2018年4月7日

ウラン・ウデ 3

市の中心から35km、ロシアにおけるチベット仏教の総本山がある。

バスで行ってみる。
サイクリストである僕は、バスとか電車とかの乗り方に自信がなくて不安でしょうがない。
日本でも電車には詳しくないし、バスなんかよほどの事情がない限り乗りたくない。
でも宿のおばちゃんに丁寧に教えてもらったおかげで、無事乗ることができた。

片道75ルーブル(139円)。
幸い、ロシアでは料金は定額で、外国人だからといってぼったくられることはない。

イヴォルギンスキー・ダツァン。










建立は1945年と新しい。
建物は間近で見るとそれほど緻密ではなく、荘厳さには欠ける。
それよりも、宗教の自由がなかったソ連のスターリン政権下で唯一認められた仏教寺院ということに意義がある。



敷地内にいくつかの寺院があり、立ち入ることはできるが、リンポチェ・バグシャと違って建物内部は撮影禁止。



いたるところにマニ車がある。



敷地の外にレストランがあった。
ここは外国人も多く訪れると思うのだが、やはり英語は一切排斥されている。

でもそうそう、Google翻訳にカメラ機能があったのを思い出した。

↓メニューにスマホをかざすだけで、


↓キリル文字が変形して英語になる!


↓これも、


↓わかる!


近未来的ツールだな。
一部解読できない言葉もあるけど、だいたいわかればいい。
あらかじめ必要な言語をダウンロードしておけば、オフラインでも使用できる。

店員のお姉さんも「英語はわからないわ」と言いながらも、メニューを簡単な英語で説明しようとしてくれたり、厨房からパンを持ってきて指でさして「パンはいる?」と聞いてくれたりして、優しかった。

ラダックやネパールでよく食べたトゥクパみたいなうどんと、サラダとチャイ。


かなり薄味だったが、それは変な調味料を使ってない証拠か、懐かしいチベタンフードに芯から温まった。

ウラン・ウデでもホステルに滞在。
ドミトリー1泊400ルーブル(742円)。

今のところロシアのホステルは、どこもファシリティに不備はなく、必要なものはそろっている。
コンセントは各ベッドにある。
国によっては、コンセントが足りなくて客同士で争奪戦になるようなホステルもめずらしくない。
Wi-Fiも概ね良好。
ここは、Booking.comで見て敷地内に自転車を置けるスペースがあることがわかったので決めた。

わかりやすい英語を話すおばちゃんがいて、いちいち世話を焼いてくれる。
洗濯機もあるが使い方がわからないので、頼むとやってくれる。
ホステルというよりは個人経営の民宿みたいな感じ。

そういえば、ロシアでは接客業は女性ばかりだな。
宿のレセプションでもスーパーのレジでもレストランでも、圧倒的に女性が多い。

客は少なくていつもすいているが、やはり旅行者よりは仕事の都合で1泊だけして去っていくロシア人が多い。
でもひとりだけ、ブラジル人の旅人がいた。
ロングヘアーでいかにも旅人な風貌で、きれいな英語を話し、今まで世界中を旅してきたそうで、久々に旅人談義に盛り上がった。

居心地が良くて、ちょっとダラけて長居してしまっている。
今日は何もしない、いや今後の旅程の情報収集をして、明日には出発したい。


Ulan-Ude, Russia