スロバキア入国。
シェンゲンエリアなので国境にはイミグレーションも検問もない。
この先の国の国境も同様のはず。
国境はやはりドナウ川。
中世はハンガリー王国の支配下、近代はオーストリア帝国の支配下、20世紀初頭にチェコと合同でチェコスロバキアとして独立したが、冷戦期はソ連の影響下にあった。
スロバキアとして独立したのは1993年。
人口540万人の小国。
通貨はユーロ。
言葉は再びスラブ語系。
「こんにちは」を意味する「ドバルダン」が聞こえてくる。
このあいさつはセルビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナなどと同じ。
のどか。
この辺りはもう、北海道より緯度が高い。
日没が早いので、15時半ぐらいにはストップして寝床を見つけなければならない。
いい感じの森。
道路からだいぶ離れているので車の音も聞こえず、人気もなく、木の密集度もちょうど良く、落ち葉の踏み心地も良く、気候もすごしやすく、これだけ条件そろうとフッと気が安らぐ。
夜、テントのそばを大型動物が走り抜ける足音が頻繁に聞こえた。
姿はとらえられなかったが、シカだと思う。
もぎたての野リンゴ、想像以上に甘くてジューシーでびっくりした。
スロバキア、印象が薄くてイメージが湧かない国だったけど、なかなかいい。
Oravsky Podzamok, Slovakia
10295km