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2018年4月10日

ロシア(キャフタ) → モンゴル(アルタンブラグ) 国境越え

大半の外国人旅行者は鉄道で国境を越えるせいか、道路での国境情報を調べてもあまり出てこない。
ほぼ情報なしの状態で国境へ。

9:30頃、国境に到着。
ゲートは閉まっている。

この国境は、徒歩や自転車で通過することができない。
ゲートの前に停まっていた車のドライバーが「乗りな」と言ってきた。
自転車は車に収まりきらず、ハッチが半開き状態であったが、問題ないらしい。

車には他に2人の女性が乗っていた。
この人たちは知人なのか家族なのか、それともこれはタクシーなのか、不明。

数分待つと、ゲートが開いた。
越境者をある程度さばいたらゲートを開けて、数台ずつ中に入れるようだ。

ドライバーは乗客のパスポートをまとめて持ってイミグレーションの建物の中へと入っていった。
彼は慣れた感じで、勝手がわかっているようだ。
その間、僕は車で待機。

約30分後、ドライバーが戻ってきた。
国境係員もやってきて、車の中を調べた。

僕の荷物も開けて見せろと言ってきた。
隅々まで見せはしなかった。
バッグを開けて、上の方にある物を見せて大まかに説明した。
別にやましい物は持っていないが、見られたくない物があれば奥の方にしまっておいた方がいい。

それにしても、ずいぶんと厳重だな。
入国で厳重になるのはわかるが、出国でこんなに厳重なのはめずらしい。

それからスタンプ。
係員は紳士的で、英語で丁寧に対応してくれた。
日本語で「コンニチハ」と言われたので驚いた。
僕が笑顔で答えると、彼も笑顔を見せてくれた。

数分間、パスポートをチェックしたり、書類と照合したり、電話したりしていた。
何をそんなにチェックすることがあるのだろう?

不安にさせられたが、問題なく出国スタンプが押された。

時間はかかったが、パスポート以外で用意すべきものはない。
ドライバーと係員の指示に従っていればいい。

車に乗ってモンゴル側へ。
トヨタの車で、ナビやオーディオのボタンが日本語のまま。
走り出すと画面に「データを読み込めません」という日本語が表示されっぱなしになる。

下車して、イミグレーションの建物に入り、入国カードに記入。
何の変哲もない、ごくありきたりなイミグレーション。
なんとも適当な感じで、入国スタンプが押された。

荷物チェックは、その時たまたま持っていた小さいフロントバッグを機械に通して、それから僕も金属製品を身に付けたまま通されてピーピー鳴っていたのだが、まったく気にとめない様子で通過できた。
車に積んでいたその他の荷物と自転車はまったく見られなかった。

モンゴル入国、適当。

30日以内の滞在であればビザ不要。

出国で約50分、入国で約10分、計1時間。

モンゴル国境の街、アルタンブラグ。


僕はドライバーに500ルーブル(855円)払った。
彼は仕事でこういうことをやっているのか、それともただの越境者だったのか、結局不明。

まずは両替。
アルタンブラグにATMがあるという情報は得ていたが、なんとなく怪しい気がしたのでルーブルを多めにキープしていた。

「マニー! エクスチェンジ!」

来た来た、どこからともなく両替屋が。
いつもかれらは、ちょうど僕が両替したいと思うタイミングで現れるから不思議である。
レートはあまり良くなかったが、詐欺師ではなかったと思う。
無事モンゴルトゥグルグを入手。

1トゥグルグ=0.0448円。

また面倒なレート。
「トゥグルグ」って入力するのもめんどくさい。

次に、SIM。
MobiComという通信会社が有名らしく、国境のすぐ近くにもあった。


店員が英語通じなかったので十分なやりとりはできなかったが、5GBで15000トゥグルグ(671円)。

それから、メシ。
ロシアではなかなかレストランに入る気になれなかった小心者の僕、不思議とモンゴルでは自然に入れた。

もちろんメニューは読めない。


Google翻訳のカメラ機能もモンゴル語はカバーできてないのか、変換されなかった。
店員も英語まったく通じないが、「肉」を意味する「мах」を頼りに注文。



うおおお!!!
肉だ!!!

・・・うまい!!!
これは、ヒツジ肉。

画像左上はマントゥ。
肉まんの具なし生地だけみたいなもの。
中央アジアのマンティと同じく、語源が「マンジュウ」と同じ。

そして、僕は生まれて初めてキムチを食べた。
このおぞましいルックスが怖くて、少なくともまともに平らげた記憶はない。
でもここでは食べないわけにはいかない、意を決して平らげた。
辛かったが想像ほどではなかった、唐辛子よりも漬物の味の方が強かった。
人を見かけで判断してはいけない、そこまで悪いヤツでもなかった。

8000トゥグルグ(358円)。

かなりボリュームあった。
平均的な日本人の胃袋だったら食べきれない量だったと思う。
しばらく自炊やめたい。

いくぜモンゴル!


後ろを振り返って国境の街を見る。


左半分がロシアのキャフタ。


右半分がモンゴルのアルタンブラグ。






草原というか、砂漠?






でかい。





この後、にわか雪。

広大な大地では、雲の動きも手に取るようにわかる。


25kmほど走って、スフバータルという街で1泊。



ロシアの街と比べて、デザイン的な違いは少々あるものの、基本的なつくりは変わらない。
思ってたより近代的で、高級そうなホテルもある。
皆きれいな車に乗っている。
特にプリウスが多い。
ドライブマナーはロシアと同じく良い。
ロシアに東洋人はたくさんいたが、モンゴルで白人はほぼ見ない。
ブリヤート人よりもさらに我々に近い東洋人顔をしている。
街のつくりはロシア的でも、こんな東洋の国で文字がキリルなのが不思議。
英語はやはりまったく通じない。


Sukhbaatar, Mongolia

1107km



2018年4月9日

シベリア 3





この湖もだいぶ溶けてるっぽい。




またダツァン。




かと思えば次に現れた街には教会が。














ロシアの路上にはコインが無数に落ちてる。


特に峠周辺。
お賽銭が風で飛ばされたのだろうか。
拾い集めたら日々の食費ぐらいは浮くと思う。









ウラン・ウデからモンゴル国境の街キャフタまで230km。
地図で見た感じ山道っぽかったので3日かけるつもりだったが、思ってたほど大したことなく、そしてすばらしい追い風だったので2日で到着。

明日はいよいよ国境越え。

結局、イルクーツクで買ったSIMの10GBは全然使い切れなかった。
走行中や野宿中はデータ残量よりバッテリー残量を気にしてしまう。

昨日の時点でデータ使用量1GB以下。
もったいないので動画を見まくったり、テザリングでラップトップに飛ばしてブログアップしたりしているが、それでもせいぜい3GBぐらいか。

今日のホテルは600ルーブル(1071円)。
これぐらいが妥当。

ロシアルーブル。





Kyakhta, Russia

1075km



2018年4月8日

シベリア 2

ウラン・ウデのホステルDruzhba Nairamdalを出発。


いい宿だったけど、絶対名前おぼえられない、そもそも発音できない。

タイガからうって変わって荒野。


先日観光したイヴォルギンスキー・ダツァンの近く。


チベット仏教の真言「オム・マニ・ペメ・フム」がキリル文字で書かれている。






幹線道路でも未舗装区域が時々ある。


石が多いガタガタ道は嫌なものだが、以前のドロップハンドルに比べるとバタフライハンドルは未舗装でもだいぶ楽に感じる。
ドロップハンドルと未舗装は本当に相性悪いと思う。











小さな湖が点在している。
まだまだ凍ってる。


今日は暖かい。
ここは川は凍っておらず、流れている。


美しいシベリアの春。


小さな街のホテルで1泊。
自転車は屋内に置かせてもらえた。

1350ルーブル(2480円)。
クオリティとは釣り合わない料金。



内側からロックできないので、バッグを使ってドアが開かないように。


スーパーで買い物していたら、おじさんに話しかけられた。
以下、ロシア語はまったくわからないがジェスチャーと勘で完璧に意思疎通できた。

おじ「自転車こいでただろ?」
ぼく「うん。」
おじ「モンゴルに行くのか?」
ぼく「うん、イルクーツクから出発してウランバートルに向かってる。」
おじ「オヨヨ~!」
おじ「ウランバートルまで何日かかるんだ?」
ぼく「1週間ぐらいかな(適当)。」
おじ「オヨヨ~!」
おじ「どこで寝るんだ?」
ぼく「今日はホテルで。」
おじ「ウランバートルまで1週間、寝るところはあるのか?」
ぼく「さあ、ホテルがなければキャンプするよ。」
おじ「オヨヨ~! オヨヨ~!」

はたしてブリヤート人は皆こんな言い方をするのか、それともこのおじさん限定なのかわからないが、しばらく僕の中で「オヨヨ~!」が口癖になりそうである。


Gusinoozyorsk, Russia

952km