2020年3月1日

チチェン・イッツァ

メリダ。

カンクンよりも人口の多い都市だが、大都市感はなくすごしやすい。
台湾の自転車メーカーMERIDAとは関係ない。

El Mayab Hostelに2泊。
ドミトリー1泊144ペソ(793円)。
久々に朝食付きの宿。
久々にインスタントじゃないコーヒーが飲めた。

円安は一時的だった。
対ペソだとメキシコ入国時より円高になった。

メリダから120km、ピステという街まで移動し、チチェン・イッツァの遺跡へ。

何この行列!?


遺跡でこんなに並ぶのは初めて。
朝一番、開場と同時に来たのに。
ピステは小さな街、ホテルもそんなに多くあるわけじゃない。
この人たちは別の都市から大型バスでやってきたようだ。


30分ほど並んで、ようやくチケット購入。
チケットはなんと外国人497ペソ(2738円)、メキシコ人210ペソ(1157円)。
テオティワカンやパレンケなどの6倍強。
平日でもこのにぎわい、儲かってしょうがないだろうな。

チチェン・イッツァは9~13世紀に栄えたマヤの都市遺跡。

ククルカンのピラミッド。

やっぱり観光客写ってほしくない。
人の流れが途切れるわずかな瞬間を待つ。



「ククルカン」はアステカの神「ケツァルコアトル」のマヤ語。

階段91段×4面=364段、最上段の神殿を加えると365になる。
またピラミッドは9層になっており、各面は階段で左右に分断されて18段、これはマヤの1年が18ヶ月であることを表している。



このヘビがククルカン。


春分の日と秋分の日の太陽が沈む時、階段の側面に当たる陽の光がちょうどククルカンの頭とつながってベビの胴体のように見える、というトリックが仕掛けられている。
見てみたいものだが、3月20日まで待てないし、その日はどうしょうもないほど混雑するだろう。














ピラミッドの精巧なトリックとは裏腹に、こういうのは雑だな。










球技場。


天体観測所。

よく言われるように、マヤは高度な天文学や数学を発展させておきながら、鉄器や車輪が存在しなかった。
文明というのは、必ずしも直線的に進化していくものではなく、偏りがあるものだ。
現代の我々の文明も、自覚がないだけで偏りがあるのかもしれない。
ITにばかり技術を集中させすぎて、おろそかにされてしまっているもの、考えたらいろいろありそうだ。
数百年後の人類から、「この時代のやつらIT好きすぎるだろ」とか言われてるかもしれない。


Valladolid, Mexico

39302km