2018年6月25日

山岳地帯 2

タビルダラという街で1泊。


ドイツ人のダビッドも一緒に。


夕食朝食付きで60ソモニ(721円)という安さ。
到着したのは15時ぐらいだったのだが、ダビッドが腹が減ったのでランチを食べたいと言ったらランチも無料で作ってくれた。



旅人交流に積極的ではない僕だが、人間やはり相性。
ダビッドとは波長が合うようで、ごく自然にすんなりと仲良くなり、長時間一緒にいても苦にならない。



「一緒に走ろうぜ」と言ったわけでもないのだが、何となく一緒に走ってしまう流れに。



重量というのは走行ペースに非常に大きく影響する。
タジキスタンを走るサイクリストの多くは未舗装山岳走行に特化した軽量スタイル。
大陸横断を前提としている過積載スタイルの僕はどうしたって遅い。
でもこの日のダビッドは体調がすぐれなかったみたいで、ちょうど僕と同じぐらいのペースで、おしゃべりしながら進んだ。













未舗装山岳地帯では、1日50kmぐらいのペースが目安。
村は点在しているが、店やレストランがない村もある。
ペースが遅いのでなおさら、店が現れるまで長く感じる。

山から流れてくる水には本当に助けられる。


水さえ補給できれば、食料はある程度積んであるので心配ない。
でも軽量スタイルのダビッドはストーブを持っていないので調理はせず、持てる食料は限定されてしまう。



中央アジアの独裁国家はトルクメニスタンだけではない。
タジキスタンでもそこらじゅうで大統領。


ロシアにしても中国にしても中央アジアにしても、この界隈の大陸国家には民主主義は根付かない。
土地柄と歴史に応じた政治形態があるものだ。

雨宿り。


この辺の子たちは、こちらから何も言わなくても「フォト! フォト!」と撮られたがる。







峠へ向かう長い登りになると、僕はこげずに押して歩き、ダビッドとの差はどんどん開いていく。
標高2900mほどのところで、彼は僕を待ってくれていた。

僕はここでキャンプすることにした。


軽量スタイルのダビッドはテントを持っておらず、ハンモックで寝る。
ハンモックを吊るための2本の支柱があるところを見つけるまで進まなければならない。
彼はまだ体力が余っているようで、そのまま進んでいった。
もう森林限界超えてるから木はない、バス停が小屋か、民家にでも泊めてもらえればいいけど。

夕方、すさまじい嵐に襲われた。
大粒のみぞれがテントに打ちつけ、暴風でテントが持ち上がりそうだったので押さえ続けた。
10分ほどで去ったが、外を見たらみぞれがけっこう積もっていた。
ダビッド、生きてっかな。









標高3200m。


下降。


ダビッドと思われるタイヤ跡が続いていた。
嵐の後にできた跡だろうから、たぶん無事。





これ何の警告?


テント生活の遊牧民。














大人たちは僕にたいして興味ないようだが、子供たちは興奮して寄ってきて、すぐになつく。



テントにお邪魔、チャイとパンとヨーグルトをごちそうになった。






標高1200mまで下降。
カレイクムという街で1泊。


夕食朝食付きで135ソモニ(1625円)。
昼頃着いて、腹が減ったと言ったら無料でランチを出してくれた。
Wi-Fiありだが、とても不安定。


Kalai Khum, Tajikistan