4泊したキャンプ場を発つ。
このキャンプ場も10月20日には閉業する。
朝、-18℃。
まずは凍って地面とくっついてしまった靴をベリベリとはがす。
テントをたたむのも一苦労。
ポールが凍ってしまって簡単には折りたためない。
手袋をしているとグリップが効かないので素手でつかんで力をこめてグリグリやる。
節目周辺の氷を爪でけずったり手で暖めたりして、一節一節折りたたんでいく。
4本のペグのうち1本がガチガチで微動だにせず、抜けない。
蹴ってみたり、周辺の土をシャベルで掘ってみたりしたが、結局抜けず折れてしまった。
今回買ったテントは高かったのでペグも良さげだったのだが。
自転車も、タイヤが地面とくっついてしまっていたのでベリベリとはがす。
ディレーラーとケーブルも凍ってしまってシフトチェンジできなくなっていたが、これはちょっといじってやれば直る。
出発前、キャンプ場のオフィスの人が「コーヒー飲んでいく?」と熱いコーヒーを入れてくれた。
スタッフもレンジャーも、皆親切だ。
公園外へ出るため西口へ向かう。
街と結ばれる主要ルートはしっかり除雪されて閉鎖されることはないようだ。
エルクの群れ。
今までメスしか見たことなかったが、初めてオスを発見。
公園外へ出て、ウエストイエローストンの街。
標高差はそんなにないのだが、不思議と公園外へ出ると一気に気温上昇。
イエローストーンだけ周囲と違う異世界のようだ。
電波も入り、ネットできるようになった。
イエローストーンはその大部分がワイオミング州、ここからまたモンタナ州。
4℃。
もう暑くて、次々に服を脱ぎ捨てていく。
インナーってやつは、脱ぎたい時に簡単に脱げないのがデメリットだ。
ちょっとした峠を越えて、またアイダホ州。
アイダホといったらノー電波州、というイメージを持ってしまったが、この辺は街中でなくてもちゃんと電波が入る。
フラットー!
キャンプ場はありそうでない。
あったとしても冬季閉業中だったり、RV専用だったり。
河原野宿。
やっぱオレンジって目立つな。
ここはバイソンらしき足跡がたくさんあった。
雪があると、どんな動物がいるのかがわかる。
日が沈むとまた一気に冷え込んだ。
電波があるのでテント内でもネットがつながった。
同時期の各地の天気比較。
必ずしも北へ行くほど寒いというわけではない。
アラスカ、ロッキー、イエローストーンはだいたい同じぐらい。
最低気温を見るとイエローストーンの寒さが際立っている。
沿岸部のシアトルは温暖で雨が多い。
ラスベガスは真夏。
ここからだと地理的に近いのはラスベガスだが、 同じ国とは思えない。
つい数日前-23℃だったのに、すぐそこは30℃って、どないなっとんねん。
ちなみに、翌朝は-9℃だった。
みるみる雪がなくなっていく。
日中16℃。
暑い。
野宿する気にはなれない暑さ。
キャンプ場はない。
WARMSHOWERSは返信なし。
もう4日もシャワーを浴びていないし、同じ服を着っぱなしだから洗濯したい。
そんなわけで、モーテル。
$51。
MOTEL6はよく見る大手チェーン。
おっと。
これは快適ゴージャスモーテル。
冷蔵庫、電子レンジあり。
ベッド2つもいらないし枕6つもいらないから、狭くてもいいから安いシングルルームをつくってほしい。
でもまあ快適、堕落していきそう。
洗濯はいつもは手洗いだが、今回は大量に着込んだので、近くのコインランドリーを利用した。
SIMを買って1ヶ月たつので、チャージした。
1ヶ月$50はあまりに高いが、常時ネットできる便利さは捨てられない。
Salt Lake City, Utah, USA
31058km