いったん標高2200mまで下降して、再び上昇。
ハロー! ハロー!
一重まぶたっすなー。
下界は雨。
冷たい風が容赦なく吹き付ける。
ハイウェイから少しそれて、スキー場の宿に行ってみた。
季節が違うので他に客はいなかったが、一応営業していた。
キャビンタイプでさぞかし高いのかと思いきや、800スム(1305円)。
Wi-Fi以外の必要なものは一通りそろっている。
部屋は掃除されておらず、前の客が使ったままになっていた。
おばちゃんは「あっ」と言って、ベッドのシーツを少し伸ばして、「これでいい?」みたいな顔をした。
シーツ取り替えてくれないのか、まあいいか。
僕のことを暑がりだと思っている方もおられるだろうが、この時僕は暖房をつけた。
外気は9℃だったが、強烈な冷たい風に体温を奪われて、体感気温は5℃以下だったと思う。
つい数日前まで暑い暑い言っていたのがウソのようだ。
標高3000m。
峠は2.5kmのトンネル。
トンネル前でトラックが停まってるのは何だろう?
なるほど、大型車は行き違いができないから、信号が青になるまで待つのか。
照明は問題なかったが、やはり排気ガス地獄。
中央付近でファンが回っていたが、あまり効果なし。
また寿命が2.5年ぐらい縮んだ。
ここが最後の峠。
山岳走行もこれでひとまずおしまい。
ひたすら下る。
やはり向かい風で、せっかくの下りなのに進みが悪い。
遊牧民エリアもなくなり、下りきると再び農村。
同じ国の同じ民族でも、耕す民と耕さざる民が交互に現れる。
首都ビシュケクの少し手前のカラバルタで1泊。
下りきったらまた暑くなるものだと覚悟していたが、意外なほど涼しい。
金髪色白のロシア人が増えた。
そのせいか、GSに併設されている店はユーロピアンスタイルで、コーヒーやクロワッサンやパイが売られている。
中央アジアの食にはもうウンザリしてるので、これはいい。
いかにも旧ソ連的なボロ宿で、400ソム(652円)。
これが納得の適正価格だ。
ボロいだけで、Wi-Fi以外の必要なものは一通りそろっている。
なにかと不便を強いられた地方の宿代が高くて、首都に近づくほど宿代が安くなっていく。
Wi-Fiはなくても、4Gが飛んでいて、SIMでのネット接続はストレスない。
YouTubeもまともに観れた。
Bishkek, Kyrgyz