トルクメン語はキリル文字よりはトルコ文字に近い。
意味はわからなくてもだいぶ読みやすい。
なんか、遺跡。
炎天下の路上で果物を売っている姉妹。
僕が近づくと駆け寄ってきて、トマトとアンズを手渡してくれた。
その場でまるかじり、たまらなくうまい。
お金を払おうとしたけど受け取ってくれなかった。
ミャンマーを思い出した。
今は国境がオープンになったが、以前はミャンマーも半鎖国のような閉鎖的な国だった。
それだけに、人々は偏見のないニュートラルな目で僕を見つめてくれた。
偏見というのは、たとえば「外国人=金持ち」だからたかってやろうとかふんだくってやろう、みたいな。
ミャンマー人も、当たり前のように僕にコーラやフルーツを持ってきてくれて、お金を払おうとしても受け取ってくれなかった。
トルクメニスタンを「中央アジアの北朝鮮」だとか「謎の独裁国家」だとか、言葉を一人歩きさせるのは本当にやめた方がいい。
好奇心いっぱいのニュートラルな目で僕を見つめてくれる人々に対して、僕も敬意を払ってかれらのあるがままの姿を見つめていたい。
砂漠地帯なのに、平地なのに、こんなに水が豊かなのは不思議。
周辺国の山岳地帯から流れこんでくるのかな。
ネット接続できていないので天気予報で確認できないが、僕の温度計は40℃を超えるようになった。
こうなったらもう、昼飯はアイス。
炭酸も冷えてて最高。
これでぐんと元気になれる。
この店で、泊まっていきなよと言ってくれた。
本当にありがたいし、できることなら泊まりたい。
でも、今日もっと進んでおかないと期日までに出国できないのだ。
滞在許可5日は、あまりに短すぎる。
マリ以北はだいぶ路面が荒れてきた。
砂漠に突如現れた街。
いや、マップで見ていたのでわかってはいたのだが、こんなに立派な街だとは、驚いた。
ホテルも想像以上の立派さ。
ホテルのレセプションって、どうして一段高くなっているのだろう?
大荷物の人にやさしくない。
やりすぎ。
まあ、見てくれだけやたらとゴージャスだけどよく見ると大したクオリティではない、というよくあるパターン。
やはりWi-Fiはない。
200マナト(闇1092円、公6241円)。
レストランで、マンティとラグマン。
トルクメニスタンに来るのは初めてだが、中央アジアの食文化、メニューはよくおぼえている。
それから、サムサ。
3品ともヒツジ肉。
ヒツジのクセのある臭みが好きだ。
野菜不足。
ホテルの前で、今まで見てきたトルクメニスタン人とはちょっと違う顔つきの少年たちが、工芸品のようなものを売りつけてきた。
うん、それはいらない、写真撮らせてよ、チップあげるから。
僕の、闇レート的には大して高額ではないチップに少年たちはずいぶんと興奮してはしゃいでいた。
あげすぎたかな?
この子たちは学校に行ってないのだろうか、裕福ではないんだろうけど、服装はまともだ。
どう受け止めるべきか、ちょっとわからない。
闇レート、公定レート。
公式に発表されているGDPだとか平均月収だとか、こういう国だと頭が混乱する。
モンゴルでヒツジの肉を食って乳をしぼって自給自足している遊牧民たちの平均月収を知ったところで、かれらが貧しいか裕福かなんて言えるだろうか?
僕は世界中を旅して、世界中を旅できないような人たちと接して、クソ高級ホテルに泊まって、メシを3人前も食って、対等に向かい合うなんて到底できっこなくても、どこかに共有できる価値はないかと、対等に向き合える何かにすがりつこうとしている。
ラクダの交通事故。
道路に生々しい跡が残っていた。
居眠り運転でもしない限り、ラクダを轢くなんてありえないでしょう。
レストランで、プロフ。
仮眠をとるトラックドライバーたち。
十分寝といてもらわないと、僕はあのラクダのようになりたくない。
4日目。
国境のやや南に位置する都市トルクメナバートで1泊。
5日目の午前中に国境越え。
国境越えは何があるかわからないので、ギリギリ設定ではなく余裕をもってのぞみたい。
だから450kmを5日まるまるではなく、実質4日で走って5日目は国境を越えるだけ、が理想。
トルクメナバートのたいして立派でもないホテルはUS$40超えのボッタクリ価格、しかもドル払い限定、しかもお釣りは一切ないのでピッタリ払えなどというクズ対応だったのでやめた。
その裏手に、90マナト(闇491円、公2808円)のボロ宿を発見。
僕はどこでも寝れるタイプだが、このボロ宿では虫に刺されまくって、かゆくてあまり眠れなかった。
トルクメニスタンマナト。
Alat, Uzbekistan