毎日30℃超。
街もジメッとしてきれいではなく、爆音BGMが轟く。
宿も狭くて汚い割には少し高くなった。
扇風機ではなくエアコン付きの宿も現れるようになった。
風景写真もあまり撮っていない。
イグアナは撮れた。
マンガやん。
いったん海から離れてまた内陸へ。
バナナ畑。
チアパス州に入った。
だいたいこの辺からユカタン半島、グアテマラ、ベリーズにかけてマヤ文明のエリアとなる。
また山を登る。
幸い、割と短い間隔で街も宿もある。
この暑さで登りはしんどいので助かる。
標高800mほど。
ここでまた宿が安くなった。
こんな立派なダブルベッドルームで250ペソ(1477円)。
でもWi-Fiが使い物にならなかった。
今に始まったことではないが、パスワードを手書きで渡してくる宿が多い。
外国人の書く文字は解読が難しく、毎度確認に時間がかかる。
確認してもいざ入力すると、接続できないことが多い。
どう見ても小文字だと思っていたのが実は大文字だったりするからだ。
ここの宿では、何度も試みてようやく接続できた、と思った矢先にWi-Fiが消失してしまい、結局自分のSIMを使った。
まだまだ登る。
ようやく涼しくなってきた。
暑さが和らぐだけで登りのしんどさも半減する。
標高1900m。
これは雲ではなく、ゴミを燃やしていた。
キツい登りでぼちぼち空気も薄くなってきたところで、こんな有毒ガスを吸わせないでくれ。
奥地へ行くにしたがって、また先住民色が濃くなってくる。
スペイン語ではない言葉も聞こえてくる。
いかにも中米先住民の格好をした女性が見られるが、なかなか写真は撮りづらい。
標高1200mまで下降。
めずらしく木造の宿。
120ペソ(709円)。
バスルーム付きプライベートルームとしては、メキシコでは過去最安。
隣の部屋の声が丸聞こえ、足音やドアを閉める音もそのままダイレクトに聞こえてくる。
やっぱコンクリの方がいい。
涼しいのでエアコンも扇風機もない。
コーヒー豆。
険しいアップダウンを繰り返す。
この日も1日で1000m以上高度を上げなければならない。
また雲。
路肩なし、怖い。
テールランプをつけているのだが、役に立ってるだろうか。
道はさらに細く粗く、ローカルロードとなった。
山の中だが、村があちこちにある。
皆、僕をめずらしそうな目で見つめる。
話しかけてはこない、ただただじっと見つめる。
女性はかなり警戒しているのがわかる。
雨。
レストランに避難。
レストランの女性たちも、最初は僕があいさつしただけで「何!?」みたいなリアクションで言葉に詰まっていた。
その後は親切に対応してくれたが、子供たちは距離を置いたところから僕をじっと見つめていた。
見られすぎるとリラックスできない。
まもなく土砂降りとなり、ちょうどいいタイミングでレストランが現れてくれて運が良かった。
このレストランの女性たちも先住民の服装で写真を撮りたかったが、どうも言いづらくて踏みとどまってしまった。
雨はすぐにやみ、曇り空の中をさらに登る。
見られ続けるので、曇り空でもサングラスをかける。
標高2300mまで上昇。
同じ2300mでも中央高原よりこっちの方がだいぶ険しかった。
San Cristóbal de las Casas, Mexico
38320km