに決まってるだろうが。」
と僕は遮った。
どこもかしこもフルなのはわかりきってるし、空いていたとしても車と違って自転車は簡単に何十kmも移動できない。
安易に他のキャンプ場を紹介する無能対応、やめてくれないかな。
「今日はもうしょうがないけど、次からこういうことはやめてね。」
・・・腑に落ちんのう。
翌朝。
4℃。
テントに霜が降りた。
さすがに朝になると空きができるので、草地から正規サイトに移動した。
テントと荷物をここに置いて、空荷の自転車でペイトーレイクに向かった。
ボウレイク。
湖はいつも違う姿を見せてくれる。
陽の当たり方と風の有無によって、別の湖のようにも見える。
特にボウレイクは美しく変化する。
標高2100mまで登って、ペイトーレイクへ。
ペイトーレイクの展望地は1ヶ所だけ。
湖そのものは美しいのだが、展望台はこの有様。
どんなに美しくても、十分に感じとるためには状況セッティングが必要。
これじゃ浸れない、写真を撮るだけ。
柵を乗り越え、本来立入禁止と思われる場所で写真を撮る者ども。
展望台から撮る際、こいつらがフレームに入らないように工夫しなければならない。
レンジャーはこういうのを取り締まるのが仕事なんじゃないのか?
満員のキャンプ場の草地にテントを張っただけでおこられた僕の腑に落ちなさは、ここで倍増された。
またモスキートクリークへ戻る。
この日も焚き火メシ。
焚き火はいいものだ。
やることなくても、静かに火を見つめているだけで時間をすごせる。
ちなみに、モスキートクリークには蚊はいない。
最近は、野宿をする森の中には蚊がたくさんいるが、キャンプ場や街中ではほとんどいない。
Lake Louise, Alberta, Canada
なぜなら、湖をひとつ見落としたからだ。
ペイトーレイクという有名な湖。
なぜ見落としてしまったのか、ボケてたようだ。
ヘクターレイク。
95kmほど走行して、またモスキートクリークのキャンプ場。
またフルだったので、草地にテントを張った。
しばらくして、レンジャーがやって来た。
「ここにテントを張っちゃダメよ。」
えっ!?
「数日前もここでキャンプしたんだけど、サイトがフルの場合は草地にテントを張っていいってレンジャーに言われたよ。」
「本当はダメなのよ。」
・・・カナダのレンジャーは責任ある発言ができないのか?
「でもフルだからどうしようもないじゃん。」
「ここからだったら、レイクルイーズに行けば・・・」
また始まった!
「レイクルイーズなんてフルに決まってるだろうが。」
と僕は遮った。
どこもかしこもフルなのはわかりきってるし、空いていたとしても車と違って自転車は簡単に何十kmも移動できない。
安易に他のキャンプ場を紹介する無能対応、やめてくれないかな。
「今日はもうしょうがないけど、次からこういうことはやめてね。」
・・・腑に落ちんのう。
翌朝。
4℃。
テントに霜が降りた。
さすがに朝になると空きができるので、草地から正規サイトに移動した。
テントと荷物をここに置いて、空荷の自転車でペイトーレイクに向かった。
ボウレイク。
湖はいつも違う姿を見せてくれる。
陽の当たり方と風の有無によって、別の湖のようにも見える。
特にボウレイクは美しく変化する。
標高2100mまで登って、ペイトーレイクへ。
ペイトーレイクの展望地は1ヶ所だけ。
湖そのものは美しいのだが、展望台はこの有様。
どんなに美しくても、十分に感じとるためには状況セッティングが必要。
これじゃ浸れない、写真を撮るだけ。
柵を乗り越え、本来立入禁止と思われる場所で写真を撮る者ども。
展望台から撮る際、こいつらがフレームに入らないように工夫しなければならない。
レンジャーはこういうのを取り締まるのが仕事なんじゃないのか?
満員のキャンプ場の草地にテントを張っただけでおこられた僕の腑に落ちなさは、ここで倍増された。
またモスキートクリークへ戻る。
この日も焚き火メシ。
焚き火はいいものだ。
やることなくても、静かに火を見つめているだけで時間をすごせる。
ちなみに、モスキートクリークには蚊はいない。
最近は、野宿をする森の中には蚊がたくさんいるが、キャンプ場や街中ではほとんどいない。
Lake Louise, Alberta, Canada
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