2019年4月16日

サンルイ

セネガル入国。


西アフリカに突入。
モーリタニアも西アフリカとして区分する見方もあるが、やはりサハラで区切った方がすっきりする。

セネガル側もローカルロードだが、舗装されている。


国境で現地通貨を入手できなかったので、最初の街サンルイまでの約30kmはお金を使わずに行く。



セネガルはアフリカ大陸の最西端に位置し、面積は日本の半分。


人口は1600万人。
主な民族はウォロフ族。
公用語はフランス語、その他民族固有の言語。
94%がイスラム教。

10世紀にガーナ王国、11世紀にイスラム帝国、13~15世紀にマリ帝国、16世紀にウォロフ族によるジョロフ王国などを経た。
15世紀にポルトガルが渡来し、その後オランダやイギリスやフランスが続き、金、象牙、奴隷の交易をめぐって争奪を繰り広げた結果、フランスが支配権を確立した。
1815年よりフランスの植民地。
1960年独立。



まだ砂っぽさはあるものの、水と緑が豊か。
涼しい風が吹き込み、ヌアクショットよりすごしやすい気候。
つくづくモーリタニアという国は過酷な土地だけを引いてしまったのだな。

サンルイ。


宗教はイスラムだが、もうまぎれもないブラックアフリカンワールド。
手足の長い恵まれたスタイル。
身体能力高そう。
ハデな衣装。
活気。
大人も子供も大声で騒ぎ、自由奔放。
どうしようもなく貧しくて汚い街。
物乞いの子供が終始つきまとう。
それでもかれらのキラキラとした目力に引き込まれる。









圧倒的な子供の多さもブラックアフリカの特徴。
とにかく子供子供子供。
ここは観光都市なので外国人はめずらしくないが(フランス人が多い)、子供たちは興味津々でからんでくる。











1638年にフランスによってつくられた街。
ここを拠点として開拓が始まり、金、象牙、奴隷の交易で栄えた。





















もう少し街歩きしてじっくり見てみたい気持ちもあったが、疲れてる。
サハラ走行は風との戦いはあるものの、アップダウンはないし大半が舗装されているし、難易度としては低いと思っていたが、やはり疲れがたまっていた。

ATMで現金調達。
通貨はCFA(フランセーファー)で、西アフリカの8ヶ国で通用する共通通貨。

tigoでSIM購入。


店のお姉さんは英語を話せるが、急ぐそぶりを微塵も見せず、ゆっくりゆっくり仕事する。
最初にコンピューターでゆっくりゆっくり手続きし、それからSIMを挿入してゆっくりゆっくりアクティベート。
30分ぐらいかかっただろうか、僕はやることないのでただ空を見つめる。
SIM代が500CFA(96円)、データ2GBで1000CFA(192円)。

SIMは格安ですんだが、全体的な物価は安くはない。

売店に入ると、見計らったように子供も入ってきて、商品を指さして僕に買わせようとする。
どうして無償で買ってもらえると思ってしまうのだろう。
店を出ると、また別の子供が待ってましたとばかりにちょうだいちょうだいと湧いてくる。
どうして誰かが買い物したら自分も何かもらえると思ってしまうのだろう。

セネガルの代表的料理、チェブジェン。


米の上に魚と野菜。

ッッッ辛いッッッ!!!

今回の旅では辛いものに遭遇することはそうないだろうと、心の準備をしてなかったので、衝撃。
口と喉と胃が焼けただれ、噴き出す汗と涙で脱水症状に陥り、心肺停止状態になった。
最初に見た時は少ないなと思ったが、この辛さで一気に食欲消失、とんでもない特大サイズに見えてきた。
すぐに店を出て逃げ出したい衝動に駆られた。
しかし出されたものは食べきる、という信条を持つ僕は死に物狂いでこの魔物を口に押し込み、長時間にわたる死闘の末、なんとか成敗することができた。

たくましい体格をした店のお姉さんが、「セボン?(おいしかった?)」と聞いてきた。
・・・殺される。
僕は泣きながらも精一杯のポーカーフェイスで「セボン(おいしかったよ)」と答えた。

チェブジェン2500CFA(482円)。
炭酸800CFA(154円)✕3本で2400CFA(463円)。
計4900CFA(945円)。

もしかして、セネガルだけでなく西アフリカ全域でこんな激辛の食文化なのだろうか。
そして1食でこんな高くつくのだろうか。
早くも西アフリカ旅行を終えてどこかへ逃げたくなった。

Auberge La Valleeで2泊。


9ベッドのドミトリーで6000CFA(1157円)。
最初は15000CFA(2894円)の個室を勧められた。
宿の人は、ドミトリーは儲からないからか、あまり乗り気じゃない態度を見せた。

もちろんここは高級ホテルではなく、ボロい安宿。
しかし料金はヨーロッパ並みだ。

Wi-Fiあり。
キッチンなし。
シャワーは一応お湯が出るが不安定。
トイレは洋式だがバケツに水を汲んで流す。
各ベッドに蚊帳あり。

西アフリカの人は、ヨーロッパに行ったら「ウチの国と物価変わんねえな」とか思うのだろうか。
東アフリカも生活水準はここと大差ないが、一部の例外的な国を除いて物価はすごく安かった。
なぜこんなにも物価が高いのか、まだ理解できない。


Saint Louis, Senegal



2 件のコメント:

  1. セネガル、物価で調べてみればむしろ安いようですが。
    http://africahomestay.com/blog/others/prices-senegal/

    辛さって過ぎたればもはや味じゃないと思います。
    子どもたちのリアクションも一変しましたね。

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    1. 僕にとってはただただ痛いだけで、味なんかありません。

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