2020年2月26日

ユカタン

34℃。


パレンケの先、ユカタン半島はほぼ平地。
もう山はない。
ずっと向かい風だが、たいした影響はない。
暑さが最大の障壁となる。

イグアナたくさんいる。

おなかプニプニしてみたい。







宿代上昇。
相場は400ペソ(2310円)、バハカリフォルニアと同じぐらい。
満足なスーパーすらない田舎街でも宿代は高い。

今までの宿との違いは、エアコンがあること。
たしかにこの暑さでエアコンがなかったら死ぬ。
でもそれだけでこんなに値上がりするものか。
値上げするなら冷蔵庫も付けてほしい。

それ以外のサービスは、今までと変わりない。
Wi-Fi不安定だったり、便座なかったり、お湯出なかったり。
基本的にこの辺の宿は水シャワー、それは問題ないのだが、お湯が出ないのならその分値下げしてほしい。
それどころか、「お湯が出る部屋は500ペソ(2888円)よ」だなんてふざけたことを言う。

ホテルの備品で最も不要なのは、なんといってもテレビ。
一度もスイッチ入れたことない。
テレビも宿代に含まれてるとしたら、こんなムダなものはない。
現地人だって、今どきWi-Fiさえあればテレビなんて見ないんじゃないかな。
テレビなんかいらないから、冷蔵庫をくれ。


奇妙な鳴き方をするサル。

悲しきモンスターみたい。



















Merida, Mexico

39121km



2020年2月21日

パレンケ

サンクリストバルの先は下り。
しかし道は単純ではない。
険しいアップダウンを繰り返しながら少しずつ高度を下げていく。
下りも傾斜がきついので、ブレーキをかけっぱなしで手が疲れる。

さらに無数のバンプが次々に現れ、せっかくの下りのスピードをいちいち殺さなければならない。


これも今に始まったことではないが、アフリカや中南米など貧しい国ほどドライバーが粗暴になるので、街や村の前後にはバンプが設置されていることが多い。
メキシコのドライバーはだいぶお行儀良くなったから、もうこんなもの壊してしまっていいんじゃないかとも思っていた。
車もいちいちブレーキをかけるので、バンプ周辺で無意味に渋滞が発生することもある。

しかしアメリカから遠ざかるほど、特にベラクルス以降ドライブマナー悪化、車優先(自分優先)的になり、クラクションを鳴らすクズも増加してきた。
まだかれらにはバンプは必要なのかもしれない。
国としては、いつまでもこんなものを残しているのは恥ずべきことだ。

にしても、この山間部の先住民エリアは数が多すぎる。
こんなに執拗につくらなくてもいいし、つくるにしてももっと角度をなだらかにしてもいい。

何にしても、自転車にとってはとばっちり、いい迷惑だ。
ブレーキも摩耗するし、パーツや荷物も衝撃でダメージを食らう。



この日は100kmかけて標高2100mから900mまで下ったが、けっこうハードだった。
下った気があまりしない。

翌日。
標高900mからほぼ0mまで下る日なのだが、朝からいきなり長く険しい登り。

朝出発した街がはるか眼下に。

素直に下らせてくれ。

そして相変わらずバンプの嵐。

そして、再び猛暑。


イヌも多すぎる。
ちゃんと管理しとけや。


メキシコにこんなきれいな川があるとは。


「グリンゴ!」

この山間部で何度か聞こえてきた。
発展を遂げているメキシコで「グリンゴ」なんてもはや死語になっているだろうと思っていたのだが、奥地ではまだ生きているようだ。

「Gringo」は「よそ者」という意味で、元々はスペイン人のギリシャ人に対する呼称だったが、中南米ではアメリカ人に対する蔑称となった。
蔑称といっても、僕を「グリンゴ」と呼ぶのは幼い子供だけで、意味も知らずただ反射的に呼んでいるだけのように見える。



いったん標高0m近くまで下った後、最後に標高400mの峠をかまされた。
舗装道路でこんなにも楽に下らせてくれない下りはなかなかない。


120km進んで、なんとかパレンケの街に到着。
標高80m。
とてつもなく暑い。
汗が吹き出る。

Casa Janaab Palenqueに2泊。
ドミトリー1泊193.5ペソ(1147円)。

円安になっちゃいましたね。
嫌んなっちゃいますね。

欧米チックなホステル。
設備はまあちゃんとしており、きれいな宿だ。

客は白人ばかり。
見たところ、非白人客は僕だけ。
なんでパレンケにこんなに人が集まるのかわからないが、混雑している。
僕よりはるかに強そうなガタイのいい白人女性たちが、半裸同然で闊歩している。

部屋は狭くて窮屈。
2日とも満室、予約してなかったら泊まれなかったかもしれない。
白人旅行者はマナー悪くないし、エアコンもあるので助かるが。
でも最近は個室に慣れてしまったせいか、どうもこの浮かれた空気になじめない。

パレンケの街から遺跡まで8km。

自然保護区域入場料37ペソ(219円)。
遺跡入場料80ペソ(474円)。


パレンケは、7世紀に隆盛したマヤの古代都市遺跡。

エジプトのピラミッドからは王の墓は発見されていないが、このピラミッドからは王の遺体が装飾品とともに発見されている。



遺跡内は思ってたほど混雑してないが、また白人女性が半裸同然の格好で男に写真を撮らせている。



天体観測所。

イグアナ発見。




けっこう近づけた。









遺跡よりイグアナと戯れた時間の方が長くなってしまった。





Chable, Mexico

38620km



2020年2月17日

サンクリストバルデラスカサス

標高2100m、サンクリストバルデラスカサス。

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス。
地名で5単語も使うもんじゃない。



古くからマヤ人が住み、16世紀にスペインによってつくられた街。



多くの外国人が訪れるツーリスティックな街。
ここならもうジロジロと見られることはない。































マヤの文化とカトリック文化が残る歴史的な街だが、おそらく最近できたばかりであろう大型ショッピングモールやウォルマートもある。

The Islandに滞在。
メキシコのホステルは看板がないことが多い。
ここはGoogle Mapsにも記載されておらず、住所だけを頼りに向かい、ベルを押す。

なんと個室で1泊US$5.31。


Booking.comではドルで料金表示されているが、実際に支払ったのは3泊で290ペソ(1718円)、1泊あたり572円。

ドミトリーは1泊US$4.13。
今までホステルはドミトリーにしか泊まらなかったが、この料金差なら迷わず個室。
しかも部屋は1階、自転車も室内に置ける。

個室だと貴重品の管理が楽だ。
ドミトリーだとトイレに行くにもキッチンに行くにも常に身につけなきゃならないのが面倒(他の客はたぶん室内に置きっぱなしにしてる)。

キッチンもちゃんとあり。


客層は、よくわからない。
ほとんどの人が個室なので、調理したら部屋で食べているようで、ダイニングでの会話はない。
大多数はスペイン語話者のようだ。
スタッフもごくベーシックな英語を話せるだけで、基本スペイン語でやりとりする。



水シャワー。
たまたま今故障中だと言われたが、3泊して3泊とも水だった。
僕は慣れてるからいいけど。

その他細かいことを言えばいろいろ不便はあったが、この安さでプライベートを確保できるなら、ここは長居するにはいいところだ。


San Cristóbal de las Casas, Mexico