旅を始めて9ヶ月半。
今一番食べたいものは、お餅です。
ロッテルダムでは、タジキスタンで出会ったオランダ人サイクリストのJeroen(とても難しい発音でどうカタカナ表記していいかわからない)のお宅へ招かれた。
早口英語で会話についていくのが大変だが、ナイスガイなジェントルマン。
Jeroenのガールフレンドも早口英語で、これはもうフィーリングでやっていくしかない。
ふたりは年明けにキューバへ自転車旅に行くらしい。
ツーリング向けの自転車屋を知っているというので、連れて行ってもらった。
僕の自転車は、プロに見せたら怒られそうなレベルで、多くのパーツがひどく摩耗していた。
雨天エリアを抜けてからパーツ交換するつもりだったが、もういいかげん限界だし、せっかくいい店を紹介してもらったので、これを機に一新。
さすが自転車大国の店だけあって豊富な品ぞろえ、僕の望んだ物はすべてうまいことそろった。
総額€390(49347円)。
ひとつひとつ吟味しながら、ディスカウントしてもらいながら選んだが、それでも大出費。
自転車旅は交通費無料だが、維持費は時に数万円単位で吹っ飛ぶ。
必要経費。
オランダは小国で人口も多くはないが、世界中でオランダ人サイクリストと出会ってきた。
それだけ自転車旅が根付いているということで、ツーリング向けパーツをそろえるならオランダが最も適している国かもしれない。
(ただし街中でよく見る店は街乗り向けが多く、用途に応じた店選びが必要。)
作業場として、Jeroenの近所の友人宅を提供してもらった。
一家帰省中で不在となった家を、見ず知らずの旅人に使わせてくれるなんて、オランダ人、心が広すぎる。
まずはホイール。
現時点では、ホイールは問題ない。
ブレーキングでリムのサイドウォールが少し歪んでしまっているが、スポークは1本も折れることなく、健闘してくれた。
しかしアフリカ入りしてからホイール崩壊してしまったら現地購入は無理、ヨーロッパにいるうちに交換して安心したい。
オランダメーカーのRYDE SPUTNIK。
ツーリング界ではそれなりに知られているリム。
フレンチバルブが主流のヨーロッパでアメリカンバルブ用のリムを発見できたのはラッキー。
スポークはフロントが262mm、リアが262mm(左)と260mm(右)。
ハブはSHIMANO XTを継続して使用。
振れ取り台なしでもうまく組めた。
自分で組んだホイールがまっすぐ回転してくれる、この満足感。
次に、駆動系パーツ。
どれもこれも摩耗しきって、とうに寿命を超えてしまっている。
クランクは、今まではセットで買い替えていたが、今回はチェーンリングだけを交換。
取り付ける位置が決まっているので、間違えないようにセット。
チェーンリング交換にはT30という星型の工具が必要、これは店で無料でもらった。
リアディレーラーのプーリー交換。
これも初めてやる作業。
六角レンチだけでできる。
ガイドプーリーは向きの指定はないがテンションプーリーは歯の向きがある、とか初めて知った。
カラーがシルバーだと、グローブで触っただけで汚れがついて薄汚く見えてしまう。
チェーンとスプロケットも交換。
最近のチェーンは、ピンではなくリンクで接続するのが主流のよう。
工具いらずで楽ではある(でも最初の長さ調整でチェーンカッターは必要ではある)。
変速もスムーズに調整できて、完璧。
今回の旅で初のタイヤ交換。
バーテープも交換。
コンプリート!
2日半かかった。
大がかりなパーツ交換は、はずれるはずのパーツが固くなってはずれなかったりとか、いつもどこかで壁にぶち当たる。
近所の自転車屋に二度ほど足を運んで助けてもらった。
新年よりもクリスマスの方が重要なヨーロッパでは、年末年始の休日は1月1日だけで、大晦日なんかはどの店もたいてい営業している。
ネコとふたりきりの生活。
パソコンやろうとすると膝の上に乗ってくる。
ベッドに居座られてしまった時はどうすればいいの?
Rotterdam, Netherlands