2018年5月6日

イスファハーン 2

ふと思った。
入国時にマークされたのは、イスラエル渡航歴があるからだろうか。
よく知られているように、パスポートにイスラエルのスタンプがあると、イランを含む周辺イスラム教国に入国できない。
だから、イスラエル出入国の際には頼めば別紙にスタンプしてもらえた。
現在は完全別紙制になったようだが、僕は別紙ではなくパスポートにスタンプしてもらった。
もうパスポートを新しくしたので問題ないと思っていたが、ICチップに履歴が残っているのではないか?
でなきゃ、清廉潔白なこの僕が入国審査で引っかかって尋問される所以はない。
でもそうだとしたら、別紙スタンプなんて何の意味もないじゃないか、もしかして別紙スタンプの人にはICチップにも履歴が残らないようにはからってあげているのだろうか。
結果入国できたからいいが、この後ビザ延長不可なんてことになりはしないか、一抹の不安がある。







イランのオープニングアワーは、ラテンのシエスタに似ている。
ランチタイムが終わると、ほとんどの店は閉まってゴーストタウン状態になる。
ディナータイムは20時からスタートする。
僕はふだん買い物も晩飯も明るいうちにすませて、夜は宿でのんびりすごすのが習慣になっているので、なかなか慣れず調子を狂わされる。





この日は祝日だったようで、街中でフリーフードをふるまっていた。








改めて、両替について。
イマーム広場近辺の路上では、たびたび闇のおっさんから声をかけられる。

公定レートだと、US$1=4万2000リアル。
闇レートだと、US$1=5万5000リアル。

100ドル両替すると、130万リアルもの差が出る。
130万リアルを公定レートで円に換算すると、3375円。
いいホテルに1泊できるぐらいの額だ。

空港で待ち構えている悪徳タクシードライバーはしつこく両替を求めてくるが、かれらは公定レート。
ホテルのレセプションでも両替を強く勧められるが、これも公定レート。

外国人は入国した時点で現地通貨を持っておらず、キャッシュカードもクレジットカードも使えないことをかれらは知っている。
ふつうの国なら、公定レートから手数料を差し引いた額を提示してくるが、ここは手数料なしだなんてお得だな、と旅行者は簡単に両替してしまう。
僕もテヘランで、少額だが公定レートで両替してしまった。

旅行者から手にしたドルでボロ儲けしているやつらがいるなんて悔しいが、それが公定レートなのだから文句も言えない。
おそらく闇の人たちでさえ、相当な儲けが出ているのだろう。
それだけリアルの価値は低く不安定で、現地人はドルを欲しがっているということだ。





滞在した宿には、ユーロピアンと日本人がたくさんいた。
こういう状況になると逆に旅行者同士で交流する気が失せて、ひとりになりたい衝動に駆られる。
ひとりになりたかったが、テヘランで出会った香港人と偶然ここで再会したので、彼と行動を共にした。

彼は26歳にしてすでに旅行経験が豊富で、これから陸路で中央アジアに向かい、旅を終えたらパリに留学するらしい。
こんな若いおぼっちゃんとジェネレーションギャップを感じることもなく話し続けられるのは不思議だ。

ドミトリー1泊€12。
ユーロを持ってないのでリアルで払ったら65万リアル(1687円)という割高料金を請求された。
ドルで払うべきだった。

テヘランで買えなかったSIM。
イスファハーンで通信会社Irancellに行ってみたが、2日連続で閉まっていて、またしても買えなかった。
イランでは、店は開いている時間の方が短い、でも僕は進まなければならないので待ってもいられない。

宿のWi-FiはVPN接続状況が悪くて、イスファハーンではブログ更新できず。
現在滞在しているヤズドでは一応できているが、非常に遅くていちいち途切れるのでじれったい思いをしている。


Yazd, Iran