2019年8月29日

バンフ

野宿地からわずか20km、バンフに到着。
バンフはロッキー観光南側の拠点。

まずはキャンプ場、ではなくタイヤ探し。
決して大きな街ではないが、これだけアウトドアがさかんであれば、タイヤを入手できる可能性は高い。
(レイクルイーズにも店はあったが同サイズのタイヤはなかった。)



あった!
シュワルベの26×2.00が2本!



LAND CRUISERという未知のシリーズ。
MARATHONに比べてやや溝が深く、ややオフロード向けっぽい。
ツーリングにおける耐久性、耐パンク性については不明。
今は細かいことにこだわっている場合じゃない、シュワルベのジャストサイズが2本そろっただけでも万々歳。
しかも、1本C$30(2388円)という安さ。
日本ではMARATHON1本4000円以上した記憶がある。

それから、キャンプ場へ。
エイドリアンとともに向かう。

Tunnel Mountain Campground。
今まで僕が見た中で最大のキャンプ場。
トレイラー用のVillageⅠと、テント用のVillageⅡに分かれている。
VillageⅡはA~Kまでブロック分けされており、各ブロックに62のサイトがある。
VillageⅡだけで682ものサイトがある計算。

まだ朝10時だが、すでに「FULL」の表示がついていた。
でも行って聞いてみたら、空きサイトがあると言われた。
エイドリアンとサイトをシェアし、1人1泊C$18(1433円)。

エイドリアンは最初1泊だけすると言っていたが、僕が2泊すると言ったら、じゃあ自分も2泊すると言い出した。
彼は自分の意見を強く主張するタイプではなく、いつもこちらに合わせてくる、ヨーロッパ人らしからぬヤツだ。
元々そういう性格なのか、それとも日本で1年暮らしたことで「和」を習得してしまったのか?

まあでも、よかった。
タイヤ確保、キャンプ場確保。
これで不安要素解消。

さっそく履き替え。


ジャスパーもバンフも、国立公園の中にある街。
キャンプ場は国営のみで、私営はない。
社会主義的独占企業。
ほとんどの国営キャンプ場はシャワーなしだが、ジャスパーとバンフにはシャワーあり。
コンセントはトイレの洗面にあるが、さすがにトイレで充電する気にはなれない。

久々のシャワーでスッキリ、汚れ物もすべて洗濯。


洗濯物をロープにかけ終えたとたん、雨が降り出した。

今まで、キャンプ場にいるのはほとんど白人だったが、ここはインド人と中国人が多い。
かれらの流暢な英語から察するに、わざわざインドや中国から遊びに来たわけではなく、おそらくバンクーバーあたりに在住のアジア系カナダ人なのだろう。
行儀、礼儀、マナーなどは、インドにいるインド人や中国にいる中国人とはまるで違う。
VillageⅠは白人が多そうだ。

夕方、炊事しようと焚き火を始めたとたん、雨が降り出した。

翌日。
キャンプ場にいてもしょうがないので、朝から街へ。
まずは自分のサイトから道路に出るまで1.2kmほどあり、そこから6kmほど山を下って、ようやく街の中心。

週末ということもあってか、メインストリートは人でごった返していた。
日本人の僕がカナダの街で「人多っ!」とボヤくほどだから、よっぽどだ。

ビジターセンターはジャスパーと同様、Wi-Fiはあるがコンセントがなく、椅子すらなく、長居できるような環境ではない。
マクドナルドは超満員、とても入る気になれない。

メインストリートから少しだけはずれたところにあるTim Hortonsに行った。
Tim Hortonsはそこそこの街なら必ずと言っていいほどある、カフェ+ファーストフードのチェーン店。
店員は若いアジア人ばかりで、不親切でいいかげん、サービスの質は悪い。
いつもオーダーしたのと違うものを出してくる、人の話をちゃんと聞け。
食べ物もおいしくない。
なので僕はここが好きじゃないのだが(マクドナルドの方がはるかに好き)、安定したWi-Fi、コンセントがある確率も高く、利用することが多い。

この日は朝から行列ができていて、オーダーするまで15分ぐらい並んで待ったが、なんとかコンセントがある席を陣取った。
コーヒー1杯で5時間ぐらい居座った。
後にエイドリアンから、図書館にもコンセントとWi-Fiあるよと教わった。
マジか、今度から図書館を利用しよう。

午後、街を散策。
カナダで街歩きなんてめずらしい、いや初めてかな。
バンフは、見られることを意識した小洒落た街並み。
仕方ねえ、何枚か撮ってやるか。















日本の食品が売られているコーナーがある、と先日出会ったキクチさんから教わったので行ってみた。
売店、というよりは駅のキオスク並みの小さな一角。
今の僕なら、この店にある食べ物すべて1日で食い尽くせそうな気がする。
価格は日本の倍ぐらい。
店員は日本人。

悩んだ結果、買ったのがこれ。


トータルC$17.17(1368円)。
おにぎりといなり寿司はベンチでその場ですぐ食べた。
ああ・・・ダメだ・・・泣きそう。
きっとこのおにぎりは工場で機械がつくったものなんだろうけど、それでもなお母国のソウルフードは胸に沁み入る。
人目もはばからず、「うんめ~!」と声に出した。









キャンプ場に戻り、絶対に雨が降らないであろうことを確信してから、火をつけた。


1年半ぶりの納豆。


「におわなっとう」じゃなくて思いっきり「におう」納豆が良かったな。








Lake Louise, Alberta, Canada



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