2019年10月30日

モニュメントバレー 1




白人によるアメリカ大陸の開拓は、先住民を追いやることであった。
現在は荒涼とした厳しい土地が先住民の居留地となっている。
ナバホ居留地(Nabajo Nation)はユタ、アリゾナ、ニューメキシコの3つの州にまたがり、ひとつの国家(nation)として独自の行政、司法が定められている。
人口は17万人ほど。






荒野に突如セブンイレブン。

店員はナバホ。
ナバホ居留地では酒が禁止されており、どこにも売っていないようだ。
ユタ州ではモルモンも禁酒だし、酒嫌いの僕としては、もし国外に住むとしたらユタ州はその候補となりうる。




ナバホの聖地、モニュメントバレーが見えてきた。

夕方はこのポイントは逆光となる。


風化と浸食によって削られた岩山が、あたかも記念碑のように並んでいることからモニュメントバレーと呼ばれる。


風向きは変わりやすく、ここ数日は強い向かい風。
アップダウンもきつく、予定通りに進めない。

そして、毎日パンクする。
1日1回から1日2回ペースになってきた。
LAND CRUISERはやはりハズレだった、少なくともツーリング向けじゃない。
シュワルベもこんな貧弱なタイヤをつくってるんだな。
今MARATHONが売っている店があったら迷わず買うところだが、あいにくここはナバホ国、自転車屋なんかありゃしない。

この日は力尽きて、野宿。
廃墟と化したナバホのジュエリーショップにテントを張った。

とにかく風が強いので、こんな掘っ立て小屋でもだいぶ安心感がある。


夜は満天の星空。
風はさらに猛威を奮い、一晩中風の音が聞こえた。
日中は20℃と暖かかったが、急激に冷え込んだ。

朝。

雪!?
全然気づかなかった。


雪景色の朝焼け、この神々しさ。


風はまだ強く、冷たく吹きつける。
-10℃。

そして、やはりパンクしていた。
毎朝パンク修理するのがライフワークになりつつある。













Kayenta, Arizona, USA

31750km



2 件のコメント:

  1. いかにもアメリカ中西部の風景ですね。
    体感したこともない何をもってアメリカらしいと言えるかは、映像で見たことがある程度の概念なのですが。
    風景、食べ物、人柄、制度と有形無形のものも含めアメリカほど「らしい」が当てはまる国はないのではと思えます。

    もしも馬を乗りこなせたらこの荒野を存分に駆ってみたいです。
    最近ずっと写真は正常に表示されています。

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    1. そういったイメージ、固定観念、ステレオタイプを崩壊させてくれるのが旅です。
      今まで旅した国で、イメージ通りだったところなんてひとつもありません。
      でもたしかにアメリカは、陸地で接している国が少ないから他国と混同されず特徴も際立つでしょうし、オーストラリアほど孤島でもないからヨーロッパと程良く関わることもできて、力を蓄えながら独自の歴史を歩んだことが「らしさ」を育てたのでしょうね。

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