2019年4月4日

ダフラ



北西の風。
ようやく追い風。
ペースがぐんと上がる。

この風報告はほとんどの方にとってどうでもいいことかもしれないが、もしかしたらサイクリストもご覧になっているかもしれないので。
一年を通じて北東貿易風が吹くわけではない、むしろ全然吹いてくれないこともある、というのはサイクリストにとっては重要な情報に思える。



西サハラ最後の街ダフラは半島にあり、立ち寄るには片道40km往復80km余計に走らなければならない。


面倒だが補給と休養のため、仕方ない。
もしこの半島の付け根辺りに1軒のスーパーと安ホテルを建てたら、ダフラに立ち寄らない旅人も多数いるに違いない。
それか本土との間にフェリーでも運航してくれたら助かるんだけどなー。





ようやく砂漠らしい砂漠。
に見えるかもしれないが、ここは塩地。
うっすらと塩が積もっている。











ビーチと海面にほとんど高低差がないように見える。
風は吹いているのに波がまったく立っていない。





ここはビーチリゾート大好きな白人がたくさん。
キャンピングカーもたくさん停まっていた。



塩地を抜けたら再び草。





ここは地元民の海水浴場。
女性は全身布をまとったまま海に入っていた。





半島の付け根のジャンクションからダフラに至る40km区間で計3ヶ所の検問があった。
さすがに3度目はイラッとしてしまって、「何回検問するんだよ、もう十分だろ」と言ったら、「OK」と言って素通りさせてくれた。

ダフラ。






西サハラの街はどこも新しい。
モロッコで見た迷路のような旧市街はどこにもない。



こんな僻地でこんなきれいな街。
電気も水道も当たり前に通ってるってすごいことだな。



歩いているだけで声をかけられることも多い。
日本人だと答えると歓迎してくれる。
「Do you like Morocco?」
あー、モロッコって言っちゃったよ。
国際上どうであろうが、かれらにとってはここはモロッコ。
そして外国人が自分の国をどう思っているのかを気にするのは万国共通。



レストランは安くてボリュームのある店が多い。

コーラと合わせて30ディルハム(347円)。




パンにライスにマカロニにポテト、炭水化物カルテット。


ここはちょい高めで、コーラと合わせて40ディルハム(462円)。

ケーキ屋さんもたくさん、ん~すばらしい。


ホテルは中心部に多数ある。

ダフラ最安と言われ日本人が多く利用するらしいHotel Lahmadで2泊。
シングル1泊70ディルハム(806円)。
Wi-Fiが1Fロビーでしか使えない。
そのロビーでもあまりに不安定で遅すぎて、ほぼ使い物にならない。
大通りの前というわけでもないのに、なぜかしょっちゅう建物前に車が停まってしばらくエンジンをつけっぱなしにするので、すごくうるさい。
チェックイン時に2泊分払ってしまって後悔。

2泊したらすぐ出発するつもりだったが、どうも体が重くて、そして部屋でのんびりネットをやりたくて、3日目にHotel Ahramに移動。
ツイン100ディルハム(1154円)。
ここは部屋でもネットできて、特に問題なし。
調べ物があるからとかよりも、くだらないサイトとか動画とかを寝そべりながら見て堕落のひとときが欲しいのだ。

Hotel Ahramの屋上から。


部屋の窓から。



Dakhla, Western Sahara