ダフラから同じ道を40km戻って南下再開。
依然としてサハラ砂漠のプニプニ化が深刻だ。
縦断ルートとダフラへ至る道とのジャンクションにGS、レストラン、売店あり。
そこから39km先のEl Argoubに数軒のレストラン、売店などあり。
地図にはここにホテルらしきものも書かれているが、見当たらなかった。
北回帰線。
この日も西風。
北寄りなので若干追われてる感はある。
El Argoubより50km、ImliliにGSあり。
GSは地図上のImliliより3kmほど進んだところにある。
レストランと売店は看板だけ、補給はできず。
ここで検問していた警官たちに、GSの裏でキャンプすることを勧められた。
トイレと水道あり。
これはありがたい。
警官がそろいもそろってこんなに紳士的な国はなかなかない。
案の定、トラックドライバーたちの大声とエンジン音が深夜までうるさかったが、これは耳栓をして耐えた。
だいぶ砂っぽくなった。
そして、追い風。
やはり北東風というよりは北西風だが、とりあえず北から吹いてくれれば追い風。
午後になるにつれて強まり、1時間に20km以上のペースを維持できた。
ひとつ難を言えば、ダフラ以南は路面が古くて粗くて、常に振動と摩擦を感じて少々ケツが痛くなった。
すべての条件がそろうことって、なかなかない。
Imliliより72km地点に何かの建物あり。
確認はしなかったが人がいるようで、緊急時には助けてくれるかもしれない。
Imliliから158km走行、Bir Gandouzはちょっとした街。
Hotel Barbas。
これはもう立派な高級ホテル。
恐る恐る料金を聞いたら、シングル100ディルハム(1156円)。
即決。
スタッフもフレンドリーで親切。
砂漠の中のガーデン。
敷地内にレストランと売店もある。
1Lの炭酸が定価7ディルハム(81円)のところ9ディルハム(104円)、と割高になるがこれは仕方ない。
Wi-Fiはガーデンでのみつながる。
それにしても、先日Petrom Saharaで泊まった最底辺のモーテルとこの高級ホテルが同額だなんて、理解に苦しむ。
旅をしていると、ものの価値って何なのか、本当にわからなくなる。
(もっともあのモーテルではぼったくられた可能性も否めないが)
ようやく来た、申し分のない北東貿易風。
かなりの強風。
押されて押されてスイスイ進む。
車、特に大型車とすれ違うと大量の砂を浴びせられる。
なかなかいい休憩場所がない砂漠地帯。
たまたま転がっていた古タイヤがいい座り心地で、しばし居座る。
あ~、かき氷食べたい。
Bir Gandouzから85km、国境の街GuergueratにあるAtlas Sahara。
ここはまだ新しいのか、地図には載っていない。
GS、ホテル、レストラン、売店あり。
ツイン150ディルハム(1738円)、モロッコ・西サハラ最高値。
最初は200ディルハム(2318円)と言われたが値切ってもらった。
Wi-Fiなし。
ベランダは鍵がかけられないので、隣室のベランダから容易に侵入できる。
今までもこういうのはけっこうあった。
洗濯ロープをうまいこと使ってドアが開かないようにする。
室内にバスルームあり。
モロッコのバスルームでこのきれいさは特上。
しかし、まさかの水シャワーだった。
本当にいつも思う。
外観の立派さだけで値段を釣り上げないでほしい。
ボロくても狭くてもいいから、サービスをしっかり整えてほしい。
あと、テレビいらない。
西サハラの宿のいいところは、屋上に自由に出入りできて洗濯物を干せる宿が多いことだ。
日が出ている時なら2~3時間で乾く。
夜は乾かない、乾いたとしても朝露で再び濡れたりする。
3月20日「ティズニート」の投稿で言及した実在しない宿について。
Booking.comからようやく返答がきた。
その宿に問い合わせているがまったく連絡が取れないらしい。
とりあえずBooking.comが宿泊費€10を返金してくれるとのこと。
現在も、その宿は掲載されている。
本当にゴーストだとしたら(レビューもすべてサクラ?)、すぐにでも掲載を止めないと被害が続出するだけだ。
でも、僕が見つけられなかっただけで本当は実在している可能性もゼロではない。
いずれにしても、まったく連絡の取れない宿を野放しにしておくなんて、対処法はないのだろうか。
モロッコディルハム。
モロッコのSIMは、モロッコ・西サハラともに全域で良好だった。
無人地帯でも、道路上ならちゃんと接続できた。
キャンプする時に道路から離れるとちょっと調子悪かったぐらい。
サハラでもネットつながる御時世。
明日、国境を越える。
少しの間、ネットできないかもしれない。
Guerguerat, Western Sahara
18613km