ポーランド入国。
ここでは「ポルスカ」と呼ばれる。
日本の0.8倍の国土面積。
人口は3800万人。
民族的にはスラブ系、宗派はカトリック。
北にバルト海、南に山脈があるが、東と西には大きな山も河川もなく、古来より多様な民族が通過し、文化が混じり合う地であった。
それはまた外敵の侵入を許しやすく、13世紀には例によってモンゴルの襲来で破壊と略奪を受けて壊滅した。
その後、ポーランドは復興して勢力を拡大。
最盛期の14~17世紀には、現在のウクライナ西部、ベラルーシ、ラトビア、エストニアなどを含む領土を有し、当時のヨーロッパ最大の国となった。
しかし18世紀後半、東にロシア、西にドイツ(当時はプロイセン)やオーストリアといった強国に囲まれたポーランドは、割譲されて国が消滅。
ポーランド人といえばショパンやキュリー夫人が知られているが、かれらが生きた時代にはポーランドという国は存在しなかった。
1918年11月11日(100年前の今日!)、第一次世界大戦の終結とともに独立。
1939年、ヒトラーとスターリンの密約で交わされた独ソ不可侵条約によって再び消滅。
ドイツがポーランドに侵攻することで第二次世界大戦の火蓋が切られた。
冷戦中はソ連の影響下に置かれ、1989年にソ連の崩壊にともなって民主化。
冷戦終結で東西ドイツが統合され、ドイツがヨーロッパ一の経済大国となってEUを牽引し、一方でロシアも資源高で経済成長、現在この二大国が関係強化していることはポーランドとしては悪夢の再来、近年はアメリカの力を頼って親米路線をとっている。
意図せずたまたまだが、今日は独立100周年。
今から街を散策してみる。
祝日のためスーパーなど店はすべて閉まっているらしく、僕としては食料が足りないことが一番の心配。
Krakow, Poland