2019年8月20日

イエローヘッドハイウェイ 3

ジャスパーに到着。
カナディアンロッキー観光の拠点となる街。
小さな街ながら店が多く、人も多くにぎわっている。
リゾート感あふれ、のんびり長居できるような雰囲気ではない。
ビジターセンターでさえ人でごった返し、ゆっくり居座れない。

ハナからホテルに泊まるつもりはないが、どのホテルにも「NO VACANCY」(満室)の表示がつき、居心地の悪さを増長させている。
空室があったとしても、とても泊まれるような料金ではない。
聞いた話だと、ホステルでさえC$50(4007円)するとか。

まずはキャンプ場へ。
街の中心から3kmほど南のWhistlers Campgroundは改装中のため閉業。
そこからさらに1.7km南にあるWapiti Campgroundが実質唯一のキャンプ場。
しかし行ってみると、「FULL」の表示が。

このシーズンに予約せずにジャスパーに来ても泊まるところはないということだ。

街中のファーストフード店で電子機器を充電しつつネットで情報収集、作戦を練る。
店内も、近くにコンセントがある席は争奪戦だ。

ふと、天気予報をチェックしたら、


一気にやる気が失せた。
ここからメインディッシュだというのに、この天気じゃダメだ。
予報も当てにならないが、この不安定な状況でロッキー入りしたくはない。
とりあえず、この日は雨の中、河原で野宿。

翌日、75km北東にあるヒントンという街に逃げることにした。
ヒントンはウォルマート、マクドナルド、キャンプ場あり。
観光地ではないので混雑していないはず。
宿泊費も食費も安くすむはず。
天気待ちで数日すごすなら、こういう街が適している。

ジャスパーの街中にもエルクいっぱい。


メスしかいない?



前日のエルクが逃げなかったのも、ジャスパーの街で人に慣れてしまっているせいか。





ジャスパーからヒントンまでの道は、緩やかでイージー、景色もいい。

































ヒントンは、中規模のごくふつうの街。

歴史の浅い北米では、街に個性はなく、大規模か中規模か小規模かによってパターン化される。
中規模の街では、ウォルマート+スーパーが1~2軒、ファーストフードのチェーン店が一通り、中心部のショッピングエリアに集中している。
ホテルには縁がないので意識していないが、やはりチェーンが多い。
全体として個人経営の店はあまり見かけない。
初めての街でもだいたい読めてしまうので楽だが、街歩きなどの面白味はない。
そもそも歩くということがない、ショッピングエリアも広大なので買い物に行くにも常に自転車、地元民はほぼ車での移動しかしないだろう。

ヒントンの中心部にある小さなRVパークは、ほぼRV専用な感じで長期滞在が多そう。
でもここのおばさんとても感じのいい人で、空きスペースにテントを張らせてもらった。
RVはC$40(3206円)だがテントはC$20(1603円)。
Wi-Fiなし。
ショッピングエリアから近く、便利な立地。

ビジターセンターも2kmほどのところにあり、電源を取りながらネットできる。
しかも、フリーコーヒー。
決して広くはないが、数時間居座っても嫌な顔されることはない。
スタッフの女性は親切でおしゃべり好きで、気軽に話ができる。

日本語のロッキー情報をもらった。


今時はネットで調べればたいていのことはわかるのでビジターセンターを利用することも減ってしまったが、こんないいところもある。

気温はまた下がり、朝晩は7℃。
冬のよう、暖房をつけている店もある。
雨はやはりよく降る。

ヒントンに3泊した。
天気待ちついでに休養もできた。

また同じ道を戻ってジャスパーへ。
キャンプ場はどうせまたフルの可能性が高いと予想していたが、一応、早めに行き、14時に到着。

さあどうだ?



14時に到着してもフル!
おそらく予約で埋まっていて、何時に来ようがフルなのだろう。
ふざけてるな。

ジャスパーには安息の地はない。
利用価値があるのは、小さなスーパー1軒、電源とWi-Fiがある店、あとは用ない。



現在、またファーストフード店でネット中。
いい時間になったら適当に野宿する。
明日からいよいよロッキーに突入。


Jasper, Alberta, Canada

27097km