首都メキシコシティ。
これだけよく発展した近代的都市でも、道路工事というのはこんなにも後回しにされるものなのだろうか。
高速を降りると、狭い道路に大型車がギッシリ、歩道に逃げたくても段差だらけで通れたものではない。
車道も荒れており、特に端の排水口のへこみがひどく、避ける時は背後から迫る車に要注意。
バスがやはり横暴で、幅寄せしてくるし、道路上では自分が一番偉いと言わんばかりの振る舞いが見られる。
クラクションもよく鳴るし、後進国時代の化石ドライバーがいまだのさばっているようだ。
まともな道路さえつくれば、路上は平穏になるのに。
新宿へ向かう甲州街道みたい。
日本人宿、ペンションアミーゴにチェックイン。
ドミトリー1泊140ペソ(803円)。
4ベッドドミトリーが10部屋ほどあるだろうか。
とても閑散としており、各ドミトリーに宿泊客1人、僕の部屋だけ2人。
ルームメイトは新卒の若い男で、仕事の赴任でここに住んでいるようだ。
ひと目見た第一印象から、いや会う前に室内の私物の散乱っぷりを見た時から、こいつとは関わりたくないと思った、ストレス以外何も生み出さないような人間。
ヨーロッパの底辺宿によくいた、マナー欠落者、他人への迷惑を顧みない労働者、の日本人バージョン。
最初に最低限の会話だけして、その後は同じ空間にいたくないので、彼が部屋にいる間は僕は共同スペースですごす。
図書室に日本語の本多数、ギターもある。
ドミトリーは荷物置場にして、ここで寝泊まりしてもいいぐらいだ。
一部の人しか共同スペースに顔を出さないので把握できないが、仕事で住みついている人が多いようで、なぜか日本人じゃない客もいる。
日本人旅行者は僕以外に3人前後で、年金暮らしの高齢者ばかり。
70代でメキシコを一人旅(しかも女性)するバイタリティには感服するし、あくまでソロで旅するのもやはり日本人らしい。
しかし日本人の若者はアメリカ大陸を旅しなくなってしまったのだろうか。
グチってしまったが、クリームシチューをつくっていただいた。
ざるそばとクリームシチューという妙な組み合わせ。
グアダラハラの日本食品店でせっかくめんつゆを買ったので。
そばはその辺のスーパーでけっこう売ってる。
のりを買わなかったのが無念。
宿の立地はほぼ市街中心。
日中23℃。
散歩するにはちょうどいい気候。
トレラティノ。
44階、高さ181mの屋上から街を一望。
130ペソ(747円)。
シティ中心のソカロ。
Mexico City, Mexico