2019年1月13日

ロンドン 3

BC5~3世紀から、イギリス本島にケルト系のブリトン人が居住しており、1~4世紀にローマ帝国が支配し、ブリタニアと呼ばれた。
ローマがブリタニアを放棄すると、大陸からゲルマン系のアングロ・サクソン人がやって来て、先住民であるブリトン人を追放し、王国を築いていった。

アングロ・サクソン人とは、アングル人、サクソン人、ジュート人を指す。
「アングル人の土地」(Engla-land)から「England」という王国が生まれ、彼らの話す言葉が「English」と呼ばれ、イギリス文化の基盤となった。
現代において「アングロ・サクソン系」とは、イギリス系白人を指し、イギリス本土のみならずイギリス人が開拓したアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどで支配層となっている白人の総称。

追放されたブリトン人の一部はフランスに逃れ、その地域は「ブリトン人の住む土地」という意味で今も「ブルターニュ」と呼ばれている。
フランスから見てその地域は「小ブルターニュ」、イギリス本島は「大ブルターニュ」、それが英訳されてイギリス本島は「グレートブリテン島」と呼ばれるようになった。

現在のイギリスの正式名称は、「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」。
グレートブリテン島にあるイングランド、ウェールズ、スコットランド、そして隣のアイルランド島にある北アイルランド、の4つの王国から構成されている。

全人口の83%がイングランドに集中しているが、この国全体を指して「イングランド」とか「イングリッシュ」と呼ぶと他の王国の人から反発を食らう。
「ブリティッシュ」という表現もよく使われ、特にフランス人はイギリスのことを「Great Britain」と呼ぶ人が多いが、これでは北アイルランドを除外することになる。
「UK(United Kingdom)」という呼称が最も無難だが、独立意識の強いスコットランド人は「United(連合)したおぼえはない!」と噛みついてくる。

日本では、16世紀にポルトガル人宣教師が初のヨーロッパ人として来日し、ポルトガル語の「エングレス」を江戸時代の人は「エゲレス」と発音し、後に「イギリス」と呼ぶようになった。

国土面積は日本の3分の2ほど、人口は6400万人。
人口もGDPも、ヨーロッパ(ロシアを除く)ではドイツに次いで第2位。

ロンドン中心部。




テムズ川。


ビッグベンとかいうロンドンのシンボル、工事中。






トラファルガー広場。








ナショナルギャラリー。


ロンドンの美術館は入場料無料。



チャイナタウン。




中華はもちろん和食屋もあり、そそられるが、僕は£2(278円)の肉まん1個が精一杯。


予想に反して全然うまくなかった。
もっとしっかりやれ。

大英博物館。


博物館も無料。



広大な建物に、古今東西のありとあらゆる膨大な数の文化遺産が展示されており、まさに大英帝国の繁栄と権威の象徴。

一番人気はエジプトコーナー、中でも目玉はロゼッタストーン。


BC196年の石碑で、18世紀のナポレオンのエジプト遠征の際に発見された。
ヒエログリフ、デモティック、ギリシャ文字の3種の文字で書かれており、1822年に解読に成功した。









遠慮も節度もなくよくぞこんなに持ってきたな、というぐらいたくさんある。
でもやはり博物館より実際にエジプトの遺跡に行って見た方がいい。





ジャパンコーナーもあった。




バッキンガム宮殿。











London, UK