バンフからまたレイクルイーズをスルーして、再びボウレイク方面へ。
なぜなら、湖をひとつ見落としたからだ。
ペイトーレイクという有名な湖。
なぜ見落としてしまったのか、ボケてたようだ。
ヘクターレイク。
95kmほど走行して、またモスキートクリークのキャンプ場。
またフルだったので、草地にテントを張った。
しばらくして、レンジャーがやって来た。
「ここにテントを張っちゃダメよ。」
えっ!?
「数日前もここでキャンプしたんだけど、サイトがフルの場合は草地にテントを張っていいってレンジャーに言われたよ。」
「本当はダメなのよ。」
・・・カナダのレンジャーは責任ある発言ができないのか?
「でもフルだからどうしようもないじゃん。」
「ここからだったら、レイクルイーズに行けば・・・」
また始まった!
「レイクルイーズなんてフルに決まってるだろうが。」
と僕は遮った。
どこもかしこもフルなのはわかりきってるし、空いていたとしても車と違って自転車は簡単に何十kmも移動できない。
安易に他のキャンプ場を紹介する無能対応、やめてくれないかな。
「今日はもうしょうがないけど、次からこういうことはやめてね。」
・・・腑に落ちんのう。
翌朝。
4℃。
テントに霜が降りた。
さすがに朝になると空きができるので、草地から正規サイトに移動した。
テントと荷物をここに置いて、空荷の自転車でペイトーレイクに向かった。
ボウレイク。
湖はいつも違う姿を見せてくれる。
陽の当たり方と風の有無によって、別の湖のようにも見える。
特にボウレイクは美しく変化する。
標高2100mまで登って、ペイトーレイクへ。
ペイトーレイクの展望地は1ヶ所だけ。
湖そのものは美しいのだが、展望台はこの有様。
どんなに美しくても、十分に感じとるためには状況セッティングが必要。
これじゃ浸れない、写真を撮るだけ。
柵を乗り越え、本来立入禁止と思われる場所で写真を撮る者ども。
展望台から撮る際、こいつらがフレームに入らないように工夫しなければならない。
レンジャーはこういうのを取り締まるのが仕事なんじゃないのか?
満員のキャンプ場の草地にテントを張っただけでおこられた僕の腑に落ちなさは、ここで倍増された。
またモスキートクリークへ戻る。
この日も焚き火メシ。
焚き火はいいものだ。
やることなくても、静かに火を見つめているだけで時間をすごせる。
ちなみに、モスキートクリークには蚊はいない。
最近は、野宿をする森の中には蚊がたくさんいるが、キャンプ場や街中ではほとんどいない。
Lake Louise, Alberta, Canada