2019年11月15日

デスバレー国立公園 1

日の出とともに出発。
ラスベガスの市街中心を走り抜ける。
日曜の朝、最も空いている時間帯と思われる。

自転車レーンはない。
道路によっては気まぐれで現れたり消失したりすることもあるが、特にラスベガスで自転車に乗る人は少ないのか、メインロードは車道と歩道しかない。
車道の右端を走っていると、交差点が近づくたびに右端が右折専用レーンとなり、右折車と干渉するのがアメリカの道路の特徴。
道幅は広くても、テリトリーが確保されていないと走りづらく、ずっと緊張感を保ち続ける。
日曜の朝で空いているだけに、車はすごいスピードですっ飛ばしている。

日本ほどではないが、信号が多い。
そして日本と同じく、信号はすべて赤、しかも一度の赤信号が異様に長い。
せっかく閑散としているのに、いちいち信号で引っかかって長時間待たされる。

テーマパークのようなビルやカジノが集中するメインロードはとても長く、数kmにおよぶ。
自分の足を持たない観光客はどうやって街中を移動するのだろうか、歩くのだろうか。
いやそんなことはどうでもいい。
やりづらい大都市の中心部を走り抜けることに神経を集中する。

ようやく走り抜け、振り向きざまにラスベガスの全景写真を撮ってみたが、後で確認したらピンボケしてたので、ボツ。

ラスベガスはネバダ州最大の都市、スペイン語で「肥沃な土地」という意味。
1929年に始まった世界恐慌において景気回復のため賭博が合法化され、カジノの街として栄えた。
以上。

その後、道路は走りやすくなったが長い登り。
標高1600mほどの峠を越えて、長い下り。


この日の走行距離は125km。
とにかく日没が早いので、チンタラせず急ぎ足。


パランプという街。
久々のWARMSHOWERS。

広大な敷地に、3台のRV、2台の4WD、2台のバイク。


ホストのダニエルは、今までとは異色。

掃除や片付けは一切しないタイプのようだ。


すでに退職しており、独身でイヌと一緒に暮らしている。
イヌも、一度も風呂に入ったことなさそうな風貌。

以前はメカニックな仕事をしていたらしく、車やバイクや機械をいじるのが得意。
ネットも使いこなしており、敷地内に高速Wi-Fiを飛ばし、大型テレビをモニターにしたり古いスピーカーをつなげたり、自作感ある機器になっている。

ギターも、アコギとエレキ合わせて15本ぐらいある。
でもほとんど弾けないみたいだ。
ちょっと弾かせてもらったら、ホコリまみれになった。
ちゃんと手入れしないと、楽器は鳴ってくれないよ。

今までのホストと決定的に違うのは、彼は自転車に興味がないことだ。
Couchsurfingのホストもやっており、よく旅人が来て泊まっていくそうだ。
バックパッカーもサイクリストも関係なく、旅人を迎えるのが好きな人。
そして、今までのホストはおしゃべりで話が止まらない人がほとんどだったが、ダニエルは寡黙、かといって無愛想というわけでもない。

料理なんてまったくしなさそうで、街まで車で連れて行ってもらい、チャイニーズビュッフェでごちそうになった。
やはりチャイニーズビュッフェはすばらしい。
長時間かけて楽しみたかったが待たせてしまうことになるので、ほどほどでストップ。
レシートをチラッと見たら、2人で$26。
マクドナルドやバーガーキングでさえ$10を超えることが多いから、チャイニーズビュッフェのコスパはアメリカ最高峰。
出国までにもう2、3回は行っておきたいところだ。

僕の寝床はRV。

そういえば、アメリカで何度か車に乗せてもらったが、どの車にもナビがない。
もしかしてカーナビが普及してるのって日本だけ?

ダニエルはまだしっかりしているが、車も運転できなくなるぐらい年老いたらどうするのだろう?
アメリカでは、車がなかったら本当に生きていけなさそうだ。
身寄りのない老後観、これも日本とアメリカではだいぶ事情が異なるかもしれない。








カリフォールニア!

標識ショボーい!



デスバレー国立公園。

アメリカ最大の国立公園。
世界史上最高気温56.7℃の記録を持つ「死の谷」。





完全砂漠かと思ったら、川が流れている。



どんどん下って気温は上昇を続け、ラスベガスよりはるかに暑い。

海抜0m以下へ。

ファーニスクリーク(標高-58m)。

このオアシスに、ビジターセンター、売店、ホテル、キャンプ場などがある。

摂氏がちゃんと書かれていないのでわかりにくいが、日中30℃以上。

当然電波なし、Wi-Fiなし。

Ranch At Death ValleyというリゾートでWi-Fiが飛んでいるが、宿泊者のみの利用。
部屋は$400~900と書かれていた。
なんとプールがある。
プールのシャワーは宿泊者でなくても利用することができる。
この日は無料でシャワーを浴びれた。
敷地内に売店があるが、ギフトがメインで食料は品薄、しかもバカ高い。
でも僕は冷たい炭酸をガマンできず、高かろうがこればっかりは買ってしまう。

Sunset Campground。

$14。
レセプションはなく、自動券売機でチケットを買う。
飲水あり、トイレは水洗、シャワーなし。
トイレの建物が数軒あるが、そのうち1軒だけ建物の裏にコンセントあり。
ただし夜間のみジェネレーターで発電しているようだ。

RVとテントの区別はなく、すべて一律。
広すぎる個別サイト、地面は固くペグを刺せない。
テントのことなんぞこれっぽっちも考慮してやるもんかという車中心主義全開のキャンプ場。

ハエがたかる。
アラスカ~カナダの山岳地帯以来だ。
テントの中にも侵入を許してしまった。

いつもなら日が落ちると急激に冷え込むが、ここは夜になってもしばらく生ぬるい。

夕食を終え、眠気を感じて横になって目をつぶったら、そのまま寝入ってしまった。
翌朝まで、12時間ぐらい寝た。


Ridgecrest, California, USA

32986km