・一部を除いて大半のキャンプ場はすでに冬季閉業中
・キャンプ場以外でのキャンプは一部で限定的に認められているが冬季は全面不可
・営業中のロッジはまだあるが相場は$200前後←却下
・翌日(10月9日)の大雪で道路閉鎖箇所が出てくるのはほぼ確実との見込み
いろいろ手は考えてみたが、見てみたいところすべてを自転車でじっくりまわるのは現状不可能のようだ。
ホストが、車でイエローストーンを通過して安全な南口まで送ってあげよう、と提案してくれた。
たしかに、この状況では車の助けを借りる必要があるかもしれない。
でも車で通過するだけじゃ、せっかくここまで来た意味がない。
結論としては、国立公園内にある営業中のキャンプ場まで車で送ってもらい、そこで大雪をやりすごし、道路復旧したら行ける範囲でまわってみる、ということにした。
イエローストーン国立公園。
1872年に設立された世界初の国立公園。
1978年に世界遺産第1号(最初に選ばれた12遺産のうちの1つ)となった。
現在営業している3つのキャンプ場のうち、一番立地の良いマディソンキャンプグラウンド(標高2000m)。
通常キャンプサイトは$28だが、サイクリスト特別価格が設定されており、$9.46。
すばらしい、こういうひいきは喜ばしいことだ。
日中は気温が上がり、穏やかだ。
翌日大雪だなんて信じられない。
近くの河原を散歩。
また会ったね、バイソン。
撮影していたら、中国人グループが大声を上げながら僕の前に出てきた。
動画撮影中に騒がれたのですごく嫌だったが、幸いかれらの声は拾われなかった。
いや僕の動画はともかく、かれらは野生動物に対する配慮もないのか。
公園内では毎年のように事故が起きるそうだ。
昨年はバイソンに近づいて撫でようとした少女が攻撃されて重症を負ったとか。
カナダでバイソンに遭遇したところはふつうの道路だったが、ここは大勢の観光客が訪れる。
いちいち人が集まってきて写真を撮る、それだけでも野生動物にとってはストレスになるに違いない。
僕も写真は撮りたい、できるだけこちらの存在を意識させないよう、気配を殺すようにはしている。
この日は散歩だけして、テントに戻って晩飯。
リビングストンのスーパーで買ったターキー、$0.90!
骨があるので肉の割合は見た目より少ないが、にしても安い。
やはりアメリカの物価、わからない。
キャンプ場から少し離れたところにあるトイレの建物内に、コンセント、ベンチ、自販機があり、寝るまではここですごす。
自販機でドリンクを買ったのなんてすごい久しぶり。
ドリンクは350mlの缶ジュースで、どれも$1.50、意外にリーズナブル。
売店もあり、小さいながらも最低限の食料があり、しかも高くない。
あとはシャワーとWi-Fiがあれば言うことなしだが、でもこのキャンプ場はかなり設備が整っていると言える。
数日すごすぐらいなら苦にならないと思う。
この夜は0時ぐらいまで起きていたが、空は雲もなく、暖かかった。
本当に雪なんて降るのかな。
Rigby, Idaho, USA
30630km