ヘレス・デ・ラ・フロンテーラという長ったらしい名の街で2泊。
やはり安宿がないが、2泊目はついにWARMSHOWERSにありつけた。
初日はホステル。
ドミトリー1泊€18だが、ユースカードを持っていないと+€2で、計€20。
高すぎ。
しかもキッチンなし。
お湯を沸かしてコーヒーを飲むことすらできない。
この日は、よりによって日曜日。
前日に日曜の分の食料も買っておいたのに、キッチンなしで調理できなきゃ意味がない。
大きめの街でもスーパーは全滅、商店は開いているが駄菓子を買える程度。
夕方、仕方なしに外食。
事前にケバブ屋を調べて、日曜日もシエスタなしで「現在営業中」と書かれている店を見つけて行ってみたのだが、実際には思いっきりシエスタ中で、冷たく追い返された。
再オープンは19時?
そんな待てるわけない。
24時間営業が当たり前の国で育った者としては、この不便な文化になかなか慣れない。
中南米でも、全域ではないがシエスタを取り入れているところがあり、幾度となく不便な思いをした。
さすがにマックとバーガーキングはシエスタなしで営業しており、たいして腹の膨れないハンバーガーに€10も払った。
ひもじい。
翌日。
海外トータル11万km突破記念!
セビリアでは何もできなかったので、ここヘレスである程度アフリカの準備をする。
まず床屋。
まだそんなに伸びてないが、できればアフリカに行く前に最短にしておきたい。
アフリカで床屋に行く勇気はないからだ。
この辺は、床屋とタトゥー屋が合体している店が多いようで、ファンキーな店構えに全身タトゥーのパンクな兄さんに髪を切ってもらった。
なかなか上手にやってくれて、€8。
次にデカトロンでアウトドアグッズを物色。
ガスだけ買った。
それから自転車屋を数軒。
自転車屋もシエスタを取り入れている店が多く、17時ぐらいから再オープンする。
スペインでも日々ロードバイクに乗った地元サイクリストとたくさんすれ違うのだが(どうして平日の昼間にサイクリングできるのかわからないが)、店は思ってたより品ぞろえが悪い。
店員はやはり英語が通じないので、スマホにメモして文字で自分の欲しい物を伝える。
すると必ず違う物を持ってくる。
「そういうのじゃなくて、こういうの」と説明すると、「それはない」と言われる。
パーツ類は客の手の届かないところに置いてあるので、いちいち言葉で伝えなければならないというのも外国人にとってはとても煩わしいし、先客がいる時は待たなければならない。
完璧とは言えないが、最低限必要な物はなんとかそろえた。
一番の不安要素はタイヤ。
スペアタイヤなしで、今履いているシュワルベでなんとか乗り切りたい。
もちろん、アフリカにはまともな自転車屋は存在しないという前提。
デカトロンにも自転車パーツはたくさんある。
B'TWINというフランスのメーカーの商品が多いが、製造元を見ると日本の大阪のようだ。
安価だがクオリティは良く、チューブなんかはここで買うとお得。
でもシマノパーツは少ない。
夕方、WARMSHOWERSのホスト宅へ。
ベランダだけでこの広さ、もう何だか勝てる気がしない。
自転車メンテナンスの作業部屋もある。
チェーンとスプロケットの交換をここでさせてもらった。
つい2ヶ月ほど前にオランダでパーツ一新したばかりだが、ずっと雨で濡れっぱなしだったのでもうすでに錆びついていた。
今回のホストは、新婚旅行は日本、さらに自転車で日本縦断もしたという、日本好きの夫婦。
事前のメールは英語でやり取りしていたのだが、翻訳機能を使っていたようだ。
会ってみると、ごくシンプルな英語しか通じない。
海外ツーリング経験のある人だったら英語は話せるだろうと思っていたのだが、スペインの言語の壁は想像以上だ。
しかし同じサイクリスト、言葉の壁など苦にせずノリで通じ合える。
オリンピックイヤーにもう一度日本に行くと言っていた。
強烈な向かい風。
真正面から容赦なく僕の動きを止めにかかってくる。
風車も勢いよくブンブン回転している。
これだけたくさん設置されているということは、今日だけでなくここはふだんから強風地帯なのだろう。
道は、高速に並行する一般道。
車は1時間に数台通過する程度で、静かで安全。
しかし強風な上にアップダウンもけっこうなもん。
1時間10kmペース。
117km走行して、街にたどり着いたのは19時すぎ。
日没ギリギリ、なんとかセーフだった。
Algeciras, Spain
15907km
2019年2月27日
2019年2月25日
セビリア
対岸はスペイン。
スペインは2012年以来2回目。
あの時はバルセロナから北上してすぐフランスに入ったのでわずかだった。
看板の文字がスッと頭に入ってくる。
2006~2007年の中南米の旅で、スペイン語は旅行会話レベルならそつなくこなせるぐらいにはなっていた。
もちろん今は忘れてしまったけど、それでもある程度の期間スペイン語の世界に浸かっていたことは大きいと思う。
一面オレンジ畑。
ちなみにバレンシアオレンジとはアメリカの品種で、スペインの地名を借りているだけ。
そしてここはバレンシアではなくアンダルシアなのだが、どこまでもオレンジ畑が続く。
標識に「Punta Umbría」という地名が出てきた。
パコ・デ・ルシアの曲のタイトルじゃないか。
僕が今までで一番よく聞いたフラメンコの曲、地名だったのか。
行ってみたかったけど、めんどくさい場所にあるのでやめといた。
ポルトガルとスペインは似たようなラテン系の国と思いきや、いろいろ違いがある。
まず、時差がある。
1時間時計を進め、現在日の出8:00、日没19:15。
それから、スペインは宿代が高い。
ウエルバという街で宿検索してみたのだが、安宿がなかったのでキャンプ。
いいね~、自転車道。
いいね~。
もぎ取ってみた。
メチャクチャ酸っぱい。
見た感じ熟しているようだが、まだ食べられたものではい。
コーラに数滴入れてちょうどいい塩梅。
ポルトガルとのもうひとつの違いは、スペインにはシエスタがある。
田舎街のスーパーなどは、だいたい14~18時は閉店となる。
そして日曜日はスーパーを含むほとんどの店が閉まる。
アップダウンはあるものの、スペインの道路は路肩が広く舗装されていて、走りやすい。
天気も良く、向かい風さえ吹かなければ文句ない。
この日は27℃まで上がった。
不思議なもの発見。
集光型太陽発電。
周囲に設置された数百の反射パネルからタワーの一点に向けて太陽光が集光され、その熱を用いて発電する。
火事になったりしないのかな。
スペインのこの企業には日本の伊藤忠も提携している。
これは、ズレてる?
遠くからこの光が見えた時は、本当に何事かと思った。
セビリア。
この辺でそろそろ、アフリカに向けての準備と休養を兼ねて腰を据えたかったのだが、宿代が高すぎる。
WARMSHOWERSは、継続してリクエストを送り続けているのだが、ポルトガルとスペインではどのホストからもほぼ返信なし。
都合が悪くても、返信ぐらいしてくれてもいいのにね。
結局、スラブ圏とラテン圏ではうまくいかず、うまくいったのはゲルマン圏だけということか。
この日の最安は、ホステルではなくホームステイで、シングルルーム€19。
マンションの一室に住む家族の部屋。
外国人もよく泊まりにくるようだが、ここの夫婦は英語がほとんど一言も通じない。
オールスペイン語でコミュニケーションをとる。
やはり、言語というのは相性がある。
僕は10年以上前の中南米以来スペイン語は一切勉強していないが、この夫婦の言葉は聴き取れるし、全体として言ってることはだいたいわかる。
スペイン語と日本語は、相性がいいのだ。
一方、英語と日本語の相性は絶望的だ。
さんざん学校で勉強して、さんざん海外旅行してきたにもかかわらず、先日のイギリスとアイルランドでは、ネイティブの英語が全然聴き取れなくて、自分に失望した。
日常会話では知らない英単語はそんなにないはずなのに、「本当に英語しゃべってる?」とこっちが突っ込みたくなるほど、不思議なぐらい聴き取れない。
方言とか訛りとかの問題ではなく、僕は一生英語がペラペラレベルになれる予感がしない。
そして、英語とスペイン語の相性も悪い。
中南米で出会ったアメリカ人やイギリス人の話すスペイン語は何だか奇妙な発音で、現地人にも通じにくいようだった。
スペインは、EU圏ではズバ抜けて英語の通用度が低い。
これは教育の問題よりは、相性の悪さゆえに思えて仕方ない。
記憶を呼び戻して基本的なスペイン語を話せたおかげで、ここの夫婦とは楽しくすごせた。
しかし、この料金では連泊はできない。
街の観光もせず、翌日出発。
いよいよ本格的に雨天地帯を抜けて乾燥地帯に突入したようだ。
土も空気も乾いている。
アフリカがすぐそこにあることを肌で感じる。
Jerez de la Frontera, Spain
15770km
スペインは2012年以来2回目。
あの時はバルセロナから北上してすぐフランスに入ったのでわずかだった。
看板の文字がスッと頭に入ってくる。
2006~2007年の中南米の旅で、スペイン語は旅行会話レベルならそつなくこなせるぐらいにはなっていた。
もちろん今は忘れてしまったけど、それでもある程度の期間スペイン語の世界に浸かっていたことは大きいと思う。
一面オレンジ畑。
ちなみにバレンシアオレンジとはアメリカの品種で、スペインの地名を借りているだけ。
そしてここはバレンシアではなくアンダルシアなのだが、どこまでもオレンジ畑が続く。
標識に「Punta Umbría」という地名が出てきた。
パコ・デ・ルシアの曲のタイトルじゃないか。
僕が今までで一番よく聞いたフラメンコの曲、地名だったのか。
行ってみたかったけど、めんどくさい場所にあるのでやめといた。
ポルトガルとスペインは似たようなラテン系の国と思いきや、いろいろ違いがある。
まず、時差がある。
1時間時計を進め、現在日の出8:00、日没19:15。
それから、スペインは宿代が高い。
ウエルバという街で宿検索してみたのだが、安宿がなかったのでキャンプ。
いいね~、自転車道。
いいね~。
もぎ取ってみた。
メチャクチャ酸っぱい。
見た感じ熟しているようだが、まだ食べられたものではい。
コーラに数滴入れてちょうどいい塩梅。
ポルトガルとのもうひとつの違いは、スペインにはシエスタがある。
田舎街のスーパーなどは、だいたい14~18時は閉店となる。
そして日曜日はスーパーを含むほとんどの店が閉まる。
アップダウンはあるものの、スペインの道路は路肩が広く舗装されていて、走りやすい。
天気も良く、向かい風さえ吹かなければ文句ない。
この日は27℃まで上がった。
不思議なもの発見。
集光型太陽発電。
周囲に設置された数百の反射パネルからタワーの一点に向けて太陽光が集光され、その熱を用いて発電する。
火事になったりしないのかな。
スペインのこの企業には日本の伊藤忠も提携している。
これは、ズレてる?
遠くからこの光が見えた時は、本当に何事かと思った。
セビリア。
この辺でそろそろ、アフリカに向けての準備と休養を兼ねて腰を据えたかったのだが、宿代が高すぎる。
WARMSHOWERSは、継続してリクエストを送り続けているのだが、ポルトガルとスペインではどのホストからもほぼ返信なし。
都合が悪くても、返信ぐらいしてくれてもいいのにね。
結局、スラブ圏とラテン圏ではうまくいかず、うまくいったのはゲルマン圏だけということか。
この日の最安は、ホステルではなくホームステイで、シングルルーム€19。
マンションの一室に住む家族の部屋。
外国人もよく泊まりにくるようだが、ここの夫婦は英語がほとんど一言も通じない。
オールスペイン語でコミュニケーションをとる。
やはり、言語というのは相性がある。
僕は10年以上前の中南米以来スペイン語は一切勉強していないが、この夫婦の言葉は聴き取れるし、全体として言ってることはだいたいわかる。
スペイン語と日本語は、相性がいいのだ。
一方、英語と日本語の相性は絶望的だ。
さんざん学校で勉強して、さんざん海外旅行してきたにもかかわらず、先日のイギリスとアイルランドでは、ネイティブの英語が全然聴き取れなくて、自分に失望した。
日常会話では知らない英単語はそんなにないはずなのに、「本当に英語しゃべってる?」とこっちが突っ込みたくなるほど、不思議なぐらい聴き取れない。
方言とか訛りとかの問題ではなく、僕は一生英語がペラペラレベルになれる予感がしない。
そして、英語とスペイン語の相性も悪い。
中南米で出会ったアメリカ人やイギリス人の話すスペイン語は何だか奇妙な発音で、現地人にも通じにくいようだった。
スペインは、EU圏ではズバ抜けて英語の通用度が低い。
これは教育の問題よりは、相性の悪さゆえに思えて仕方ない。
記憶を呼び戻して基本的なスペイン語を話せたおかげで、ここの夫婦とは楽しくすごせた。
しかし、この料金では連泊はできない。
街の観光もせず、翌日出発。
いよいよ本格的に雨天地帯を抜けて乾燥地帯に突入したようだ。
土も空気も乾いている。
アフリカがすぐそこにあることを肌で感じる。
Jerez de la Frontera, Spain
15770km
ラベル:
Spain
場所:
スペイン セビーリャ
2019年2月22日
ファロー
ロカ岬からリスボンまで同じ道を戻る。
日曜日だからか、岬へ向かう地元サイクリストと100人ぐらいすれ違った。
僕に手を振ってくれる人も多く、立ち止まって話しかけてくれる人もいた。
今までの国でも人から話しかけられることはあったが、ラテンの人特有の、ゆったりとした感じが印象的だ。
ポルトガル人と話すと必ずと言っていいほど、日本語の「ありがとう」とポルトガル語の「obrigado」は似てるね、という話題を振られる。
ポルトガルは、紀元前に最初にフェニキア人が都市建設を行い、次にギリシャ人が植民し、そしてローマ帝国の支配下となり、5世紀にはゲルマン人が侵入、8~12世紀はイスラム帝国に支配された。
レコンキスタ(国土回復運動)によってイスラムから国土を奪還し、1143年ポルトガル王国が成立。
15~17世紀の大航海時代、先陣を切って世界に進出したのがポルトガルであった。
内乱が続いていた他国と違ってポルトガルは安定を保ち、大西洋に面した地理的優位性もあり、他国を出し抜いて海外進出することができた。
ディアスの喜望峰到達、ヴァスコ・ダ・ガマのインド洋航路開拓、カブラルのブラジル発見、マゼランの世界一周、さらに東南アジアや中国のマカオまで手を伸ばし、香辛料貿易によって巨万の富を得て、未曾有の繁栄を遂げた。
当時のリスボンは世界最大級の都市であったという。
日本に初のヨーロッパ人としてポルトガル人が到来したのもこの時代。
フランシスコ・ザビエル(スペイン生まれのバスク人だがポルトガル王の命令でやってきた)によって日本にキリスト教が布教され、火縄銃が伝わり、100年にわたって南蛮貿易が行われた。
この時代にポルトガルから日本に西洋文化がもたらされ、豊臣秀吉や織田信長もその影響を受け、南蛮文化が大いに流行した。
ポルトガル語が由来となっている言葉の例として、カッパ、ボタン、テンプラ、カボチャ、パン、カステラ、バッテラ、コンペイトウ、タバコ、シャボン、ジョウロ、ブランコ、ミイラ、カルタ、ピンキリ、などがある。
同じく海外進出したスペインと世界を二分したポルトガルであったが、黄金時代は長くは続かなかった。
香辛料バブルは間もなく弾け、世界の植民支配はイギリスやフランスやオランダが主導権を握るようになり、16世紀後半にはスペインに併合され、19世紀にブラジルが独立、衰退の一途をたどった。
和食ブーム?。
スーパーの和食コーナー、充実してる。
ああ~、ヨダレが。
スシ1パックよりエッグタルト5パックの方がずっと安い。
1パック4個で€1.35✕5パックで計€6.75、1個当たり42円ぐらい。
寿司は1パックで€10ぐらいする。
やばい、エッグタルトおいしすぎて止まらない。
この日のランチは20個一気食い。
ポルトガルのスーパーも日曜日営業している。
今回のヨーロッパ旅はスーパーの営業日縛りに困ることがあまりないな。
ポルトガルの歩道は石畳。
車道が狭かったり交通量が多かったりする時は歩道に逃げるのだが、石畳は嫌だなー。
アスファルト舗装より石畳の方がつくるの大変そうだけど、ヨーロッパ人はそんなに石畳が好きなのか。
まだ2月だが、日曜日のビーチは大にぎわい。
リスボンから南の対岸へ。
わずか20分の航海で€5。
橋があるのだが、例によって自動車専用道。
自転車も橋を渡らせてくれたらタダで済むのに。
セトゥバルという街のホステルで1泊。
ドミトリーを予約したはずなのだが、シングルルームが与えられた。
€16。
個室はいつ以来だろう?
激狭だけど、広さよりもプライベートを確保できる貴重さ。
豚肉が安い。
660gで€1.31。
骨の重量も含まれているが、にしても安い。
ステーキにしてみたかったが、キッチンがちょっとお粗末だったので、細かく切ってスープスパゲティにぶち込んだ。
この夜はかなり強い雨が降った。
やっぱ雨は降るのね。
宿に泊まっといてよかった。
翌日、セトゥバルから南の対岸へ、またフェリー。
また20分の航海で€5。
いちいち高くつくな。
ポルトガルの幹線道路は必ずしも高速化されておらず、自転車走行可の幹線道路が多い。
1本の道路をしばらくまっすぐ進めるので、いちいち立ち止まってマップチェックすることもない。
気温も上がったことだし、スマホのバッテリーの持ちがいい。
ディスプレイの明度を上げてみたりする。
森でキャンプ。
夜は気温が落ちるが、昼間汗をかくので、ベタベタして気持ち悪い。
気温的には、キャンプのベストシーズンは終わってしまったな。
これからは宿に泊まりたい誘惑に負けることが多くなりそうだ。
アップダウンが続き、山の中へ入ることも。
なんかヨーロッパっぽくない風景。
この日は日中ずっと雨。
やっぱ雨は降るのね。
こんな風車、回転するのかな。
ラゴスという街のホステルで1泊、€10。
ちょっとした海辺の街だが、ずっと山道で少々疲れたので、街歩きする気にもなれず。
ラゴスからは、イベリア半島のアゴを東進。
といっても道は海の近くにはつくられておらず、風景は何ということもない。
アップダウンもそれなりにあり、しかも向かい風。
ファロー。
ヨーロッパではすっかりおなじみ、電動キックボードのシェアサービス。
詳しいことは知らないが、スマホでQRコードをスキャンすれば乗れるのかな。
特に坂の多いポルトガルの街では、自転車よりこっちの方が普及するかもしれない。
でも石畳だから快適ではなさそう。
街の中心にあるホステル、€9。
宿のトイレに、「紙を流さないで」という張り紙がちらほら現れ始めた。
トイレに紙を流せるかどうかは、先進国と後進国の分かれ目のひとつ。
この辺からもう怪しいのか。
豚肉、595gで€1.78。
生姜使ってないけど生姜焼きっぽいのができた。
上出来。
ポルトガルの田舎道は概ね走りやすい。
道路というのはシンプルにつくるべきだ。
イギリスや日本のように余計なものをゴチャゴチャつくっても、通行のジャマにしかならない。
アスファルトに白線引くだけでいい。
でもポルトガルの街中の道路は、自転車の存在を完全に無視したつくりになっているので走りにくい。
他のヨーロッパの国と逆だな。
自転車だけでなくベビーカーとか車椅子なんかにとっても、ほぼ通行不可能と思えるほど段差だらけ。
またフェリー。
例によって橋は通行不可。
€3。
Huelva, Spain
15551km
日曜日だからか、岬へ向かう地元サイクリストと100人ぐらいすれ違った。
僕に手を振ってくれる人も多く、立ち止まって話しかけてくれる人もいた。
今までの国でも人から話しかけられることはあったが、ラテンの人特有の、ゆったりとした感じが印象的だ。
ポルトガル人と話すと必ずと言っていいほど、日本語の「ありがとう」とポルトガル語の「obrigado」は似てるね、という話題を振られる。
ポルトガルは、紀元前に最初にフェニキア人が都市建設を行い、次にギリシャ人が植民し、そしてローマ帝国の支配下となり、5世紀にはゲルマン人が侵入、8~12世紀はイスラム帝国に支配された。
レコンキスタ(国土回復運動)によってイスラムから国土を奪還し、1143年ポルトガル王国が成立。
15~17世紀の大航海時代、先陣を切って世界に進出したのがポルトガルであった。
内乱が続いていた他国と違ってポルトガルは安定を保ち、大西洋に面した地理的優位性もあり、他国を出し抜いて海外進出することができた。
ディアスの喜望峰到達、ヴァスコ・ダ・ガマのインド洋航路開拓、カブラルのブラジル発見、マゼランの世界一周、さらに東南アジアや中国のマカオまで手を伸ばし、香辛料貿易によって巨万の富を得て、未曾有の繁栄を遂げた。
当時のリスボンは世界最大級の都市であったという。
日本に初のヨーロッパ人としてポルトガル人が到来したのもこの時代。
フランシスコ・ザビエル(スペイン生まれのバスク人だがポルトガル王の命令でやってきた)によって日本にキリスト教が布教され、火縄銃が伝わり、100年にわたって南蛮貿易が行われた。
この時代にポルトガルから日本に西洋文化がもたらされ、豊臣秀吉や織田信長もその影響を受け、南蛮文化が大いに流行した。
ポルトガル語が由来となっている言葉の例として、カッパ、ボタン、テンプラ、カボチャ、パン、カステラ、バッテラ、コンペイトウ、タバコ、シャボン、ジョウロ、ブランコ、ミイラ、カルタ、ピンキリ、などがある。
同じく海外進出したスペインと世界を二分したポルトガルであったが、黄金時代は長くは続かなかった。
香辛料バブルは間もなく弾け、世界の植民支配はイギリスやフランスやオランダが主導権を握るようになり、16世紀後半にはスペインに併合され、19世紀にブラジルが独立、衰退の一途をたどった。
和食ブーム?。
スーパーの和食コーナー、充実してる。
ああ~、ヨダレが。
スシ1パックよりエッグタルト5パックの方がずっと安い。
1パック4個で€1.35✕5パックで計€6.75、1個当たり42円ぐらい。
寿司は1パックで€10ぐらいする。
やばい、エッグタルトおいしすぎて止まらない。
この日のランチは20個一気食い。
ポルトガルのスーパーも日曜日営業している。
今回のヨーロッパ旅はスーパーの営業日縛りに困ることがあまりないな。
ポルトガルの歩道は石畳。
車道が狭かったり交通量が多かったりする時は歩道に逃げるのだが、石畳は嫌だなー。
アスファルト舗装より石畳の方がつくるの大変そうだけど、ヨーロッパ人はそんなに石畳が好きなのか。
まだ2月だが、日曜日のビーチは大にぎわい。
リスボンから南の対岸へ。
わずか20分の航海で€5。
橋があるのだが、例によって自動車専用道。
自転車も橋を渡らせてくれたらタダで済むのに。
セトゥバルという街のホステルで1泊。
ドミトリーを予約したはずなのだが、シングルルームが与えられた。
€16。
個室はいつ以来だろう?
激狭だけど、広さよりもプライベートを確保できる貴重さ。
豚肉が安い。
660gで€1.31。
骨の重量も含まれているが、にしても安い。
ステーキにしてみたかったが、キッチンがちょっとお粗末だったので、細かく切ってスープスパゲティにぶち込んだ。
この夜はかなり強い雨が降った。
やっぱ雨は降るのね。
宿に泊まっといてよかった。
翌日、セトゥバルから南の対岸へ、またフェリー。
また20分の航海で€5。
いちいち高くつくな。
ポルトガルの幹線道路は必ずしも高速化されておらず、自転車走行可の幹線道路が多い。
1本の道路をしばらくまっすぐ進めるので、いちいち立ち止まってマップチェックすることもない。
気温も上がったことだし、スマホのバッテリーの持ちがいい。
ディスプレイの明度を上げてみたりする。
森でキャンプ。
夜は気温が落ちるが、昼間汗をかくので、ベタベタして気持ち悪い。
気温的には、キャンプのベストシーズンは終わってしまったな。
これからは宿に泊まりたい誘惑に負けることが多くなりそうだ。
アップダウンが続き、山の中へ入ることも。
なんかヨーロッパっぽくない風景。
この日は日中ずっと雨。
やっぱ雨は降るのね。
こんな風車、回転するのかな。
ラゴスという街のホステルで1泊、€10。
ちょっとした海辺の街だが、ずっと山道で少々疲れたので、街歩きする気にもなれず。
ラゴスからは、イベリア半島のアゴを東進。
といっても道は海の近くにはつくられておらず、風景は何ということもない。
アップダウンもそれなりにあり、しかも向かい風。
ファロー。
ヨーロッパではすっかりおなじみ、電動キックボードのシェアサービス。
詳しいことは知らないが、スマホでQRコードをスキャンすれば乗れるのかな。
特に坂の多いポルトガルの街では、自転車よりこっちの方が普及するかもしれない。
でも石畳だから快適ではなさそう。
街の中心にあるホステル、€9。
宿のトイレに、「紙を流さないで」という張り紙がちらほら現れ始めた。
トイレに紙を流せるかどうかは、先進国と後進国の分かれ目のひとつ。
この辺からもう怪しいのか。
豚肉、595gで€1.78。
生姜使ってないけど生姜焼きっぽいのができた。
上出来。
ポルトガルの田舎道は概ね走りやすい。
道路というのはシンプルにつくるべきだ。
イギリスや日本のように余計なものをゴチャゴチャつくっても、通行のジャマにしかならない。
アスファルトに白線引くだけでいい。
でもポルトガルの街中の道路は、自転車の存在を完全に無視したつくりになっているので走りにくい。
他のヨーロッパの国と逆だな。
自転車だけでなくベビーカーとか車椅子なんかにとっても、ほぼ通行不可能と思えるほど段差だらけ。
またフェリー。
例によって橋は通行不可。
€3。
Huelva, Spain
15551km
2019年2月18日
ロカ岬
朝のリスボン。
リスボンから40kmほど北西にある、ユーラシア大陸最西端ロカ岬へ。
海沿いはフラット、内陸は少し登る。
気持ちいいなー。
FIM DA EUROPA = ヨーロッパの果て
到着。
噂には聞いていたが、すごい人。
人、人、人。
ヨーロッパ最北端ノールカップやアフリカ最南端アガラス岬とは大違いだ。
それだけここはアクセスが良く、季節の厳しさもないということなのだろう。
しかも土曜日。
モニュメントの前は写真待ちで列ができるほど。
さすがにこの状況で三脚を立ててセルフタイマーで撮るのはムリ。
ほんのわずかなスキを狙って一瞬だけ自転車を置いて撮影。
この海のはるか先にアメリカが。
西の果てから見る夕日。
人の多さも忘れさせるほど美しい夕日に、ひとり黄昏れた。
モニュメント前は雰囲気も何もない、このごった返し。
「Cabo da Roca」(ロカ岬)と書いてあります。
岬から1kmほど離れたところでキャンプ。
あそこにいた人たちはほぼ全員日帰りだろうから、夜は人の気配もなく車が通る音もなく、静まり返った。
現在、日の出7:25、日没18:15。
南下したせいもあり、冬が終わったせいもあり、日が長くなってだいぶ活動時間も伸ばせる。
ニューテントは、フライシートがかなり厚め。
直射日光対策のためか、遮光シートになっているようだ。
風通しもよく、夏でも涼しくすごせる設計。
ただ、外が明るくてもテント内は暗いので、ヘッドライトの使用時間が長くなる。
朝、まだ人気を感じなかったのでもう一度岬に行ってみた。
カップルが一組いただけで、ほぼ独占。
モニュメント前でまともに写真を撮るなら、朝一番がオススメ。
ただし逆光。
昨日はろくに読めなかった碑文を見つめてみる。
"AQUI ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMEÇA"
「ここに地終わり海始まる」
Setubal
15174km
リスボンから40kmほど北西にある、ユーラシア大陸最西端ロカ岬へ。
海沿いはフラット、内陸は少し登る。
気持ちいいなー。
FIM DA EUROPA = ヨーロッパの果て
到着。
噂には聞いていたが、すごい人。
人、人、人。
ヨーロッパ最北端ノールカップやアフリカ最南端アガラス岬とは大違いだ。
それだけここはアクセスが良く、季節の厳しさもないということなのだろう。
しかも土曜日。
モニュメントの前は写真待ちで列ができるほど。
さすがにこの状況で三脚を立ててセルフタイマーで撮るのはムリ。
ほんのわずかなスキを狙って一瞬だけ自転車を置いて撮影。
この海のはるか先にアメリカが。
西の果てから見る夕日。
人の多さも忘れさせるほど美しい夕日に、ひとり黄昏れた。
モニュメント前は雰囲気も何もない、このごった返し。
「Cabo da Roca」(ロカ岬)と書いてあります。
岬から1kmほど離れたところでキャンプ。
あそこにいた人たちはほぼ全員日帰りだろうから、夜は人の気配もなく車が通る音もなく、静まり返った。
現在、日の出7:25、日没18:15。
南下したせいもあり、冬が終わったせいもあり、日が長くなってだいぶ活動時間も伸ばせる。
ニューテントは、フライシートがかなり厚め。
直射日光対策のためか、遮光シートになっているようだ。
風通しもよく、夏でも涼しくすごせる設計。
ただ、外が明るくてもテント内は暗いので、ヘッドライトの使用時間が長くなる。
朝、まだ人気を感じなかったのでもう一度岬に行ってみた。
カップルが一組いただけで、ほぼ独占。
モニュメント前でまともに写真を撮るなら、朝一番がオススメ。
ただし逆光。
昨日はろくに読めなかった碑文を見つめてみる。
"AQUI ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMEÇA"
「ここに地終わり海始まる」
Setubal
15174km
2019年2月16日
リスボン
ダブリン→リスボン。
直行便で2時間50分、チケット€92+荷物€50。
今回のフライトで初めて、オンラインチェックインをした。
あらかじめオンラインチェックインをせずにそのまま空港のチェックインカウンターに行くと罰金として€55を請求しますよ、という何やら脅迫めいたシステム。
オンラインチェクインを済ませたら、搭乗チケットがPDFで送られてくるので自分でプリントアウトする。
これによって空港での手続きにかかる時間が短縮され、長蛇の列による待機時間も解消される。
理にかなっているが、これだけペーパーレス化が進んでも最後の搭乗チケットだけは紙媒体でなければダメなのだろうか。
この航空会社だけがそうなのか、他の航空会社に関しては知らない。
フライトは朝6:15、深夜に宿を出て空港に向かった。
チェックインカウンターは基本的に無人で、セルフで荷物を預ける。
荷物代は、チケット購入の際に重量と個数を選択して、チケット代と合わせてすでに支払ってある。
機械の上に荷物を置き、チケットのバーコードをかざすとタグが出てくるので、タグを荷物に付けてベルトコンベアに流す。
僕の荷物はオーバーサイズなので流せない。
困っていたらスタッフがやってきて、オーバーサイズ用の預け所を案内してもらった。
セルフとはいっても、スタッフが2人ほど様子を見ていて、困った時は助けてくれる。
パスポートを見せるのは、搭乗する直前だけ。
機内はとても狭く、座席を傾けることもできず、足を伸ばすこともできなかったが、睡魔が勝ってフライト中はずっと眠っていた。
食事などのサービスは一切ない、いや眠かったからなくてよかった。
リスボン空港では、非シェンゲン→シェンゲンなのでパスポートチェックがあるが、係員は隣の係員とおしゃべりしながら、パスポートなどろくに見もせずにスタンプが押された。
自転車と荷物は、めずらしく手荒に扱われた形跡がなく、きれいな状態で受け取れた。
あ・・・明るい!
太陽が高い!
まぶしい!
日中18℃。
ちょっと南へ飛んだだけで、ここはもうトロピカル。
風はなまぬるく、草の匂いも夏っぽい。
ゲルマン界からラテン界へ。
黒髪で濃い顔立ち。
聞こえてくる言葉はスペイン語と良く似ている、というか区別つかない。
同じヨーロッパでも街並みは今までと違う。
まぎれもなくラテン。
首都リスボンは坂だらけの街。
宿もこんな急坂に。
やっぱ写真で急坂具合を伝えるのって難しいな。
さらに登って坂のてっぺんまで行くと、こんな眺め。
坂を下って、海の目前にあるコメルシオ広場。
やたらと大麻の売人に声をかけられる。
そんなに買いそうな顔に見えるのかな。
ヨーロッパでよく見る格安アウトドアショップ、デカトロン。
日本でアウトドアショップといったら、高額なブランド物が並ぶオシャレな店が多いが、そこまでハイエンドでなくても安い品が一通りそろっているこういう巨大量販店がもっと増えてもいいと思う。
ニューテント購入。
€54。
床面積200✕190cm、高さ121cm、重さ3.2kg。
昔からある標準的なドーム型テント。
今回の旅では軽量テントを使ってきたのでこれは重く感じるが、寿命は次に飛行機に乗る時までと考えれば、軽量にこだわる必要はない(飛行機に乗る時に古テントを処分して到着地で新しいテントを買う方が荷物超過料金より安くすむように思える)。
またこういう明るいカラーが落ち着かないが、リスボンにはデカトロン以外のアウトドアショップはあまりなさそうで、選ぶ余地がなかった。
他にガス、自転車の消耗品パーツなどを買った。
Sweet Dreams Hostelに滞在。
ドミトリー1泊€8+宿泊税€2。
スタッフはフレンドリーで親切、ポルトガル人ではなくブラジル人だが、ラテンの人に共通の感触がある。
複数の日本人が好評価のレビューを書いている宿は、たいていハズレない。
ここもそうで、実際に悪くない宿なのだが、今はまだローシーズンだからなのか、旅行者っぽい客はほとんどおらず、また国籍不詳の労働者っぽいのが大半。
どうか、労働者たちに「イヤホン」という物の存在を教えてあげたい。
結局、こういう人たちに音が鳴るおもちゃを与えることと、後進国でクラクションの鳴る乗り物を与えることは、同じ構図なのだ。
ところでどうでもいいことだが、いつも日本人の書いたレビューを読んでいると、「シャワーの水圧が・・・」とか「シャワーの温度が・・・」とか、やたらとシャワーに関する論評が目につく。
個人的には、シャワーなんて浴びれりゃ何でもよくね?、と思う。
1日のうちシャワーを浴びる時間なんてほんの数分~10分程度なわけだし。
あと、バックパッカーにとっては「駅から近い」というのも重要情報になるらしいが、これも僕には関係ない。
個人的に、宿を選ぶ時に欲しい情報は、
※ベッドの近くにコンセントがあるかどうか
僕は平均的な旅行者よりはるかに数多くの電子機器を持っており、平均的な旅行者よりはるかにベッドでダラけている時間が長いので、ベッドで充電できなきゃイヤだ、いや平均的な旅行者だって必要なはずだ。
※キッチンで調理できるかどうか
ホステルなら調理できるキッチンがあるのは当然と思いきや、たまにレンジとケトルがあるだけでコンロ(ガスでも電気でもどっちでもいいが)がない宿もあり、これは1日の出費に多大な影響が出る。
コンロがない宿も「設備・サービス」欄に「共用キッチンあり」と書かれているので要注意。
※自転車を置かせてもらえるかどうか
これが最も重要な点で、特に大都市では事前に宿に確認のメールをしてから予約するようにしている。
大半はOKだがまれにダメだと言われることがある。
3つ目を気にするのはほんの一部のサイクリストだけだが、上の2つは事前の必要情報として明記されていてほしい。
冬物をすべて洗濯してバッグの奥底に封印、衣替え完了。
洗濯物を外に干すというのも久しぶり。
湿っぽいシュラフも太陽の下で干して、スッキリした。
長い夏が始まった。
食料バッグに、アリが侵入する。
もちろん密閉しているが、もうだいぶ擦り切れてアリが侵入するぐらいの隙がある。
今までの国では考えられなかったこと、やはり環境が一変したな。
僕の好きなマレーシアのインスタント焼きそば、Sedaap。
1袋€0.39✕3袋。
そこらのアジアンショップに売っていて決してめずらしくはないのだが、久しぶりに食べたらやっぱこれウマイな。
ヨーロッパのアジアンショップはどこも同じようなラインアップで、インスタントヌードルは中国製韓国製などばかりで、日本製はない。
もしペヤング特大が売ってたら、たとえ高くても買う。
エッグタルトといえばマカオが有名だが、マカオはポルトガルの植民地で西洋文化の影響を強く受け、もともとポルトガルにあったパステル・デ・ナタと呼ばれる菓子がアレンジされてマカオでエッグタルトが生まれた。
街を歩いているとパステル・デ・ナタ(似たようなものなのでもうエッグタルトと呼んでしまうが)を売っている店をよく見る。
しかしあまりにミニサイズで、6個で€5(1個103円)が相場のようで、割高感。
スーパーで、4個で€3.00→値引き後€1.96(1個61円)を発見。
面積は小さいが厚みがあり、カスタードたっぷり。
想像していたよりうまかった。
また買おう。
Lisbon, Portugal
15020km
直行便で2時間50分、チケット€92+荷物€50。
今回のフライトで初めて、オンラインチェックインをした。
あらかじめオンラインチェックインをせずにそのまま空港のチェックインカウンターに行くと罰金として€55を請求しますよ、という何やら脅迫めいたシステム。
オンラインチェクインを済ませたら、搭乗チケットがPDFで送られてくるので自分でプリントアウトする。
これによって空港での手続きにかかる時間が短縮され、長蛇の列による待機時間も解消される。
理にかなっているが、これだけペーパーレス化が進んでも最後の搭乗チケットだけは紙媒体でなければダメなのだろうか。
この航空会社だけがそうなのか、他の航空会社に関しては知らない。
フライトは朝6:15、深夜に宿を出て空港に向かった。
チェックインカウンターは基本的に無人で、セルフで荷物を預ける。
荷物代は、チケット購入の際に重量と個数を選択して、チケット代と合わせてすでに支払ってある。
機械の上に荷物を置き、チケットのバーコードをかざすとタグが出てくるので、タグを荷物に付けてベルトコンベアに流す。
僕の荷物はオーバーサイズなので流せない。
困っていたらスタッフがやってきて、オーバーサイズ用の預け所を案内してもらった。
セルフとはいっても、スタッフが2人ほど様子を見ていて、困った時は助けてくれる。
パスポートを見せるのは、搭乗する直前だけ。
機内はとても狭く、座席を傾けることもできず、足を伸ばすこともできなかったが、睡魔が勝ってフライト中はずっと眠っていた。
食事などのサービスは一切ない、いや眠かったからなくてよかった。
リスボン空港では、非シェンゲン→シェンゲンなのでパスポートチェックがあるが、係員は隣の係員とおしゃべりしながら、パスポートなどろくに見もせずにスタンプが押された。
自転車と荷物は、めずらしく手荒に扱われた形跡がなく、きれいな状態で受け取れた。
あ・・・明るい!
太陽が高い!
まぶしい!
日中18℃。
ちょっと南へ飛んだだけで、ここはもうトロピカル。
風はなまぬるく、草の匂いも夏っぽい。
ゲルマン界からラテン界へ。
黒髪で濃い顔立ち。
聞こえてくる言葉はスペイン語と良く似ている、というか区別つかない。
同じヨーロッパでも街並みは今までと違う。
まぎれもなくラテン。
首都リスボンは坂だらけの街。
宿もこんな急坂に。
やっぱ写真で急坂具合を伝えるのって難しいな。
さらに登って坂のてっぺんまで行くと、こんな眺め。
坂を下って、海の目前にあるコメルシオ広場。
やたらと大麻の売人に声をかけられる。
そんなに買いそうな顔に見えるのかな。
ヨーロッパでよく見る格安アウトドアショップ、デカトロン。
日本でアウトドアショップといったら、高額なブランド物が並ぶオシャレな店が多いが、そこまでハイエンドでなくても安い品が一通りそろっているこういう巨大量販店がもっと増えてもいいと思う。
ニューテント購入。
€54。
床面積200✕190cm、高さ121cm、重さ3.2kg。
昔からある標準的なドーム型テント。
今回の旅では軽量テントを使ってきたのでこれは重く感じるが、寿命は次に飛行機に乗る時までと考えれば、軽量にこだわる必要はない(飛行機に乗る時に古テントを処分して到着地で新しいテントを買う方が荷物超過料金より安くすむように思える)。
またこういう明るいカラーが落ち着かないが、リスボンにはデカトロン以外のアウトドアショップはあまりなさそうで、選ぶ余地がなかった。
他にガス、自転車の消耗品パーツなどを買った。
Sweet Dreams Hostelに滞在。
ドミトリー1泊€8+宿泊税€2。
スタッフはフレンドリーで親切、ポルトガル人ではなくブラジル人だが、ラテンの人に共通の感触がある。
複数の日本人が好評価のレビューを書いている宿は、たいていハズレない。
ここもそうで、実際に悪くない宿なのだが、今はまだローシーズンだからなのか、旅行者っぽい客はほとんどおらず、また国籍不詳の労働者っぽいのが大半。
どうか、労働者たちに「イヤホン」という物の存在を教えてあげたい。
結局、こういう人たちに音が鳴るおもちゃを与えることと、後進国でクラクションの鳴る乗り物を与えることは、同じ構図なのだ。
ところでどうでもいいことだが、いつも日本人の書いたレビューを読んでいると、「シャワーの水圧が・・・」とか「シャワーの温度が・・・」とか、やたらとシャワーに関する論評が目につく。
個人的には、シャワーなんて浴びれりゃ何でもよくね?、と思う。
1日のうちシャワーを浴びる時間なんてほんの数分~10分程度なわけだし。
あと、バックパッカーにとっては「駅から近い」というのも重要情報になるらしいが、これも僕には関係ない。
個人的に、宿を選ぶ時に欲しい情報は、
※ベッドの近くにコンセントがあるかどうか
僕は平均的な旅行者よりはるかに数多くの電子機器を持っており、平均的な旅行者よりはるかにベッドでダラけている時間が長いので、ベッドで充電できなきゃイヤだ、いや平均的な旅行者だって必要なはずだ。
※キッチンで調理できるかどうか
ホステルなら調理できるキッチンがあるのは当然と思いきや、たまにレンジとケトルがあるだけでコンロ(ガスでも電気でもどっちでもいいが)がない宿もあり、これは1日の出費に多大な影響が出る。
コンロがない宿も「設備・サービス」欄に「共用キッチンあり」と書かれているので要注意。
※自転車を置かせてもらえるかどうか
これが最も重要な点で、特に大都市では事前に宿に確認のメールをしてから予約するようにしている。
大半はOKだがまれにダメだと言われることがある。
3つ目を気にするのはほんの一部のサイクリストだけだが、上の2つは事前の必要情報として明記されていてほしい。
冬物をすべて洗濯してバッグの奥底に封印、衣替え完了。
洗濯物を外に干すというのも久しぶり。
湿っぽいシュラフも太陽の下で干して、スッキリした。
長い夏が始まった。
もちろん密閉しているが、もうだいぶ擦り切れてアリが侵入するぐらいの隙がある。
今までの国では考えられなかったこと、やはり環境が一変したな。
僕の好きなマレーシアのインスタント焼きそば、Sedaap。
1袋€0.39✕3袋。
そこらのアジアンショップに売っていて決してめずらしくはないのだが、久しぶりに食べたらやっぱこれウマイな。
ヨーロッパのアジアンショップはどこも同じようなラインアップで、インスタントヌードルは中国製韓国製などばかりで、日本製はない。
もしペヤング特大が売ってたら、たとえ高くても買う。
エッグタルトといえばマカオが有名だが、マカオはポルトガルの植民地で西洋文化の影響を強く受け、もともとポルトガルにあったパステル・デ・ナタと呼ばれる菓子がアレンジされてマカオでエッグタルトが生まれた。
街を歩いているとパステル・デ・ナタ(似たようなものなのでもうエッグタルトと呼んでしまうが)を売っている店をよく見る。
しかしあまりにミニサイズで、6個で€5(1個103円)が相場のようで、割高感。
スーパーで、4個で€3.00→値引き後€1.96(1個61円)を発見。
面積は小さいが厚みがあり、カスタードたっぷり。
想像していたよりうまかった。
また買おう。
Lisbon, Portugal
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