2018年8月29日

完了!

解体。


フレームを交換するにはすべてバラす。
せっかくなのでふだん手の届かない部分もクリーニング&グリスアップする

ニューフレーム。




BB装着した状態で送ってもらった。






テヘランからここまで、歪んだフレームに合わせてリアホイールを歪ませて走行していたので、リムはまっすぐ回転しているがスプロケットはまっすぐ向いていない、だからギアチェンジも不具合が生じる、という状態だった。
いったんスポークをすべて緩めて、均等に締め上げ、すべてまっすぐ回転できるようになった。

ブレーキシューとケーブルも新品に交換して、スッキリ。

完成。




作業していると、団地の住人からよく声をかけられた。
意外に英語を話せる人がいて、あいさつ程度の日本語も言えたりする。
皆日本のことをよく知ってくれている。



同じ過ちを繰り返さないよう、輪行用フレーム保護金具も送ってもらった。


重量が増えるのでプラスチック製を使っていたが簡単に折れてしまうので、ぜひ金属製を。

これからカザフスタンに向かう。
31日がキルギスの独立記念日で、4日間ほど国境が閉まるらしいので、それまでは出発しない。
いやそれなら今すぐ出発すればいいのだが、南旅館の吸引力が半端じゃない・・・


Bishkek, Kyrgyz



2018年8月26日

到着!

発送から25日、ようやく届いた!


こんなにも日数がかかったのは、いったんモスクワに飛んでから列車で来るから、らしい。

過去の例と同様、宛先には届かず、局留め。
郵便局から電話が来たら、自分で取りに行く。

かすかな不安を感じながら今朝、郵便局に行ったら、なんと「ない」と言われた。
案の定、局員はまったく英語が通じなかったので、あらかじめスマホに自分の伝えたいことをロシア語で表記しておいて、伝票の写真を見せて、コンピュータで照会してもらったのだが、なぜか「ここにはない」と。
こういうところの人はだいたい不親切なもので、ないといったらない、と追い返されてしまった。

すごすごと宿に帰り、南旅館のオーナーに助けを求めた。
オーナーは日本語も話せて、車も持っているので、同行してもらった。
ちなみに南旅館から郵便局まで5km、自転車でこのサイズの箱を持ち帰るのはかなり厳しい。

結果、荷物はやはりそこの郵便局にあったのだが、オーナーにワケを聞くと、「受付のおばちゃんはあなたに名前を聞いたら答えなかったので渡さなかったと言ってる」というから呆れた。
僕はそのおばちゃんに伝票の写真を見せた、必要な情報はすべてそこに書かれていた、身分証が必要ならパスポートを見せることもできた。
僕がキルギス語もロシア語も話せないことはわかっただろうに、質問に答えられなかっただけでそんな仕打ちは、あまりにひどい(しかもそんな質問をされた記憶もないのだが)。
それからオーナーは、受け取りに必要な情報を紙に記入してくれたが、それもロシア語っぽかったし、書き方がわからないと局員に聞いたところで親切に教えてくれそうな雰囲気はまったくなかった。
結局、ここではロシア語ができないと荷物を受け取ることすら難しい。
日本人宿に泊まって正解だった。

箱は開けられた形跡があったが、中身は無事だった。


ひと安心。
明日から組み立てにとりかかる。

藤田さん、本当にどうもありがとうございました。


Bishkek, Kyrgyz



2018年8月25日

ビシュケク 4

その後、南旅館の客は日に日に増え、にぎやかになっていった。
東京でのシェアハウス生活に戻ったかのようだ。

沈没旅館の噂に違わず、誰も出ていかない。
ビザ待ちでやむをえず滞在している人もいるが、ここは沈没する条件が整えられているので、外出もあまりしない。
僕はいいかげんパワーがあり余っているので、サイクリングしたり散歩したりしている。

イチゴタルトのワンホール発見!


ホイップアイスのせ!




8月21日は犠牲祭。
旧約聖書に出てくる、アブラハムが息子のイサクを生贄にせずにすんで、代わりにヒツジを捧げた話に由来する。
ユダヤ教にもキリスト教にも通ずる話だが、これを祭り事にしているのはイスラム教だけ。

オーナーが親戚からヒツジの睾丸をもらってきた。


体の比率からいってデカすぎ。


中身はこんなに詰まってる。


せっかくだからナマで挑んでみる。




うまい!
クセはまったくなく、新鮮。

ベア・グリルスでさえ吐き出したヒツジのナマ睾丸。
ジャパニーズ刺身スタイルならいけるぜ。

フライ。


肉というよりは白身魚に近い食感。

右はモツ鍋、左はトルコ風ヒツジ睾丸煮。
















キョクボルと呼ばれるキルギスの国技。


ヒツジの皮に重りの砂を詰め込んで30kgほどになったものを馬上で奪い合って互いのゴールまで持っていく、ラグビーのような競技。









人も馬も、闘争本能むき出しで大迫力。





落馬。












ふつうに持ち上げるだけで精一杯の重さ。


9月には世界大会があるらしい。




Bishkek, Kyrgyz



2018年8月9日

ビシュケク 3



標高800mほどだが、オシュからトクトグルにかけてのあの酷暑はここにはなく、すごしやすい気候。
日本で例えるなら東北の夏、夏の暑さってこれぐらいがちょうどいい。
それでも扇風機ぐらいは欲しい、南旅館は居心地は良いがやはり暑い。
蚊も蝿もいないのか、昼も夜も窓を全開していても虫は入ってこない。



首都なのに緑豊か。



山から流れてくる水が街を潤す。


この水で洗車したり洗濯したりしてるから汚いよ。


こっそり撮ろうとしたら、バレた。


首都なのに、子供はすぐなつく。




側溝かられあふれて氾濫気味。






スリと悪徳警官で有名なオシュバザール。


警官も所持品検査と称して、かなりの高等テクを使ってスリを働くらしい。
警戒してても被害にあってしまった日本人旅行者の話をたくさん聞いた。
南旅館にも、被害にあった人の悲痛なメッセージが壁に貼られている。



僕は三回ほど行ってみたが、今のところ何もない。
観光客がたくさん集まるわけでもないので、たしかに外国人は目立つかもしれない。
運悪く警官に目をつけられたら、ロックオンされてしまうかもしれない。

それよりも自転車が心配で、三重ロックしておいた。
でもこの辺(イスラム圏全域?)の人は自転車に興味がないので、盗まれたりイタズラされたりする可能性は低い。



オシュの方から商品が集まってくるのでオシュバザールと呼ばれているらしい。
品は豊富でにぎわっている。







ベシュバルマックと呼ばれる馬肉料理。


遊牧民のぜいたく料理で、ふつうは冠婚葬祭などイベントの時に食べるもの。
四角にスライスされた馬肉はサッパリしていてあまりジューシーではない。
円いのは馬肉ソーセージで、これは脂も練り込まれてておいしかった。
味付けは塩。
肉の下にはラグマンがある。

これ単品で205ソム(333円)。


昨晩のシェア飯はビーフストロガノフならぬチキンストロガノフだった。


ストロガノフは、カレーライスと同じぐらい普及してもいいんじゃないかってぐらいおいしいと思うけど、少なくともハヤシライスよりは上だと思うけど、日本ではあまり馴染みがないよね。

バザールでスシを発見。


270ソム(439円)、遊牧民のぜいたく料理より高級品。





時々自分で髪を切っていたがもう限界、床屋に行ってバッサリ短くした。
ユニクロのTシャツも日に焼けて色落ちしてあまりにもみすぼらしかったので、バザールでTシャツを買った。
短パンもケツがすりむけてしまっているが、この辺(イスラム圏全域?)の人はあまり短パンを履かないので、いい短パンが見つからない。

あとは何かやることないだろうか、と思索する日々。
何もしていないのに、毎晩よく眠れる、不思議。


Bishkek, Kyrgyz