2019年8月31日

レイクルイーズ

朝、雨の音で目が覚める。
雨は本当に嫌なものだ。
この日はレイクルイーズを見る予定で、朝早く発つつもりだったが、雨音ひとつで脆くもプラン崩壊。
しかし天気待ちするにしても、店も何もないこんな山の中では、ただ食料を消費するだけだ。
とりあえず行ってみるしかない。

モスキートクリークからレイクルイーズまで27km。
着く頃には雨はやんでいたが、まだ分厚い雲がドンヨリと居座っている。

ビジターセンターで、しばしネットに没頭。
ここはコンセントと椅子が豊富にあり、いくらでも長居できる。

午後、晴れ上がった。


店がそこそこ集まっているサービスエリア。


小さなスーパー1軒あり。
品ぞろえは良くなく、値段は高い。

ジェリービーンズ計り売り。


高値だが、こいつを切らすと禁断症状が出やがるんだ。

ビジターセンターもこのサービスエリアの一角にある。

サービスエリアから湖まで4km。
距離はわずかだが、けっこうな急勾配の登り。
ほとんどこげず、押して歩く。

途中で、iPhoneを拾った。
ケースの中にはクレジットカードや免許証など、持ち主にとっては最重要な物が詰まっていた。
おそらくロードバイカーだろう。
軽量化のため財布もバッグも持たず、iPhoneケースにすべてまとめて、ポケットに入れてサイクリングしてたら落としたのだろう。
めんどくさかったが、レイクルイーズには警察署もあるようだったので、届けた。

レイクルイーズ。






ロッキー最大のリゾートだけあって、インパクトあり、風格あり。
しかし感動はまったくなし。

ここも人が多すぎる。


絶え間なく繰り広げられる撮影大会。



誰が悪いわけでもないし、批判する気もない。
僕だって写真撮るし。





少し離れたところにあるモレーン湖も見るべきところだが、この日はこれでタイムアップ。
寝床を確保せねば。

レイクルイーズのキャンプ場に泊まることができれば、荷物を置いて身軽に移動できるのだが。
もうあのキャンプ場は永久に空きができることはないだろう、あきらめる。

23km西にあるモナークのキャンプ場へ。
ただ寝るだけのために、山道を登って下っての23kmはなかなかの苦労。

でも景色はすばらしい。








モナーク。


C$17.60(1401円)。

RVサイトはフルだったが、このキャンプ場はRV立入禁止のテントサイトがあり、そこはガラ空きだった。

国営キャンプ場がどこもフルなのは、RV前提でつくってスペースを取りすぎているからなんじゃないか?
乗用車、バイク、自転車のキャンパーも少なからずいる。
わずかなスペースでも足りるキャンパーのためのテントスペースを別につくれば、もっと土地を有効活用できるはず。

あらゆるものをコンパクトにうまくまとめるのは日本人の特技。
広大な土地で生まれ育ったアメリカ人やカナダ人はその辺のシビアさが足りない。

翌日。
モレーン湖を見るためまたレイクルイーズへ。



長い登りと向かい風で、23km進むのに3時間かかった。

レイクルイーズのサービスエリアからモレーン湖まで16km。
ひたすら登り。

この道路は交通規制されており、多くの人はバスで行くようだ。
そのため交通量は比較的少なく、比較的落ち着く。











標高1800mまで登って、モレーン湖に到着。




高台へ。






モレーン湖。


今まで見た中で、最も水色な湖。





ここも人多し。


でもルイーズやペイトーに比べたらいくらか落ち着いている。
それにこの水色が強烈すぎて、人の多さも忘れるほどだ。





下りはあっという間。
登りは長く感じた16kmの坂道、下りは記憶に残らないほど一瞬。

またモナークでキャンプ。
夜は天の川くっきり。


Golden, BC, Canada

27810km