北東へ。
標高1000~1500m、緩やかだが長いアップダウンが続く。
また道路下のトンネルで。
街が少なくなったので水と食料を多めに積んで自炊せざるをえなくなった。
テヘランでOD缶を入手できなかったので、買ってしまった。
カセットコンロ!
こんなにも安定感あるコンロを携帯している旅人は他にいないでしょう。
でかすぎるというデメリットがあるだけで、使い勝手や火力などは申し分ない。
テヘランでこれを買った後、イスファハーンのアウトドアショップでOD缶を発見してしまったが、すでに遅し、しばらくこのカセットコンロでいく。
料理は別にしても、キャンプ中はコーヒーが恋しくなるから、やはり火は必要だ。
想像を超える気温上昇。
標高1000mで5月上旬で37℃にもなるなんて反則でしょう。
暑い、乾く。
街と街の間隔は100km以上。
水の管理を誤ると生死に関わる。
もう少しで水が尽きるという頃、街が現れてくれた。
レストランで。
砂漠の中に現れた小さなオアシスの街でも、ここのおばさんは英語を話せた。
「あなたのインスタ教えてよ。」と言われた。
Facebookがブロックされているイランでは、連絡先の交換にInstagramがよく使われているようだ。
欧米その他の国々では、連絡手段としてWhatsAppをメインで使っている人も少なくない。
僕は連絡手段は最少におさえたいので、SNSはFacebook(Messenger)以外はやっていない。
世界旅行ラウンド2の時はFacebookが主流で、人との連絡もそのひとつですんでた。
今は人によって地域によってバラバラで、なんとか統一されないものかな。
次の補給地まで160km。
炭酸6Lと水3Lを買った。
イランの国土は日本の4.4倍。
人口は8000万人。
数字上の人口希薄さはそこまで極度ではないが、この不毛の地でこの暑さ。
水分は積めるだけ積んでおきたい。
交通量はだいぶ減少したが、その代わり路肩未舗装になってしまったので、車道を走る。
すれ違うトラックはスイカやメロンを積んでいるのだろうか、乾いた風に甘い香りが乗る。
日差しから逃れられる場所はここしかない。
ここでも、吹き込む風は熱風。
温度計は30℃を示している。
ぐんぐん下って、標高600m。
どうせまた上昇することになるから、あまり下りすぎるのももったいない。
タバス。
四方を砂漠に囲まれた陸の孤島のようなところに、こんな立派な街が成立しているのは不思議だ。
広場には噴水もあった。
ちなみに、同じイスラムでもスンニ派と違ってシーア派は偶像崇拝には寛容で、街のそこらにホメイニーの肖像などが見られる。
あとアザーンは、スンニ派が1日5回に対してシーア派は1日3回。
ボリュームもシーア派の方が控えめ。
Tabas, Iran
2551km