2019年2月27日

ヘレス

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラという長ったらしい名の街で2泊。
やはり安宿がないが、2泊目はついにWARMSHOWERSにありつけた。

初日はホステル。
ドミトリー1泊€18だが、ユースカードを持っていないと+€2で、計€20。
高すぎ。
しかもキッチンなし。
お湯を沸かしてコーヒーを飲むことすらできない。

この日は、よりによって日曜日。
前日に日曜の分の食料も買っておいたのに、キッチンなしで調理できなきゃ意味がない。
大きめの街でもスーパーは全滅、商店は開いているが駄菓子を買える程度。

夕方、仕方なしに外食。
事前にケバブ屋を調べて、日曜日もシエスタなしで「現在営業中」と書かれている店を見つけて行ってみたのだが、実際には思いっきりシエスタ中で、冷たく追い返された。
再オープンは19時?
そんな待てるわけない。
24時間営業が当たり前の国で育った者としては、この不便な文化になかなか慣れない。
中南米でも、全域ではないがシエスタを取り入れているところがあり、幾度となく不便な思いをした。
さすがにマックとバーガーキングはシエスタなしで営業しており、たいして腹の膨れないハンバーガーに€10も払った。
ひもじい。

翌日。

海外トータル11万km突破記念!


セビリアでは何もできなかったので、ここヘレスである程度アフリカの準備をする。

まず床屋。
まだそんなに伸びてないが、できればアフリカに行く前に最短にしておきたい。
アフリカで床屋に行く勇気はないからだ。
この辺は、床屋とタトゥー屋が合体している店が多いようで、ファンキーな店構えに全身タトゥーのパンクな兄さんに髪を切ってもらった。
なかなか上手にやってくれて、€8。

次にデカトロンでアウトドアグッズを物色。
ガスだけ買った。

それから自転車屋を数軒。
自転車屋もシエスタを取り入れている店が多く、17時ぐらいから再オープンする。
スペインでも日々ロードバイクに乗った地元サイクリストとたくさんすれ違うのだが(どうして平日の昼間にサイクリングできるのかわからないが)、店は思ってたより品ぞろえが悪い。
店員はやはり英語が通じないので、スマホにメモして文字で自分の欲しい物を伝える。
すると必ず違う物を持ってくる。
「そういうのじゃなくて、こういうの」と説明すると、「それはない」と言われる。
パーツ類は客の手の届かないところに置いてあるので、いちいち言葉で伝えなければならないというのも外国人にとってはとても煩わしいし、先客がいる時は待たなければならない。
完璧とは言えないが、最低限必要な物はなんとかそろえた。
一番の不安要素はタイヤ。
スペアタイヤなしで、今履いているシュワルベでなんとか乗り切りたい。
もちろん、アフリカにはまともな自転車屋は存在しないという前提。

デカトロンにも自転車パーツはたくさんある。
B'TWINというフランスのメーカーの商品が多いが、製造元を見ると日本の大阪のようだ。
安価だがクオリティは良く、チューブなんかはここで買うとお得。
でもシマノパーツは少ない。

夕方、WARMSHOWERSのホスト宅へ。


ベランダだけでこの広さ、もう何だか勝てる気がしない。


自転車メンテナンスの作業部屋もある。


チェーンとスプロケットの交換をここでさせてもらった。
つい2ヶ月ほど前にオランダでパーツ一新したばかりだが、ずっと雨で濡れっぱなしだったのでもうすでに錆びついていた。

今回のホストは、新婚旅行は日本、さらに自転車で日本縦断もしたという、日本好きの夫婦。


事前のメールは英語でやり取りしていたのだが、翻訳機能を使っていたようだ。
会ってみると、ごくシンプルな英語しか通じない。
海外ツーリング経験のある人だったら英語は話せるだろうと思っていたのだが、スペインの言語の壁は想像以上だ。

しかし同じサイクリスト、言葉の壁など苦にせずノリで通じ合える。
オリンピックイヤーにもう一度日本に行くと言っていた。



強烈な向かい風。
真正面から容赦なく僕の動きを止めにかかってくる。

風車も勢いよくブンブン回転している。
これだけたくさん設置されているということは、今日だけでなくここはふだんから強風地帯なのだろう。



道は、高速に並行する一般道。
車は1時間に数台通過する程度で、静かで安全。


しかし強風な上にアップダウンもけっこうなもん。


1時間10kmペース。
117km走行して、街にたどり着いたのは19時すぎ。
日没ギリギリ、なんとかセーフだった。


Algeciras, Spain

15907km



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