ウォーターファウルレイク。
天気回復。
しかし晴れたり曇ったり、不安定なカナダらしさ復活。
ふたつ目の2000m峠を越えると、ボウレイクが見えてくる。
ボウレイク。
クロウフット氷河。
この辺から、1日の走行距離をぐっと短くする。
美しい湖をゆっくり見たいからだ。
モスキートクリークキャンプ場。
人気ありそうには見えないが、フル。
でも空きスペースの草地にテントを張ってもいいようだ。
正規サイトも草地も料金は同じで、C$17.60(1399円)。
フランス人サイクリストと出会った。
南北アメリカ大陸縦断中、今回が初の自転車旅行らしい。
いかにも人の良さそうな感じで、話もはずんだ。
1年ほど大阪に住んでたこともあるらしい。
夕方になると、この草地にも続々とテントが張られた。
夜から冷え込み、翌朝は5℃。
前日の日中は暑くて、水着の白人女性が河原で日光浴していたというのに。
カナダでは、1日のうちに四季がある。
翌日。
走行中、路肩でベリーをムシャムシャと食べていたブラックベアと2mの至近距離で遭遇。
目が合ったので、
「あ、どうも」とあいさつしたら、
「オウ」と返してくれた。
ある程度距離をとった後、しばらく観察。
クマは僕のことなど気にせず、一心不乱にベリーを食べ続けた。
クマは1日で最大25万個のベリーを食べるとか。
ヘルベルトレイク。
途中でフランス人のエイドリアンに追いつかれた。
この日は30kmだけ進んで、レイクルイーズに到着。
レイクルイーズは、ジャスパー~バンフで最も人気の観光地。
午前中に到着、キャンプ場へ直行。
しかし、巨大なキャンプ場にもかかわらず、フル。
車はダメでもテントぐらい張れないかと、一応レセプションで聞いてみてもダメだった。
「モスキートクリークのキャンプ場へ行きなさい」
と無表情で言われ、ちょっとカチンときた。
「今日そのモスキートクリークから来たんだけど!」
しかもモスキートクリークもフルだし、掲示板に「レイクルイーズに行きなさい」と書かれていた。
従業員もマニュアル対応なんだろうけど、たらい回しは気分悪いものだ。
だいたい、どこにキャンプ場があるかなんて誰でも把握してる、そんな情報はいらん。
ビジターセンターで作戦を練る。
ここで電源を取りながらネットできる。
天気はまた下り坂のよう。
この日はここでは何も見ず、進み続けて後日またここに戻ることにした。
とりあえずバンフ方面へ向かう。
レイクルイーズからバンフまで60km、その気になればその日のうちに行けるが、どうせバンフもフルでしょう。
途中、3つのキャンプ場があったが、1つ目はRV専用、2つ目はフル、3つ目は工事中だった。
これで「野宿はしないでください」だなんて、がんじがらめもいいとこだ。
またエイドリアンに追いつかれた。
一緒に野宿。
誰にも見られなければセーフ。
ここは川がなく、水浴びできなかった。
シャワーはヒントン以来浴びていない。
Banff, Alberta, Canada