2019年6月6日

アビジャン

バスターミナルからすぐ近くの宿、8000CFA(1482円)。
荷物を持って階段を登ることもできず、全部手伝ってもらった。

ベッドに倒れ込むと、もうしばらく動けない。

状態は全然良くなっていない。
体温を計ってみると、38.5℃。
解熱剤、全然効いてねー。
何が1日3回飲めだ。

小一時間休んで動けるようになると、薬局へ行き、コアルテムを買った。


6錠入り3765CFA(698円)。

コアルテムは、2011年にアフリカを旅した時に中村さんに教えてもらったマラリア治療薬。
すぐに病院に行けないような状況で発症した時でもこれを飲めば治るという、広く知られた特攻薬。

なぜ今回はこれを買っておかなかったのか?
油断していたからです。

それから、病院でケツに注射されたのと同じのを今度は自分でする。
4セットもらい、1日1回。
自分で注射なんて初めてだが、たいていのことはYouTubeでやり方が紹介されている(でもほとんど腕か腹だった)。
幸い、日本で買ったマキロンがあったので、ケツにマキロンをぶっかけて、注入。
やればできる。

翌朝。
気分爽快、スッキリ。
体温は37.2℃、平熱。
さすがコアルテム、効果抜群。

熱が下がるとどうなるか、腹が減るのだ。
2日間ほぼまったく何も食べていない。
昼、トルコ系(?)ファーストフード店に行き、ハンバーガーとサラダとかいろいろ盛り合わせのセットを平らげた。

午後、医療関係で働く旅友のなおみさんから電話があり、いろいろ教えてもらった。
こっちの医者とは言葉の壁があるのでもらえる情報があまりに少なかったが、なおみさんと話して推測してもらい、大いにヒントになった。
医者からもらった解熱剤の写真を送ったら、これはその辺の風邪薬レベルのものと判明。

それで気になって、ケツ注射の薬の成分を見てみたら、コアルテムと同じものだった。
わざわざケツに注射するぐらいだったら、コアルテム飲んだ方がいい。
しかも注射って、3cmぐらい針を入れなきゃならないらしい。
前日の自己注射は、たぶん1cmぐらいしか入れてない。

結論としては、マラリアはコアルテムさえ飲めば一件落着?
僕も今回発熱した時が薬局が開いている時間帯だったらまず薬局へ行ってコアルテムを買っていた、というのは今さらの言い訳。

夕方、また食事へ。
宿周辺はまたドロドログチャグチャした狭い路地、でもマーケットカオスではなく生活空間。
本当にアフリカは子供が多く、そこらじゅうで子供が遊んでいる。
女性たちは、これからパーティですかってぐらいオシャレだ。



コートジボワールで入ったレストランは、モーリタニア、中国、トルコ。
地元民はレストランというものをつくらないのか。

屋台ではBBQをやっているが、米とかパンとかはなく、肉とか魚だけ焼いている。


ここはチキンと野菜を混ぜて炒めておいしそうだったので、持ち帰って宿で米を炊くことにした。



うまい、と思ったら、カッラ!
なんでもかんでも辛くしなきゃ気がすまないのか、西アフリカ人は。

翌日。
できるだけ空港に近い宿に移動。









しかし、しばらく走って、空港へ至るどのルートも高速道路になっており、断念。
やむをえず引き返し、ちょっと高いが別の宿へ。
ここでパッキングをすませ、フライト当日はタクシーで行くしかない。

最後なのでマンゴーパーティ。




翌日、英語を話すひとりの男がタクシーを呼んでくれたり、あれこれ手伝ってくれた。



ジュドニ。




日本にいた時85kgあった体重が、現在66kg。
医者がマラリアの薬よりも大量のビタミン剤を僕に与えたのは、どうやら栄養失調だったからのようだ。

セーファフラン。




アフリカ走行。


完全陸路縦断または一周が困難とはいえ、いずれも尻切れトンボに終わってしまっているのは僕のアフリカに対する思いの中途半端さの表れかもしれない。


22351km, Abidjan