カサブランカから南へ70kmほどの街セタト。
小さな街だが、小ぎれいで洗練されている。
外国人はまったくいなさそうだが、歩いていてもそれほど大注目はされない。
ホテルもちゃんとしていて、英語が通じて、Wi-Fiありで、シングルルーム100ディルハム(1157円)。
ただ、またして部屋は5階でエレベーターなし。
上がアラビア語、下がベルベル語のティフィナグ文字。
ベルベル語はモロッコ、アルジェリア、リビアなどで話されるアフロ・アジア語族の言語。
モロッコの主要言語はアラビア語、フランス語、スペイン語であり、ベルベル語は公用語ではあるが一般的ではない。
公共の施設っぽい建物の看板で、ベルベル語の文字を見かけることがある。
アラビア語は右から左だが、ベルベル語は左から右。
走行状況は良好。
フラットで、道路も優良、交通量も多くなく、向かい風から追い風っぽくなってきた。
のどか。
そこで不意に砂漠化。
唐突だなー。
人口希薄になり、遊牧民のようなテントも現れた。
日中30℃に達するようになった。
日差しが強く、日向で休憩するのはしんどくなり、日陰を探し求めるようになった。
喉が乾き、昼飯は乾いた食べ物が喉を通らなくなり、アイスを探し求めるようになった。
悪ガキがいなくなった代わりにハエにたかられるようになった。
ベンゲリル。
セタトと同じぐらいの規模の街だが、一気に水準が落ちた。
ホテルは見るからにボロい。
50ディルハム(579円)のボロ宿。
もちろんWi-Fiなし、シャワールームは照明がないので自前のライトを持ち込む。
ここももちろん外国人が立ち寄る街ではないが、歩いているとあいさつしてくれたり、握手してくれたりする。
「ニイハオ」は言われなくなり、「ボンジュール」、「サバ?」とフランス語であいさつされることが多い。
勝手のわからない未知の街で、不安はまったくないといったら嘘になる。
でもモロッコ人が笑顔であいさつしてくれたり親切にしてくれるおかげで、安心して街を歩ける。
サンドウィッチ屋さんも、言葉が通じなくてもわかるように上手いことやってくれる。
ここもやはり10ディルハム(115円)。
メチャクチャうまい。
クレープ屋さん。
クレープは一切れ1ディルハム(11円)。
店内で食べるとお茶も入れてくれる。
今まで飲んだことのある紅茶やチャイとは違う濃厚系。
しっかり砂糖を入れてくれていて、甘党にはいい。
ボロ宿の窓からの風景。
翌朝・・・
なんじゃこれ?
一夜にしてスークが出現!
サンデーマーケット?
いや今日はなんでもない火曜日。
毎日テントを出し入れしているのだろうか?
午前中だけ出店して午後は撤収するとか?
いろいろ謎すぎる。
Marrakech, Morocco
16676km