交通量はぐっと減り、360°地平線。
トルクメニスタン側の国境の街サラフス。
これは街というのか。
生活感、活気がない。
売店が1軒あった。
コーラ500mlが5マナト。
闇レートだと27円、公定レートだと156円。
トルクメニスタンについて。
6世紀からトルコ系遊牧民の領地となり、7世紀にイスラム化、13世紀にモンゴルに侵攻される。
その後も周辺国からの侵攻を繰り返され、19世紀後半からはロシアに併合される。
1991年、ソ連の崩壊にともなって独立。
独立から現在にいたるまで一党独裁政治が続いている。
人口520万人、85%がトルクメン人でトルクメン語を話す。
旧ソ連なので多くの人がロシア語も話す。
国土は日本の1.3倍、85%がカラクム砂漠。
カスピ海に面し、天然ガスの埋蔵量は世界4位。
電気ガス水道無料。教育費無料、医療費無料。
休憩中の工事業者たちからチャイをいただいた。
ラマダン中のはずだけど?
砂漠といっても、草は生えてるし川(運河?)も流れてる。
山はなく、全域フラット。
障害となるのは向かい風だけ。
暑さは思ってたほどではないが、30℃はゆうに超えている。
完全無人地帯ではなく、数十kmおきに村があり、売店がある。
売店。
ロシアでもそうだったが、この建物が一体何の店なのか、営業してるのかどうか、わかりにくい。
競争相手がいないから過度な宣伝やアピールする必要がないのかな。
店の固有名詞すらない。
まあでも、水分補給さえできるのなら暑さも怖くない。
地図にも書かれていない村に到着。
キャンプでもよかったが、ためしにレストランで1泊できないものかと聞いてみたら部屋を用意してくれた。
クーラー付き。
ありがたい。
レストランの食事はまたヒツジ肉かと思ったら、意外にも魚のまる揚げ。
さっき通った川の魚かな?
パンがおいしい。
イランのパンは発酵させないのか、ペラペラのものばかりだったので、厚みのあるふっくらパンは久しぶり。
魚は、見たとおりの味。
「魚もう1匹いるか?」と笑顔で聞かれたので追加。
次々にやって来る客は僕に興味を持ってくれて、皆フレンドリーだ。
ここはイスラム圏、今はラマダン。
でもふつうにビール飲んでる。
翌日。
幹線道路は遠回りなのでマイナーロードでショートカット。
未舗装になっちまった。
イランより緑豊かなんじゃないかな。
農業もさかんのようだ。
資源に依存しすぎず、農業もちゃんとやっていればベネズエラのようにはならない。
レストランでお茶してるおばちゃんたちに呼び止められた。
もうわかった、ここはイスラムもラマダンも関係ないのね。
先日の投稿で、世界の5人に1人が断食中とか書いてしまったが、こういうガチじゃないムスリムも多数いるとなると統計なんか当てにならない。
何か食べたいと言ったら、また魚が出てきた。
赤いのはチリソースなので手を付けず。
しかしどこへ行っても、イランでもトルクメニスタンでも、まず第一声は「中国人?」。
「日本人だ」と答えると笑顔になってくれるので悪い気はしないが、相手の国籍ってそんなに最重要事項だろうか。
それから、ひとりで旅してるのか?、奥さんはいないのか?、子供はいないのか?、
地元の人と接することができるのはうれしいことだが、僕の旅そのものにこれっぽっちも興味を持ってもらえないのは少々さびしい。
トルクメニスタン人は国外旅行はできないのだろうか、したいとも思わないのだろうか。
ほんと、何の建物なのかわからん。
Alat, Uzbekistan