2020年1月10日

マサトラン

宿からフェリー港まで23km。
海沿いに進むだけだが、けっこうなアップダウン。
出港は20時だが日没前に到着、すでに乗船できるようだった。


自転車は、車扱いではなく歩行者用の列に並ぶ。
わからないことは聞けば皆親切に教えてくれる。

ラパスで持て余した時間に、スペイン語文法のおさらいをして少しだけレベルアップしたので、会話が楽しい。
以前は、日本で旅の資金を貯めながらCD付きのテキストを買って勉強して、旅行中はミニ辞書を携帯していた。
今は、適当なサイトを開けば文法も単語もわかりやすくまとめられているし、動画で発音も学べる。
もちろんGoogle翻訳をオフラインでも使えるようにしてるので、わからない言葉はその都度確認できる。
基本日常会話程度だったら無料で独学でできる、そして荷物も増えない、本当に便利になったものだ。

しかし今まで、ロシア語もフランス語もアラビア語も中国語も、ちゃんと勉強する気が起きず全然モノにならなかったのに、スペイン語だけはやる気になってしまうのはなぜだろう(僕だけでなく他の旅行者たちも)?
スペイン語は中南米の広大なエリアをカバーしており(話者数は中国語、英語に次いで世界3位)、文法も発音もシンプルで習得しやすいからかな。

乗り込んだら真っ先にメシ。

食事はチケット代に含まれている。

どこへ行ったってタコス。

ケーキは別料金、40ペソ(232円)。

全体的にメキシコ人は背は高くなく、日本人の目で見ると肥満体型が多い。
こんな小食生活でどうしてあんなに太れるのか不思議だ。
僕はどうせ足りないだろうと予期していたので、大量の菓子を用意してきた。

客席は、、、

ガラ空きじゃねえか。

ラパスで待機していた10日間、本当にずっと満席だったのだろうか。
一応指定席だが、僕の席は比較的混んでいるエリアだったので、ほぼ誰もいない空いているエリアで勝手に陣取った。
シートにコンセントはないが、探せばその辺にある。
マットや毛布を持参して床に寝ている客も多かった。

朝8時、メキシコ本土のマサトランに到着。


港からすぐ近くのWARMSHOWERS宅へ向かう。
中南米ではWARMSHOWERSで受け入れてもらえる望みはぐっと低くなるし、英語を話せないホストも多いだろう、それでもリクエストは送るだけ送っておく。
マサトランでは幸運にも承諾をもらえた。

何この豪邸!?

築155年の家をリフォームし、豪華ホテルのような一軒家となっている。
ホストはパナマ人男性とアメリカ人男性、家政婦もいる。
ここに10年住んでいるそうだが、国籍も年齢も違うふたりの男性が一緒に住むというのはどういった関係なのか、そこは聞きづらい。

僕に与えられた部屋。


バスルームも個別についている。
今まで宿のシャワーはチョロチョロと弱々しく、排水も詰まりやすいところが多かったが、ここはまったく問題ない。



ただ、やはり蚊がいる。
蚊のサイズはとても小さく、刺された跡も小さく、どこがかゆいのかわからんけどなんかかゆい、という共通の特徴がある。


センスあふれるオシャレが隅々まで行き渡っている。

キッチン。


パナマ人のホストも流暢な英語を話し、ふたりとも実に紳士的で話しやすい。



日本を旅行したこともあり、一番好きな国だと言ってくれた。
特にサービス業の細かい気配りに感銘を受けたようだ。

ふたりともクラシックピアノが好きだそうで、常時ピアノのBGMが家の中を満たす。



ここは本当にメキシコか?
この家だけ見たら生活水準は日本よりはるかに高い。



街並みも、バハカリフォルニアとは違う。
よりスペイン的、よりコロニアル。



ツーリスティックで、やはりアメリカ人が多い。
英語の通用度は高い。



ビーチもホスト宅から徒歩ですぐ。









気温上昇。
日中27℃。








こんな平和なところで何やってんでしょう?




中心部のメルカド(マーケット)はにぎやかだ。



カートにダイレクト肉塊。








バハカリフォルニアではさほど感じなかった、カトリックの存在感。



想定外に長くなってしまった正月休み。
いいかげん切り上げて、明日から走行再開。


Mazatlán, Mexico

35834km