その後、南旅館の客は日に日に増え、にぎやかになっていった。
東京でのシェアハウス生活に戻ったかのようだ。
沈没旅館の噂に違わず、誰も出ていかない。
ビザ待ちでやむをえず滞在している人もいるが、ここは沈没する条件が整えられているので、外出もあまりしない。
僕はいいかげんパワーがあり余っているので、サイクリングしたり散歩したりしている。
イチゴタルトのワンホール発見!
ホイップ&アイスのせ!
8月21日は犠牲祭。
旧約聖書に出てくる、アブラハムが息子のイサクを生贄にせずにすんで、代わりにヒツジを捧げた話に由来する。
ユダヤ教にもキリスト教にも通ずる話だが、これを祭り事にしているのはイスラム教だけ。
オーナーが親戚からヒツジの睾丸をもらってきた。
体の比率からいってデカすぎ。
中身はこんなに詰まってる。
せっかくだからナマで挑んでみる。
うまい!
クセはまったくなく、新鮮。
ベア・グリルスでさえ吐き出したヒツジのナマ睾丸。
ジャパニーズ刺身スタイルならいけるぜ。
フライ。
肉というよりは白身魚に近い食感。
右はモツ鍋、左はトルコ風ヒツジ睾丸煮。
キョクボルと呼ばれるキルギスの国技。
ヒツジの皮に重りの砂を詰め込んで30kgほどになったものを馬上で奪い合って互いのゴールまで持っていく、ラグビーのような競技。
人も馬も、闘争本能むき出しで大迫力。
落馬。
ふつうに持ち上げるだけで精一杯の重さ。
9月には世界大会があるらしい。
Bishkek, Kyrgyz