ヨークでは、Astor Yorkに1泊。
ドミトリー£12(1735円)。
旅行者の宿だった。
客のマナーは良く、スタッフも優良、ファシリティも万全。
こういうところに長居したいものだが、通過するだけの街だったし、それに少々高い。
とても北海道より高緯度とは思えない植生。
朝、-5℃。
テントはバリバリに凍り、ジッパーがなかなか開かず、ポールもなかなか折りたためなかった。
ニューカッスル・アポン・タイン。
WARMSHOWERSで民泊。
一軒家を数人でシェアしているお宅。
ホストのガールフレンドが日本文化好き。
お茶漬けに羊羹!
イギリスでこんなの売ってるのか。
朝、味噌汁を用意してくれていた。
弁当まで!
こんなにうれしいものはない。
スーパーで売っている米は、ほとんどがロンググレイン。
細長くてパサパサしていて味気ない。
世界的にはこのロンググレインがポピュラーなのだが、日本人の味覚からすると、まるで消しゴムのカスを食ってるような感じ。
僕はいつも何とかしてレアなショートグレインを探し出して、たとえ高額でも、買う。
彼女がつくってくれたこのおにぎりは、どうやって入手したのか、日本の米そのものだった。
ヨーロッパにはスシレストランがそこらじゅうにあるわけだし、日本的な米の入手経路がどこかにあるのだろう。
だいたいロンググレインだと、粘り気がないからおにぎりも寿司もにぎれない。
わかめには和風ドレッシングがかかっていて、漬物も彼女のオリジナルっぽかった。
自分で和風にクリエートしてしまうなんて、すごいな。
気温低下が続き、キャンプも少々寒いかなと思ったら、まさか夜になって気温上昇。
暖気が入り込んできたのか、翌日は10℃まで上がった。
ほんと天気ってわからないものだ。
スコットランドに「入国」。
丘陵地帯でアップダウン増加。
向かい風がドカーンと来た。
一気にスピードダウン、体力を奪われる。
日没は16時半。
暗闇走行はなるべく避けたいので、あまり休憩を取らず走り続ける。
イギリスの道路番号で、Mがつく道路は明らかに自動車専用の高速道路だが、Aがつく道路は、結局よくわからない。
同じ道路でも、片側一車線で幅狭のローカル道路っぽい時もあれば、いつのまにか中央分離帯が出現して高速道路っぽくなる時もある。
その境目に特に標識もないのだが、高速っぽくなると、よくクラクションを鳴らされる。
「自転車はここを走るな」と言いたいのだろうか。
一本の道を継続して走行できないとしたら、不便極まりない。
ポーランドの道路もそうだったが、「ここから高速」という標識があった。
しばらく走り続けたA1、ようやく自転車歩行者禁止の標識が現れた。
でもこの先は、地図を見ると並行する一般道があるので、標識なしでも察しはつく。
察しがつきにくい箇所で、明確な標識が欲しい。
いい天気が続いているが、道路は常に濡れている。
毎日泥にまみれる。
上から降ってくる雨よりも、路面からの跳ねっ返りが問題なんだよな。
むしろ雨が降っている時の方が泥を流してくれるのだが、これでは蓄積する一方。
自転車も荷物も、毎日掃除しなければならない。
道路が高速っぽくなると車のスピードが上がるので、特に大型車が巻き上げた霧状の泥を食らい、顔も服も汚れる。
これとは別問題だが、イギリスの道づくりは本当にダメ。
走りづらくてしょうがない。
街中で歩行者が誰も信号を守らないのも、道のつくりと信号の方に問題があるせいだと思う。
路面も穴だらけ段差だらけだったりで、整備する気がまったく見られない。
ヨーロッパでは最低ランク。
Edinburgh, UK
14286km