2019年11月16日

デスバレー国立公園 2

ファーニスクリークから片道30km、日帰りサイクリング。














今自分はどこの国にいるのか。
あまりに広大、人気のない砂漠にいて感じるものは、地球、大地、静寂。
国なんて消失する。

イスラエルの死海も「死」のネーミングだし、海抜より低いところには生物は棲みつかないのか。




生物、いた。


コヨーテ。

コヨーテはオオカミの近縁だがオオカミより小型で、外見はキツネにも似ている。
環境適応に優れており、ここではネズミなどの小動物を捕食しているらしい。


近づいてきた。

通常、野生動物は人間に近寄ってこない。
おそらく誰かが餌付けしてしまったのだろう。
道路を通る人間は食べ物をくれるものと学習し、ねだるような表情で僕を見つめる。


どの車もコヨーテを見つけて止まり、写真を撮る。


餌をくれる者をずっとここで待ち続けているかのようだ。




悪魔のゴルフコース。

ここでゴルフをやるのは悪魔ぐらい、というネーミング。
かつては塩湖だったが干上がり、残された塩の結晶が風によって削られ続けている。
今も変化し続けており、塩の結晶がきしんだり割れたりする音が聞こえる。








デスバレーの最低地、バッドウォーター(標高-86m)。






崖の中腹に「シーレベル」の標識が。




一面、塩地。



デスバレーで最も暑い場所でもある。
11月現在でも30℃超。
暑さはまだ耐えられるが、異常に喉が渇く。







ここで引き返し、またファーニスクリークのキャンプ場へ。
帰り道、またあのコヨーテを見た。
やはり車が止まって写真を撮り、コヨーテは餌をねだるように車に近寄っていた。

またリゾートのプールでシャワーを浴びたが、今度は$10取られた。
月曜だけ無料ということなのかな。

夜。
砂漠地帯でも海抜以下だと大気が堆積するので、星空はそれほどきれいではない。
ただこの日は満月、ライトが必要ないほど明るく夜空を照らしていた。


Ridgecrest, California, USA



2 件のコメント:

  1. デスバレーを走る世界一過酷なマラソンことバッドウォーター135に参加した人の言葉で、
    あまりに静寂だと自分のまばたきの音が聞こえると聞きました。
    そんな感触はありましたか?

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    1. まばたきの音はしませんよ。
      無風で空気も動かず、無限の密室に閉じ込められたかのような感覚に襲われます。

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