2019年2月16日

リスボン

ダブリン→リスボン。
直行便で2時間50分、チケット€92+荷物€50。

今回のフライトで初めて、オンラインチェックインをした。
あらかじめオンラインチェックインをせずにそのまま空港のチェックインカウンターに行くと罰金として€55を請求しますよ、という何やら脅迫めいたシステム。
オンラインチェクインを済ませたら、搭乗チケットがPDFで送られてくるので自分でプリントアウトする。

これによって空港での手続きにかかる時間が短縮され、長蛇の列による待機時間も解消される。
理にかなっているが、これだけペーパーレス化が進んでも最後の搭乗チケットだけは紙媒体でなければダメなのだろうか。
この航空会社だけがそうなのか、他の航空会社に関しては知らない。

フライトは朝6:15、深夜に宿を出て空港に向かった。
チェックインカウンターは基本的に無人で、セルフで荷物を預ける。
荷物代は、チケット購入の際に重量と個数を選択して、チケット代と合わせてすでに支払ってある。
機械の上に荷物を置き、チケットのバーコードをかざすとタグが出てくるので、タグを荷物に付けてベルトコンベアに流す。
僕の荷物はオーバーサイズなので流せない。
困っていたらスタッフがやってきて、オーバーサイズ用の預け所を案内してもらった。
セルフとはいっても、スタッフが2人ほど様子を見ていて、困った時は助けてくれる。

パスポートを見せるのは、搭乗する直前だけ。

機内はとても狭く、座席を傾けることもできず、足を伸ばすこともできなかったが、睡魔が勝ってフライト中はずっと眠っていた。
食事などのサービスは一切ない、いや眠かったからなくてよかった。

リスボン空港では、非シェンゲン→シェンゲンなのでパスポートチェックがあるが、係員は隣の係員とおしゃべりしながら、パスポートなどろくに見もせずにスタンプが押された。

自転車と荷物は、めずらしく手荒に扱われた形跡がなく、きれいな状態で受け取れた。



あ・・・明るい!
太陽が高い!
まぶしい!

日中18℃。
ちょっと南へ飛んだだけで、ここはもうトロピカル。
風はなまぬるく、草の匂いも夏っぽい。

ゲルマン界からラテン界へ。
黒髪で濃い顔立ち。
聞こえてくる言葉はスペイン語と良く似ている、というか区別つかない。
同じヨーロッパでも街並みは今までと違う。
まぎれもなくラテン。

首都リスボンは坂だらけの街。
宿もこんな急坂に。


やっぱ写真で急坂具合を伝えるのって難しいな。

さらに登って坂のてっぺんまで行くと、こんな眺め。




坂を下って、海の目前にあるコメルシオ広場。




















やたらと大麻の売人に声をかけられる。
そんなに買いそうな顔に見えるのかな。























ヨーロッパでよく見る格安アウトドアショップ、デカトロン。


日本でアウトドアショップといったら、高額なブランド物が並ぶオシャレな店が多いが、そこまでハイエンドでなくても安い品が一通りそろっているこういう巨大量販店がもっと増えてもいいと思う。

ニューテント購入。


€54。
床面積200✕190cm、高さ121cm、重さ3.2kg。
昔からある標準的なドーム型テント。
今回の旅では軽量テントを使ってきたのでこれは重く感じるが、寿命は次に飛行機に乗る時までと考えれば、軽量にこだわる必要はない(飛行機に乗る時に古テントを処分して到着地で新しいテントを買う方が荷物超過料金より安くすむように思える)。
またこういう明るいカラーが落ち着かないが、リスボンにはデカトロン以外のアウトドアショップはあまりなさそうで、選ぶ余地がなかった。

他にガス、自転車の消耗品パーツなどを買った。

Sweet Dreams Hostelに滞在。
ドミトリー1泊€8+宿泊税€2。
スタッフはフレンドリーで親切、ポルトガル人ではなくブラジル人だが、ラテンの人に共通の感触がある。

複数の日本人が好評価のレビューを書いている宿は、たいていハズレない。
ここもそうで、実際に悪くない宿なのだが、今はまだローシーズンだからなのか、旅行者っぽい客はほとんどおらず、また国籍不詳の労働者っぽいのが大半。

どうか、労働者たちに「イヤホン」という物の存在を教えてあげたい。
結局、こういう人たちに音が鳴るおもちゃを与えることと、後進国でクラクションの鳴る乗り物を与えることは、同じ構図なのだ。

ところでどうでもいいことだが、いつも日本人の書いたレビューを読んでいると、「シャワーの水圧が・・・」とか「シャワーの温度が・・・」とか、やたらとシャワーに関する論評が目につく。
個人的には、シャワーなんて浴びれりゃ何でもよくね?、と思う。
1日のうちシャワーを浴びる時間なんてほんの数分~10分程度なわけだし。
あと、バックパッカーにとっては「駅から近い」というのも重要情報になるらしいが、これも僕には関係ない。

個人的に、宿を選ぶ時に欲しい情報は、

※ベッドの近くにコンセントがあるかどうか
僕は平均的な旅行者よりはるかに数多くの電子機器を持っており、平均的な旅行者よりはるかにベッドでダラけている時間が長いので、ベッドで充電できなきゃイヤだ、いや平均的な旅行者だって必要なはずだ。

※キッチンで調理できるかどうか
ホステルなら調理できるキッチンがあるのは当然と思いきや、たまにレンジとケトルがあるだけでコンロ(ガスでも電気でもどっちでもいいが)がない宿もあり、これは1日の出費に多大な影響が出る。
コンロがない宿も「設備・サービス」欄に「共用キッチンあり」と書かれているので要注意。

※自転車を置かせてもらえるかどうか
これが最も重要な点で、特に大都市では事前に宿に確認のメールをしてから予約するようにしている。
大半はOKだがまれにダメだと言われることがある。

3つ目を気にするのはほんの一部のサイクリストだけだが、上の2つは事前の必要情報として明記されていてほしい。



冬物をすべて洗濯してバッグの奥底に封印、衣替え完了。
洗濯物を外に干すというのも久しぶり。
湿っぽいシュラフも太陽の下で干して、スッキリした。
長い夏が始まった。

食料バッグに、アリが侵入する。
もちろん密閉しているが、もうだいぶ擦り切れてアリが侵入するぐらいの隙がある。
今までの国では考えられなかったこと、やはり環境が一変したな。

僕の好きなマレーシアのインスタント焼きそば、Sedaap。


1袋€0.39✕3袋。
そこらのアジアンショップに売っていて決してめずらしくはないのだが、久しぶりに食べたらやっぱこれウマイな。

ヨーロッパのアジアンショップはどこも同じようなラインアップで、インスタントヌードルは中国製韓国製などばかりで、日本製はない。
もしペヤング特大が売ってたら、たとえ高くても買う。



エッグタルトといえばマカオが有名だが、マカオはポルトガルの植民地で西洋文化の影響を強く受け、もともとポルトガルにあったパステル・デ・ナタと呼ばれる菓子がアレンジされてマカオでエッグタルトが生まれた。
街を歩いているとパステル・デ・ナタ(似たようなものなのでもうエッグタルトと呼んでしまうが)を売っている店をよく見る。
しかしあまりにミニサイズで、6個で€5(1個103円)が相場のようで、割高感。

スーパーで、4個で€3.00→値引き後€1.96(1個61円)を発見。


面積は小さいが厚みがあり、カスタードたっぷり。
想像していたよりうまかった。
また買おう。
















Lisbon, Portugal

15020km



2 件のコメント:

  1. 僕もシャワーはせめてお湯が出れば良いですわー、って感じです。
    エディンバラで見たような重層な街並みから彩りのある街になりました。
    日差しが明るくなって更にそう見えるのかもしれませんが。

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    1. 太陽の当たり具合によって建築様式やデザインが変わる、ってあるかもしれませんね。

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