2019年5月6日

ビサウ

安宿情報は事前に入手しておくべし。
Gorilaに滞在。


看板にはHotelとは書かれていないが、れっきとしたホテル。
Google Mapsには記載されていない。



10000CFA(1896円)。

とてもいい宿で、オススメ。
オーナーはドレッドのレゲエ兄さんで、わかりやすい英語を話し、礼儀正しく親切な人。

部屋は広く明るい。


室内にシャワー・トイレあり、トイレットペーパーあり。
水シャワーだが、ふつうの水がぬるま湯のようなのでお湯は必要ない。
扇風機あり、蚊帳あり。
Wi-Fiは不安定だが、まあ何とか。

ジガンショールから150km走行してビサウにたどり着き、シャワーを浴びてベッドに横たわった直後、停電。
しかし、扇風機は回り続けている。
どうやら、扇風機にはバッテリーが搭載されており、停電時もしばらくは使えて、しかもLEDまで点灯させることができるすぐれもの。
レゲエのオーナーが部屋にやってきて、丁寧に謝罪し、ロウソクを持ってきてれた。
やさしいな、ふつうは停電したって何もしてくれず放置される。
彼が言った通り、15分ほどで復帰した。
3日目には断水もあった。

4日目にはセネガルで出会ったエストニア人ライダーがこの宿にやって来た。
ホテルの看板出てないのに、皆どうやって探し当てるのだろう?
口コミで広まっているのかな。
彼もここでコートジボワールビザを申請するようだ。

物価はさらに上昇。
経済水準が下がるほど物価が高くなる。
常識が通用しない魔境、それが西アフリカ。

輸入による輸送費や関税で値段が上がる、だけでは説明がつかない。
途中で何重もピンハネする奴がいるから?
物品だけでなく宿泊費も高いのは税金賄賂等で上層部に流れているから?
いろいろ憶測してみるが、まだはっきりとはわからない。
繰り返すが、東アフリカは似たような生活水準でも物価は非常に安い。
西アフリカだけがこうも高いのは、何かワケがあるに違いない。

スーパー、といっても売店に毛が生えた程度の店しかないが、
炭酸1.5Lが1200~1500CFA(227~284円)。
コカ・コーラ1.25Lが1000CFA(189円)。
レバー(重さは書かれていないが推定400~500g)が4500CFA(853円)。
歯ブラシ1本2200CFA(417円)。

おかしい。

店内で長時間にわたって吟味した結果、ランチはこれが精一杯。


計1900CFA(360円)。
ちなみにBiskremは中にチョコクリームが入っているお気に入りのクッキーで、モロッコ以来これは安定して安い。

ディナーは道端のローカルフードで。


米の上に魚。


大盛りにしてくれた。


1000CFA(189円)。
少しピリッと辛いが、僕が我慢できるということはこれを辛いと感じる人はあまりいないと思われる。

ブタとパン。


レモンで味付けしているのか、やけに酸っぱい。


これも1000CFA(189円)。

なんてことないふつうのアイスが1000CFA(189円)。


何でもかんでも1000CFAかよ。



カメラを構えた瞬間にどこからか「オイ!」と叫ぶ者がいる、これもアフリカの特徴。
外国人の一挙手一投足が常に監視され、カメラに過剰反応する。
国によっては本当に気をつけなければならないが、西アフリカは今のところそこまでシビアではない。

巨大なマンゴーの木の下でマンゴーを売る人たち。




マンゴーも高い。
中サイズ5個で1000CFA(189円)。
悔しいことに、あまりにもウマすぎて買わずにいられない。
甘さ歯ごたえ風味、どれをとってもパーフェクト。
本当においしい、最高だよ。

毎日買ってるのですっかり顔なじみ。


僕は人々の自然な姿を撮りたいのだが、不意打ちで撮ると「今撮ったの見せろ」とチェックし、気に入らないと撮り直しを命じられる。
ポーズをとって笑顔をつくって、これは合格もらえた。




こんな巨木に成長したマンゴー、収穫できなさそう。





これは柑橘系?
メロン並みにデカイけど、何だろう?







中華資本のホテルやスーパーが目につく。


白人もちらほら見かけるが、一番進出しているのは中国だろうか。
チャイニーズレストランがあったら高くても入ってみたい。





Google Mapsではここは「ショッピングモール」と記載されている。
でもまあ、おそらくここがギニアビサウ最大の商業エリアだと思う。



「アミーゴ!」
「ニイハオ!」
「チャイナ!」
「チンチョン!」
といろいろな言われよう。

フレンドリーに話しかけてくれるが、「アミーゴ」以外は返事してあげない。
街中では「ブランコ」と呼ばれることはなく、中国人枠として見られる。



ここもやはり衣類や雑貨がほとんどで、飲み食いできる屋台などはない。
食料を売る市場もどこかにあるはずなのだが。
食材買って自炊でもしないと、栄養不足。







ラテン系に植民支配された国では、店は日曜休業となる。
ただでさえ店が少ないのに。

ここからフェリーで河を越えて南下したいのだが、フェリーも土日休業。
ビザはうまいこと土曜日に取得できたのに、月曜日まで出発できず。

そのため不本意ながら、ビサウに計5泊。
宿の居心地良さに救われる。

5日目、街を歩いていたら、ダカールの和心で働いていた大学生とバッタリ会って話をした。

物価高、宿泊費高、そしてビザ代。
今回の旅ではダントツで高出費の西アフリカ。
ヨーロッパなんかより数倍金がかかる。
いろいろ考えさせられる。


Bissau, Guinea-Bissau