首都モンロビアに近づくと、またゴミ市場。
このすぐそばで、野菜や果物など食材が売られている。
ここにゴミを捨てる人は、これっぽっちも疑問に思うことはないのだろうか?
首都に近づくにつれて路面状況も悪化していく。
大渋滞、クラクション、排気ガス、ゴミ、ヘドロ、悪臭。
やっぱ都市部はろくなもんじゃない。
僕の旅程では、ギニア~シエラレオネ~リベリアが経済的最底辺だろうか。
ここを辛抱すれば他の国はいくらか先進的に見えるような気がする。
リベリアにも高いビルがあるんだな、と思ったらスッカスカの廃墟。
内戦でやられた跡だろうか。
首都中心に到着。
まずは現金調達。
Tubman通りの高級ホテルが並んでいるエリアに銀行が多数ある。
しかし、International BankとかGlobal Bankといった名の銀行でも、引き出せなかった。
僕が突き止めた唯一引き出し可能な銀行は、Eco Bank。
ここでUSドルもリベリアドルも引き出せる。
リベリアドルはもはやどうでもいいが、USドルが底を尽きそうだったので、ここで引き出せて一安心。
引き出せたのはここだけで、他の場所のEco BankのATMはまともに機能していなかった。
銀行のガラス扉で、久々に自分の全身像を見た。
驚くほどゲッソリ痩せこけ、現地人よりもみすぼらしく見えた。
このすさんだ食生活で1日100km以上走り続けたら、そうなるわな。
辛い食文化のおかげか、食べる喜びも見いだせず、空腹感すらない。
次にSIM。
リベリアも短期滞在だが、やはり情報収集できないのは不便。
立派な店構えのOrangeショップがあったのでSIM購入。
その場でアクティベートしてもらいすぐネットできるようになった。
2GBでUS$11。
これは過去最高値かもしれない。
Orangeはヨーロッパでもよく見かけた大手通信会社。
西アフリカでも最大手で、どの国にもある。
ヨーロッパみたいに統一してくれたら楽なんだけど、無理なんだろうな。
喉が乾いたので道端の店でジュースを買ってガブ飲みした。
とたんに人が集まって僕を凝視する。
話しかけてくれる人もいたが、ただ黙って僕を見つめる人たちは何なの?
仮にも一国の首都で、外国人がジュースを飲んだだけで見物人ができるなんて。
カメラを向けると、とたんに退散していく。
見られたくない外国人 vs 撮られたくないアフリカ人
モンロビアは、アメリカ第5大統領ジェームズ・モンローにちなんでいる。
メシは相変わらず、ひとつの料理の中に肉と魚が同居しており、そして辛い。
ヨーロッパ資本のスーパーはやはり激高。
一握りの上流階級だけが来客。
アイスの相場はUS$7~10。
この日はどうしてもアイスが食べたくて、我慢できず最安US$4.95のショボいアイスを買ってしまった。
しかしアフリカのアイスは、必ずどこかで一度溶けている。
封を開けてみたら、こんな哀れな姿だった。
4本入りで4本ともこの形状になっていた。
US$4.95も払ってこれかい。
中東系のスーパーもあり、価格はリーズナブル。
インスタントヌードルがUS$0.30。
宿はまたミッション系。
St.Teresa Convent。
キリスト教の学校に、宿泊施設が備わっている。
リベリアでこんな立派できれいな建物はなかなかない。
さすが、宗教の財力。
1泊US$20。
これでも十分高いが、US$30のボロ宿の後だと、安いと感じてしまう。
電気は24時間。
部屋は風通し良くないが、扇風機が常時使えるので生存可能。
トイレ・シャワー共同、水道はチョロチョロと弱々しいが一応出る。
Wi-Fiなし。
昼間は学生が大勢いるのであまり部屋の外をウロチョロできない。
Danane, Côte d'Ivoire