短時間で一気に積もった。
このままじゃテントが埋もれてしまう。
キャンプ場のオフィスにあるシャベルを拝借。
テントを守るために雪かきしたのは初めて。
スーパーパウダーなのでサラサラと軽やかだ。
下の土も乾いている。
あまりに今さらだが、北米のキャンプ場にはクマ対策の食料庫が用意されていたりする。
このキャンプ場は、各サイトに食料庫が用意されている。
チェーンのフックが凍ってしまい、ライターで炙って開けた。
道路は走れないので、道路じゃないところを駆け回って遊ぶ。
ぐっと冷え込み、-17℃。
気分高揚ハイテンション!
ちょうど5年前の10月も、ノルウェー最北端で大雪が降った。
あの時はスタッドタイヤを履いて雪道を走った。
あまりにサラサラの雪。
雪合戦もできないし雪だるまも作れない。
RVサイトは繁盛してる。
翌日は晴れたが、道路はまだ走行できる状態ではない。
また河原を散歩。
白い雪と青い空。
美しい。
川が凍らないのは、そこら中で温泉が湧いているから。
バイソンもできれば水に浸かりたくないのだろう、豪快にジャンプ。
このルックス、やっぱ惚れ惚れする。
休憩。
晴れて気温上昇したわけではなく、逆にさらに低下。
ネットできないので、掲示板に貼られる天気予報を毎日チェックする。
あまりに今さらだが、アメリカでは温度は摂氏℃ではなく華氏°Fが使われる。
長さや重さは大まかに暗算できるが、この°Fは本当に意味不明、瞬時に暗算するのは難しく、いちいちアプリで換算しなければならない、まったく非合理的。
キャンプ場のレセプションスタッフの老夫婦が、テント泊している僕を見かねて、かれらの住処であるRVに招待してくれた。
ディナーをごちそうに。
夫婦はすでに退職しているが、今年の夏は自宅を離れてこのキャンプ場で季節限定で働きに来ている。
リゾートバイトみたいなものか。
固定式の家と移動式の家、ふたつあると人生の選択肢も広がるな。
「今キャンプ場のオフィスでは皆あなたのこと心配してるわよ」
今夜はあまりにも寒すぎて死ぬぞ、ということでソファーベッドで寝させてもらった。
ふだんこのソファーは犬の居場所だそうで、夜中に何度か犬が乗っかってきた。
Rigby, Idaho, USA