2019年5月15日
コナクリ 2
オエェ~~!
市場なのかゴミ捨て場なのかわからん。
コナクリ中心地へと向かう道は、カオスという他ない。
ゴミとヘドロ、悪臭、排気ガス。
交通もメチャクチャ。
やみくもに鳴らされるクラクション。
当の本人たちも鳴らす理由や理屈なんてわかっていないのだろう。
追求したところで解明できそうな気がしない。
ここにはただ醜悪な狂気だけがある。
コナクリ中心地。
またどうせ「シノワ」、「チンチョン」と言われるのだろうと思ってたら、意外に「ジャポネ」、「コンニチハ」と言う人が多い。
これには僕も笑顔で答える。
「アミ!」と言う人も多い。
これはフランス語で、意味は「アミーゴ」と同じ。
フランスでそんな言葉一度も言われたことなかったけどな。
たむろっている人たちからやたらと両替を求められる。
たしかにこういう弱小通貨の国は、ドルとかユーロとかの強力な外貨を欲しがり、好レートで交換できるのでこちらとしても都合がいい。
ATMで引き出して高額な手数料を取られることを思えば、両替した方がずっとお得。
その代わり、この弱小通貨を使い切らず余してしまって、後でドルやユーロに替えようとすると最悪なレートになる。
バイクタクシーも多い。
歩いてるだけでひっきりなしに「アミ! タクシー!」と声をかけられる。
東南アジアみたい。
このロゴ大丈夫?
シノワの仕業に違いない。
スーパーマーケットでは、コカコーラ1.25Lが4万フラン(475円)。
ここは北欧か。
スーパーで買い物するのは一握りの富裕層のみ。
並んでいる商品は、見慣れたコカコーラだったり、なんてことないクッキーだったり。
高級でもなんでもないふつうの食料や日用品が、日本や欧米よりはるかに高値で売られている。
何とかならないのかな、この不条理。
店内はエアコンが効いており、買い物するフリをしながらしばし涼む。
庶民は汚い市場で。
剛腕!
市場で米を買ったら、1kg6000フラン(71円)。
それでいいんだよ。
市場では野菜、果物、穀物、魚が売られているが、肉が見当たらない。
スーパーで冷凍の鶏の内蔵1kg3万フラン(356円)を見つけて買った。
安い肉を見つけられない時は、卵でタンパク質をとる。
首都にもかかわらずレストランが極端に少ない。
外食文化がないようで、あったとしても魅力的な食は期待できない。
コナクリ滞在中は全日自炊。
いつか再生できる日が来るのでしょうか?
こんなところでよく生きていけるな。
安宿情報は事前に入手しておくべし。
調べた限りでは、旅人御用達の安宿は1軒のみ。
Maison d'Accueil (通称Mission Catholic)で4泊。
Hotelという看板も何もないので、初見で見つけるのは難しい。
僕は人に聞いて案内してもらった。
この辺の人も、チップを求めず無償で助けてくれる。
敷地内の木に大量のコウモリ。
夕方になると、空を埋め尽くさんばかりにコウモリが飛びまわる。
シングル1泊13万フラン(1545円)。
さすがに首都中心地だけあって、電気を使える時間が長い。
扇風機と窓。
涼しい。
ここは居心地いい。
でも、19~21時の時間帯に停電することが多い。
ちゃんと外廊下に椅子が置いてあり、停電時はそこに座ってじっと復帰を待つ。
Wi-Fiなし。
Wi-Fiだと停電時はネットできないが、SIMなら停電してもできる。
SIMでテザリングしてブログアップしたりすると、みるみる容量が減っていく
水道はあるが時々断水するので、常にバケツ1杯分の水は備えておく。
トイレに便座なし。
ギニアの宿で便座のついたトイレをまだ見ていない。
朝食付き。
バゲットとコーヒーのみ。
ラマダン中だが、この宿はクリスチャンなので朝からメシ食うことには何の問題もない。
売店の謎炭酸は、350mlで5000フラン(59円)が相場。
大サイズがないので、小サイズのボトルコレクションが日々たまっていく。
恥ずかしながら、フランス語の大きな数字にまだ慣れず、買い物に戸惑うことがある。
でもギニア人は決してそのスキをついてぼったくろうとはせず、お釣りをごまかそうともしない、誠実な人たちだ。
Conakry, Guinea