2019年12月31日

バハカリフォルニア 4

ロレトの街を抜ける道、未舗装。

鳥たちが群がっていたので近寄ってみたら、毒々しいヘビが。

タランチュラっぽいのも。


死体ばかりで失礼。

おお、まともな道路!

一時の気まぐれでなく、地の果てまでこれを続けてくれ。

なわけなかった。

北米特有のあのガタガタがなくなった代わりに、メキシコではこの反射板が自転車の障害物となる。

意識していれば避けられるが、ちょっと景色に目を奪われていたりすると、踏んづけてガコッと衝撃を食らう。
後ろから大型車が迫ってくる時は、この反射板があるとわかっていても避けずに踏まざるをえなかったりする(避けて妙な動きをするとクラクションを鳴らされるだろうから)。


この辺は海きれいだなー。


バハカリフォルニア最後の街ラパスもカリフォルニア湾岸にあるのでそのまま海沿いを進めばいいのに、またしても内陸へ。

標高400mほどまで登る。


こんな乾燥地帯でも、朝露でテントも自転車もびっしょり濡れる。
植物たちはこういう水分を効率良く取り入れて生き抜いているのだろう。

一山越えると、その先は嘘のように平原が広がった。
サボテン林もなくなり、畑となっていた。
天気が悪かったので写真は撮らず。


小さな街で1泊。
メインストリートの高そうな宿は避けて、路地を入ったボロ宿へ。
250ペソ(1452円)。
Wi-Fiなし。
水シャワー。

これ名前は何て言うのだろう、コンセントにつないで水の中に入れると熱水になる器具を与えられた。

しばらくするとけっこうアツアツになり、コップですくって身体を洗った。

バハ・テリヤキ。


とうとう、この街のスーパーで、リュックを預けろと呼び止められた。
やっぱ街が粗野になると復活するんだな。
鍵付きのロッカーがあったので、おとなしく従った。
それでも何の意味もない、実にアホくさい。
この感じだと、メキシコ以南の国々でもまだこのアホなルール残ってそうだな。

再びまともな道。

山道ならともかく、広大な平地なら道路も広々とつくれるよね。

20km続いたが、力尽きたらしい。

1mでもいいから余裕をつくってほしい、ほんとに。


涸れた川の橋の下で。


まともに水の流れている川はほとんどない。
アラスカ~カナダの時のように川で水浴びしたり調理用の水を汲んだりはできない。
野宿するとわかっている時は、あらかじめ多めにたっぷり水を用意しておく。



また強風。
もう少しでラパスだが、進路が北向きになったので向かい風。
海へ向かって下るだけなのに、風で進まない。



ラパスに到着。
ティフアナやエンセナーダと同じぐらいの大きな街。

宿も豊富にある。
最安のPueblo Nómada、ドミトリー1泊US$7.14。
都市部の安宿といったらまた労働者の宿かと警戒してしまったが、ここは皆旅行者。
久しぶりに旅人と旅の話をした。

13万km到達。

久々のオムライス。
これでもかってぐらいヘビー級をつくってみても、満腹にはまだ遠い。
食っても食っても腹が減る。
どうすればいいんだろう?


12万km到達から5ヶ月で1万km進んだ。
目安としては1年で2万kmだから、けっこう早いペースで来た。
といっても体力がついたわけでも若返ったわけでもない。
北米の予想以上の物価高とアメリカ滞在リミットのため一箇所に長く滞在できず、追われるようにしてせわしなく走り続けたからだ。
メキシコ入りしてから一気に連泊が増え、これからペースは落ちていくだろう。
メキシコでもけっこうグチをこぼしてしまってるけど、のんびりといい旅できてると思う。


La Paz, Mexico

35711km