2018年6月2日

イラン(サラフス) → トルクメニスタン(サラフス) 国境越え

イラン側
国境が開くのは8:00~17:00。
トルクメニスタンとは時差があるので、逆方向から来る人はトルクメニスタン側の時間を要確認。

国境に近づくと、その辺でたむろっている人たちが、僕が行くべき建物へ誘導してくれる。
最後までイラン人は親切だ。

越境者は僕ひとりだけ。
地元イラン人もトルクメニスタン人も往来が制限されているので、ここに来るのは僕のような第三国者と輸送トラックだけ。

1.
パスポートコントロールで出国スタンプが押される。

2.
すべての荷物を機械に通す。

これで出国完了。

緩衝地帯
両国のイミグレーション間に1~2kmほどの緩衝地帯がある。
バックパッカーたちから、ここは徒歩の通行が禁止でバスに乗らなければならないと聞いていたが、自転車は通行できた。

トルクメニスタン側
人と言葉がガラリと変わった。
国名からトルコっぽさをイメージしていたのだが、アジアっぽさの方が色濃い顔つき。
イラン人とは明らかに違う。
パスポートを見せると、「ジャポーン! トヨタ! グー!」と喜んでくれて、ここでも日本人は好印象のようだ。

1.
パスポートコントロールで質疑応答。
GPSを持っているかと聞かれたので、スマホのGoogle Mapsを開いて見せ、出国までの旅程を説明した。
都市での滞在ホテル名を聞かれた。
イランのSIMでここでもネット接続できたのでその場で調べることも可能。

2.
隣の窓口「BANK」で入国税US$14を払う。
ビザの支払いの時ような紙幣の規定はない。

3.
レシートをもらってパスポートコントロールに戻る。
顔写真を撮影、親指の指紋を機械で読み取る。
入国スタンプが押される。
イランで撮った写真を見せてくれと言われて見せたが、これは係員の興味本位だったかもしれない。
プロブレムになりそうな画像をお持ちの方はあらかじめ隠しておいた方が無難かもしれない。

4.
待機。
待機中にも係員がやってきて似たような質問を繰り返された。
どの係員も英語は上手ではない。
僕の他に数人のトラックドライバーらしき越境者がいた程度だったが、数十分待たされた。

5.
すべての荷物を機械に通す。
その後、バッグを開けて中身を係員に見せ、所持品を説明。
これは形式的なチェックなので、大まかでいい。
係員も、自転車でやってきた外国人が妙なものを持ち込むとは思わないだろう。

これで入国完了。

トータル1時間40分。
入国でえらい待たされたが、係員は終始友好的だった。

「Welcome to Turkmenistan!」

やっぱうれしいものだな、この言葉。

両替
トルクメニスタンの通貨マナトは、イランでの入手はできない(難しい)。
首都アシガバードにATMがあるらしいが、僕は首都には行かない。
なのでまた、持ち合わせのドルを両替することで5日間をしのぐ。

そしてここでも、公定レートと闇レートがある。
公定は、
US$1=3.5マナト
闇は、旅人情報によると、
US$1=18.5マナト

すさまじい差。
公定レートは参考にならないと言っていい。

入国を終え、一般道に入るやいなや、10人ぐらいの両替屋が駆け寄ってきた。
僕は瞬く間に囲まれ、身動きがとれなくなった。
両替屋にもグループがあるようで、大きく2グループで「オレと両替しろ!」「こっちが先だ! 引っ込んでろ!」とケンカが始まった。
本気なのか演技なのか。

僕は「まあまあ、ちょっと落ち着いてよ。」と笑顔をつくったが、僕の方こそこれは演技。
悪徳両替屋にだまされた経験を忘れちゃいない、警戒心をグッと引き上げる時。

まず、こいつら近い。
僕の自転車や荷物にベタベタ触る。
バッグを開けられたりポケットの中の物をすられたりしないよう神経を走らせる。

最初の男は、公定レートでの額を提示してきた。
「もうそういうのいいから、わかってんだから。」という意味をこめて無言で相手を見つめたら、闇レートでの額を出した。
すると別の男が、「US$1=20で両替するぞ!」と言ってきた。
僕が「マジ? じゃああんたと両替する!」と言ったら、最初の男が「待て! 20で両替するからそっちに行くな!」と必死で制止してきた。

本当に20での額を渡されたので、確認。
ここで初めて、自分のドルを相手に見せて、交渉成立。
決して自分のものを最初に渡してはいけない。

余ったリアルも両替できた。
わずかな額で、イラン側では両替屋から声をかけられなかったからこのトルクメニスタン人にくれてやってもいいぐらい、レートも正確に把握しないまま両替した。


Alat, Uzbekistan

3801km



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