2020年2月15日

チアパス

単調で特筆すべきこともあまりなく、淡々と進む。
毎日30℃超。
街もジメッとしてきれいではなく、爆音BGMが轟く。
宿も狭くて汚い割には少し高くなった。
扇風機ではなくエアコン付きの宿も現れるようになった。

風景写真もあまり撮っていない。
イグアナは撮れた。



マンガやん。


いったん海から離れてまた内陸へ。




バナナ畑。


チアパス州に入った。
だいたいこの辺からユカタン半島、グアテマラ、ベリーズにかけてマヤ文明のエリアとなる。

また山を登る。

幸い、割と短い間隔で街も宿もある。
この暑さで登りはしんどいので助かる。

標高800mほど。

ここでまた宿が安くなった。
こんな立派なダブルベッドルームで250ペソ(1477円)。

でもWi-Fiが使い物にならなかった。

今に始まったことではないが、パスワードを手書きで渡してくる宿が多い。
外国人の書く文字は解読が難しく、毎度確認に時間がかかる。
確認してもいざ入力すると、接続できないことが多い。
どう見ても小文字だと思っていたのが実は大文字だったりするからだ。
ここの宿では、何度も試みてようやく接続できた、と思った矢先にWi-Fiが消失してしまい、結局自分のSIMを使った。



まだまだ登る。


ようやく涼しくなってきた。
暑さが和らぐだけで登りのしんどさも半減する。


標高1900m。


これは雲ではなく、ゴミを燃やしていた。

キツい登りでぼちぼち空気も薄くなってきたところで、こんな有毒ガスを吸わせないでくれ。

奥地へ行くにしたがって、また先住民色が濃くなってくる。
スペイン語ではない言葉も聞こえてくる。
いかにも中米先住民の格好をした女性が見られるが、なかなか写真は撮りづらい。

標高1200mまで下降。

めずらしく木造の宿。

120ペソ(709円)。
バスルーム付きプライベートルームとしては、メキシコでは過去最安。
隣の部屋の声が丸聞こえ、足音やドアを閉める音もそのままダイレクトに聞こえてくる。
やっぱコンクリの方がいい。
涼しいのでエアコンも扇風機もない。

コーヒー豆。


険しいアップダウンを繰り返す。
この日も1日で1000m以上高度を上げなければならない。

また雲。


路肩なし、怖い。
テールランプをつけているのだが、役に立ってるだろうか。

道はさらに細く粗く、ローカルロードとなった。
山の中だが、村があちこちにある。

皆、僕をめずらしそうな目で見つめる。
話しかけてはこない、ただただじっと見つめる。
女性はかなり警戒しているのがわかる。

雨。
レストランに避難。

レストランの女性たちも、最初は僕があいさつしただけで「何!?」みたいなリアクションで言葉に詰まっていた。
その後は親切に対応してくれたが、子供たちは距離を置いたところから僕をじっと見つめていた。
見られすぎるとリラックスできない。

まもなく土砂降りとなり、ちょうどいいタイミングでレストランが現れてくれて運が良かった。

このレストランの女性たちも先住民の服装で写真を撮りたかったが、どうも言いづらくて踏みとどまってしまった。

雨はすぐにやみ、曇り空の中をさらに登る。
見られ続けるので、曇り空でもサングラスをかける。

標高2300mまで上昇。
同じ2300mでも中央高原よりこっちの方がだいぶ険しかった。


San Cristóbal de las Casas, Mexico

38320km



2020年2月8日

ベラクルス

コルドバの先もひたすら下る。
緩やかで長いストレート。
ブレーキをかけることなくスイスイと進む、理想的な下り。

後ろを振り返ると、オリサバが。


美しき独立峰。



これは、メキシコで一番美しいかもしれない。


 
下って下って、海抜0m。
東海岸のメキシコ湾へ出た。
気温上昇。
湿った潮風。

メキシコ湾といえばオルメカ文明、オルメカ文明といえばこの頭像。

西から東へメキシコを横断したことになる。


港町、ベラクルス。







床屋へ行った。
上手に丁寧に要望通りにカットしてくれて、40ペソ(236円)。
アメリカの床屋はこれよりやや大ざっぱで20ドル(2196円)、およそ10倍!
こういう理解しがたい物価の差を目の当たりにすると、貧しい国でもちゃんと仕事する人を応援したくなる。

宿は180ペソ(1063円)。
便座なし、洗面所が詰まっていて水がなかなか流れない。
でも安いからいい。

暑い。
扇風機なしではいられない。

またあの小さな蚊が復活。
室内にゴキブリも出た。
日本のと同じぐらいのサイズかな。
でも安いからいい。

ゴキブリは何の害もない。
僕はまったく気にならない。
日本でシェアハウスで生活してた時、同居人(主に女性)たちのゴキブリに対する異常な過剰な騒ぎっぷりを思い出した。
旅に出てしばらくたった後も、シェアハウスの同居人から「浅地さん、またゴキブリが出ました、どうすればいいですか?」というメールが来たりした。
決して殺さず仲良く共存してください。

翌日。

ベラクルスはローカル色の強い汚い街だと思ってたが、海沿いに少し進むと近代都市が現れた。

アメリカ資本の大きなホテルが軒を連ねていた。
こっちは安宿はなさそうだ。

路肩ありの一般道。

日中32℃。
死にそう。
なぜ高原から下界へ降りてきてしまったのか。
でも無人地帯ではなく、所々にコンビニOXXOがあるので助かる。
アイスと冷たいスプライトをたっぷり体内に流し込んで冷やす。

向かい風の熱風を食らうが、この辺は風の影響よりも勾配の影響の方が大きい。
何よりも路肩がちゃんとあるから、それだけで安全安心。

ミニチュアみたいな街。

よく見たら墓地か。


ドライな西側と違って、東は湿地帯なのか。

大河に沿って。

また路肩消失したが、交通量少ないのでそれほど脅威はない。
こういうローカルロードだと舗装されてるだけでもマシと思うべきか。

雨のため連泊。
宿は200ペソ(1169円)。
狭いボロ宿、また便座なし。
でもWi-Fiはまとも。

最近、宿代の安さをいいことにダラケてペースが落ちている。
メキシコもまだ先が長い。
ひとつの国に長くいすぎると気持ちの盛り上がりを維持できなくなる、少し急ごう。

プリン735g、60.27ペソ(352円)。

メインの晩飯代よりプリン代の方が高くなってしまった。
しかしこれで735gなら、2kgぐらいは平らげられそうだ。
いつかチャレンジしてみたい。


Cosamaloapan, Mexico

37695km



2020年2月4日

オリサバ

写真だとフラットに見えるが、それなりにアップダウン。

 だからどうして高速道路にハバネロをばらまく?

標高2700mまで上昇、その後また下降。

メキシコで3番目に高い山、イスタシワトル山(5286m)。

長ったらしい名の街で1泊。
宿は280ペソ(1606円)。


メキシコで2番目に高い山、ポポカテペトル山(5426m)。

わざわざ噛みそうな、そしておぼえられなさそうなナワトル語のネーミング。

ポポカテペトル
ポポカテペトル
ポポカテペトル・・・


頻繁に噴火を繰り返している活火山。



やっぱ独立峰ってかっこいいな。


プエブラという都市を通過。
メキシコシティが東京だとすると、プエブラは横浜といったところか。
高速は首都高のごとく分岐と合流がめまぐるしく、路肩もあるんだかないんだかよくわからず、なかなかの緊張感であった。
もうしばらく大都市はいいや。

高速サービスエリアにあるコンビニOXXOにはタコス屋さんが入っている。

ケサディーヤ。

中にチーズが入っている。
日本のコンビニで売ってるブリトーはこれに近い。
1個32ペソ(187円)。
腹はまったく膨れない。

都市圏を抜けて、ホッと安心。

気持ち良いフラット。
何の障害もなくスイスイ進める日の方がレア。

メキシコ最高峰オリサバ山(5636m)。

中米最高峰でもあり、北米大陸としては3番目に高い山。


これは休火山だが、やはり美しい独立峰。
メキシコにある3つの5000m級高峰をたて続けに見ることができた。


田舎へ行くほど、といっても首都を離れてまだまもないが、イヌが増え、いちいちギャンギャン吠えられ追いかけられる。

なかなか高度な4人乗り。

おぼえる気になれない名の街で1泊。
宿は300ペソ(1721円)。

立派なホテルだが、客はほとんどおらず。

ベルを鳴らして10分ぐらい待って、ようやく人が現れた。
なんとなく嫌な予感はしたが、お湯が出ず、久々の水シャワー。
Wi-Fiも調子悪かった。

翌日、くもり。

オリサバ山、晴れてたらいい眺めだろうに。

雲が切れたか、と思ったら違う山だった。

見えたのは手前にあるまた別の山。
晴れたとしてもこの方向からだとオリサバは奥に隠れてよく見えないようだ。

標高2700mまで登った後、ひたすら下る。

この後、雲の中に突入。


視界は20mもない。
路肩なしの一般道だったら走行を断念するレベル。



メキシコ高原を抜けると、下れば下るほど山が険しくなるという不思議な体験ができる。
テーブルマウンテンのように頂上は広大な平原で、そこに首都もあるのだが、中腹は険しい山がちな地形となっている。
ここがまさにその中腹なのだが、何も見えやしない。



20kmほど雲の中を突っ切ると、ようやく視界が開けた。

雨。

車が止まって、菓子をいただいた。

ひたすら下って下って、標高900m。
コルドバという街。

今回のWARMSHOWERSはホステルのオーナーで、民家ではなくホステルに無料で宿泊させてもらえた。


Casa Bonita Hotel-Hostel

セルビア人の旦那さんと、メキシコ人の奥さん。
人口700万人の小国セルビア人に出会うのは非常に稀。
3年前にメキシコに移住したそうで、「2012年にセルビアにいた? 日本人自転車盗難事件を知ってる?」と聞いたら、「もちろん知ってるさ! まさか君!?」
当ブログにも繰り返し書いたが、僕にとってセルビアは特別な思い出の国。
彼とはすぐにうちとけて、興奮して話しこんだ。

奥さんは、IYEO(日本青年国際交流機構)という政府のプロジェクトで何度も日本に行ったことがあり、「日本はセカンドホームよ」と言っていた。



お二方とも流暢な英語を話す。
ただ旦那さんの方は、マシンガントークで話が止まらない。
そう、これがセルビア人。
ジェリコを思い出す。



ふたりはベトナムで出会い、メキシコでホステルを経営することに決めたそうだ。
飾り物、椅子、壁の絵など、すべて自分たちの手作業でオリジナルの宿を作り上げていく。
夢があっていいな。

ドミトリーは僕ひとりで独占。

各ベッドにコンセントと照明、ちょっとした物を置くミニテーブルも気が利いている。

今のところメキシコのホステルでは、だいたいコンセントを確保できている。
ペンションアミーゴは建物がとても古くコンセントも不便で、閑散期だったから確保できたが繁忙期だったら難しかったかもしれない。
ホステルをやっていくなら各ベッドにコンセントは絶対必須、建物が古かろうが経営側がなんとかアレンジするべし。

難点は、ここにはキッチンがない。
基本的にはホテルで、一室ドミトリーがあるというだけのようだ。
ホステル的なサービスはない。

外食で腹を膨らますのは難しい。
特に日曜日は閉まっている店が多く、開いてたとしても僕が行く時間帯には準備中だったりする(準備中なら閉めとけや)。
まだよくわからないが、僕が腹を空かせて街をさまよっている時に限ってレストランはやっていない。
運良くありつけたとしても、一食じゃとても満腹には程遠い。
アメリカよりは格段に安くなったものの、メキシコでも腹一杯食べるとしたら相当な額になるだろう。
結局、最も手堅いファーストフードKFCがあったので行ってみた。
Mega Boxとかいう109ペソ(629円)もするメニューでも子供のおやつほどのボリュームで、その後スーパーでケーキ3個と菓子数点を買ってなんとか落ち着かせたが、依然ひもじい。


Veracruz, Mexico

37544km