2018年7月20日
オシュ
キルギスの道路は概ね良好だと聞いている。
それにしても、タジキスタンのあの長い悪路で一度もパンクもバーストもしなかったシュワルベはやはり偉い。
そして、スポーク折れもリム割れも起こさなかった僕のホイール組みの腕もそう悪くはなかったのではないか。
ただ今回は、大幅に軽量化したことの影響が大きいとは思うが。
いったん標高3600mまで上昇。
これは、向こうから上がってくる人は大変ね。
ここから100km以上下降。
川に沿って、一日中下り。
しかし、朝から一日中向かい風。
遊牧国家では家畜も自由だな。
村が現れると、ふつうの定住型住宅。
モスクもある。
キルギスに限らずだが、田舎街のレストランは難関。
僕の知っているメニューを片っ端から言ってみても、ことごとく「ない」と言われる。
じゃあ何があるのかと聞くと、まったく聞きおぼえのないメニューを言われる。
英語は一語たりとも通じず、ジェスチャーや指差しで教えてくれるような機転もない。
もうなんでもいい、それ、それをちょうだい、と言うと何も言わずに下がってしまう。
果たしてこれで注文が通ったのかどうかも不明のまま、待つ。
若い女性従業員の視線の冷たいこと、不親切なこと、可能な限り僕を避けて無視しようとする。
出てくるのは、ただ肉を焼いただけのものに生のタマネギ。
別にいいけど、これでよく250ソム(413円)も取れるな。
サリタシュぐらいの標高がちょうどいい気候だったのだが、1日で標高1500mまで下って、一気に暑くなった。
再び標高2500mまで上昇。
そこからまたひたすら下り。
標高900m、キルギス第2の都市オシュ。
暑い。
キルギスも山岳国なので涼しそうなイメージを持っていたが、ここまで下るとそりゃもう暑い。
ラグマン大盛り130ソム(215円)。
今まで食べてきた中央アジアのラグマンは、ただ小麦粉を練っただけという感じで、味も食感も芸がなかった。
オシュのラグマンは麺にコシがあり、ツルツル感もあり、味も食感も中国新疆で食べた拌面に近い。
野菜がふんだんに使われているのも中華っぽくていい。
新疆の拌面の方が格上だとは思うが、パミールの粗食でガリガリに痩せ細った身にはこれでも十分満足な味。
店によるかもしれないが、サムサはイマイチ、おいしくない。
サムサは6年前にウズベキスタンで食べた記憶が絶対基準になっており、僕のサムサに対する評価は厳しい。
でもここオシュは、ウズベキスタンとの国境がすぐ近く。
ウズベク人も多く暮らしているようだ。
ソフトクリーム(大)20ソム(33円)。
アイスもおいしくはない。
でもアイスはアイスであることにその存在意義があるので、味は二の次でいい。
よくわからないジュース10ソム(16円)。
女の子がちょこっと顔を出したり手を出したり、いたずらしてくる。
暑いので街歩きもそう長くもたない、手短に終わらせる。
ATMはある。
一度に1万ソム(16319円)しか引き出せない。
O!という店でSIM購入。
1ヶ月有効でなんと容量無制限(電話は制限あり)。
740ソム(1225円)。
今のところ、少なくとも街中ではスピードも問題ない。
定番宿のオシュゲストハウスはどこだ、まさかこれはただの団地だよね。
と思ったら本当にこの団地の一室が宿になってた。
小さいながらキッチンもあり、なんといっても冷蔵庫があるのがありがたい。
とにかくコーラとアイスを大量に買い込んでおけば生きていける。
冷蔵庫は効きが弱いので、コーラも冷凍庫にぶち込む。
熱中症だろうが夏バテだろうが、この世のたいていのことはコーラとアイスがあれば解決するのだ。
ドミトリーUS$5(オプションで朝食US$1)。
エアコンなし(ありの部屋もあるらしい)。
Wi-Fiは概ね良好。
海外走行トータル10万km突破記念パーティ。
年々ペースが落ちているが、それでもひとこぎ、ひとこぎ。
Osh, Kyrgyz