オランダ第2の都市ロッテルダム。
20世紀後半は世界一の貿易量を誇る港であった。
現在は上海、シンガポールに次ぐ世界第3位の港。
第二次大戦中、オランダは中立であったがドイツに一方的に宣戦布告され、ロッテルダムの中心地は爆撃を受けて焼け野原となった。
その後再建され、奇妙なデザインのモダンなビルが立ち並んでいる。
Window Cleanerに対する挑戦としか思えない、奇天烈なビルの数々。
何が大変って、内側のガラスも清掃しなきゃならないんですよ。
旅をしていると、いろいろな物が同時期にバタバタとダメになることがある。
自転車パーツ、靴、そしてケツが破れた。
自転車パーツは完璧にそろったが、短パンはこの季節はどこへ行っても売っていない。
参ったな。
ゆっくり買い物したかったし床屋にも行きたかったけど、パーツ交換でパワーを使い果たし、他のことは次の都市にまわすことにした。
同じくタジキスタンで出会ったドイツ人サイクリストのダビッドがロッテルダムに会いにきてくれた。
ダビッドとは一緒に走行もしたしキャンプもしたし、いつも冗談交じりで楽しい時をすごした。
彼はJeroenともタジキスタンで会っている。
3人で会うのは初めて、それにしても電車で5時間もかけて来てくれて、「クレイジージャパニーズに会いに来たぞ!」だなんて、うれしいじゃないか。
もう一人、僕は初対面だがバックパックで中央アジアを旅したオランダ人も加わって、チャイニーズレストランへ。
聞いた話では、ロッテルダムでは人口の半分以上が移民だという。
黒人、アラブ人、トルコ人、中国人などがたくさんいる。
各国のレストランやマーケットが集結しており、このチャイニーズレストランも大賑わいだった。
大晦日はJeroen宅で。
「リョウが全部食べてしまうから気をつけた方がいい。」
「今日はリョウのための食料の買い出しで一日費やして疲れたよ。」
と皆、僕の大食いを逐一ネタにする。
サイクリストの集まりなのに、しかもデカイ体して、皆たいして食べないんだよな。
でも僕以外は皆酒をたくさん飲む。
一晩中、外で花火の音が轟いていた。
日本より8時間遅れて、新年を迎えた。
今年もよろしくお願いします。
チーム・パミール。
ダビッドとお別れ。
ロッテルダム出発、Jeroenともお別れ。
Ghent, Belgium
13200km